閉鎖性睡眠時無呼吸症 (OSA) とは

閉鎖性睡眠時無呼吸症 (OSA) とは、睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返す病気です。性別ではやや男性に発症しやすく、男性では40~50代が半数を占め、女性では閉経後に増加するといわれています。空気の通り道である上気道が狭くなることで、無呼吸や低呼吸が誘発されるのが原因です。
以下に挙げる特徴は、上気道を狭くすることがあるため、OSAのリスク因子となります。
- 首まわりの脂肪が多い
- 扁桃肥大
- 舌が大きい
- 慢性的な鼻炎
- 顎が後退している
- 顎が小さい
閉鎖性睡眠時無呼吸症の検査と診断
閉鎖性睡眠時無呼吸症は、AHI(Apnea Hypopnea Index)という指標をもとに診断が行われます。これは睡眠1時間あたりに無呼吸と低呼吸がどのくらいあったのかを表す指標です。自宅のベッドで受ける簡易検査と、入院して受ける精密な検査とがあります。AHIの数値によって軽症から重症まで分類され、それぞれで治療法も異なってきます。
睡眠時無呼吸症が引き起こす合併症

睡眠時無呼吸症を発症している患者様には、心臓や血管の病気を合併している方が多いです。薬剤耐性高血圧症では80%、心不全では76%が睡眠時無呼吸症候群を合併しています。また、糖尿病患者様の70~80%で睡眠時無呼吸症候群を合併しているというデータもあります。
このように、睡眠時無呼吸症候群は重篤な全身疾患との関連が深い病気と捉えることができます。
閉鎖性睡眠時無呼吸症の治療法
閉鎖性睡眠時無呼吸症の治療としては、口腔内装置(OA)を用いる方法、持続的気道陽圧法(CPAP)と呼ばれる方法、レーザー治療の3つが挙げられます。
口腔内装置(OA)
口腔内装置(マウスピース)を用いることで、睡眠時無呼吸症候群の改善が期待できる治療法です。
マウスピースで気道の閉塞を防止
ソムノデントと呼ばれる口腔内装置(マウスピース)を用いて睡眠時無呼吸症候群やいびきを改善する治療法です。口腔内にマウスピースを装着することで、下顎の位置が前方へと誘導され、気道の閉塞を防止することができます。
ソムノデントの詳細はこちら心身への負担が少ない
マウスピースによる治療は、他の方法と比較して心身への負担が少ないのが特徴です。また、持ち運びも容易であるため、出張先や旅行先でも普段と同じように使用することができます。上下分離型であるため、装着に伴う痛みや不快感は極めて少ないです。
こんな方におすすめ
口腔内装置であるソムノデントは、今現在、激しいいびきにお困りの方で、可能な限り簡便な方法で改善したいという方におすすめです。自由に持ち運びできるため、移動や出張の多い方は重宝します。また、保険適用の上下一体型マウスピースが苦手という方にも、おすすめの治療法といえます。
持続的気道陽圧法(CPAP)
患者様の自発呼吸を補助するために、特別な装置を用いて鼻から空気を持続的に送り込む治療法です。
OSAの重症例に適応される
持続的気道陽圧法は、マスクを経由して鼻から空気を送り込み、気道の閉塞を防止するとともに、睡眠時に十分な酸素が供給されるよう促す治療法です。重症度の高い閉鎖性睡眠時無呼吸症候群に適応される治療法です。
装置は保険診療下で貸与される
CPAPには、特別な装置を必要としますが、基本的に保険診療下で貸与されますのでご安心ください。治療に適した機器設定を行うために、医療機関での一泊入院が必要となることもあります。
レーザー治療
閉鎖性睡眠時無呼吸症の原因が口蓋垂や軟口蓋の異常である場合には、レーザー手術によって治療を行うことがあります。これらの組織をレーザーによって切除し、気道が閉塞するのを防止します。ただし、いびきの音は緩和されるものの、閉鎖性睡眠時無呼吸症候群そのものを改善することができる治療法ではないため、適応されるのは一部の症例に限られます。
いびき治療の料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 通常料金(税別) |
---|---|---|
ソムノデント | フュージョン | 200,000円 |
検査・歯型取り | – | 20,000円 |
エラスティックゴム装置(開咬用) | – | 20,000円 |
毎回の調整料 | – | 5,000円 |
いびき治療のよくある質問
適切な治療を施すことで、いびきや睡眠時の無呼吸が改善されることはありますが、完全に治るとは限りません。症例によっては、完全に治ることもあります。
治療に伴う痛みは、施術内容によっても大きく異なります。ソムノデントのような口腔内装置であれば、上下分離型であり、着脱も自由に行えるため、施術に伴う痛みや不快感は非常に少ないといえます。
効果が現れるまでにかかる期間には個人差があります。それは選択する治療法によっても異なります。ソムノデントによる治療では、使用を開始してから1か月後にご来院いただき、症状の改善状況などを確認いたします。その上で、必要であれば調整等を行います。
いびきを誘発している根本的な原因が改善されていなければ、再発することもあります。
いびき治療のページをご覧の皆様へ
当院のいびき治療には全て女性歯科医師が対応致します。恥ずかしくて他人には言えない、男性には理解してもらえないいびきの悩み。気軽に安心してお受けいただけるように、当院では他の患者様も全て女性のみとさせていただいております。痛みや治療に対する恐怖心を払拭していただける、手軽に安心して受けられるマウスピースによる治療です。