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インビザラインの装着時間を守れないとどうなる?装着時間が足りない時の対処法

インビザラインの装着時間を守れないとどうなる?装着時間が足りない時の対処法

インビザラインは、クリンチェックという3Dシミュレーションソフトでの歯の動きの自動解析により、精度の高い歯列矯正を目指しました。

そして、クリンチェックによる治療計画を支えているのが、マウスピース(アライナー)です。

このマウスピースは1日22時間以上装着する必要があり、装着時間については自己管理が求められています。

この記事では、インビザラインのマウスピースの装着時間などについて解説します。

この記事を読むことで、マウスピースの装着時間が不足した場合の影響や対処法などについて理解でき、下記のような疑問や悩みが解決します。

こんな疑問を解消!

  • インビザラインでの1日あたりの歯の移動量はどれくらいか
  • マウスピースの装着時間が不足するとどうなるのか
  • マウスピースの装着時間が不足した場合の対処法
  • マウスピースの装着時間不足の予防法

インビザラインの1日あたりの歯の動く距離

インビザラインのマウスピースは、1枚で1週間あたり最大0.25㎜ほど歯を移動させられます。そして、0.25㎜を単純に7日で割ると、1日あたり0.036㎜ほど移動する計算になります。

インビザラインの装着時間不足の影響

インビザラインのマウスピースの装着時間が守れないと、どのような影響が生じると考えられるのでしょうか。

治療計画への影響

インビザラインの1日あたりの歯の移動量は、最大で0.036㎜ですので、1日付け忘れた程度では、治療計画に大きく影響する可能性は低いです。しかし、付け忘れが何時間も続くと、歯の移動量の不足が蓄積していくため、当初の治療計画通りに治療が進まなくなるリスクが生じます。

アライナーの適合状態への影響

インビザラインの治療計画は、非常に精密に立案されており、マウスピースは歯にしっかりとフィットするように作られています。

マウスピースの装着時間の不足は歯の移動量の不足につながるため、マウスピースの交換時期に想定された歯列になっていない可能性が生じます。このため、交換用のマウスピースの適合状態が悪くなり、症状によっては装着できなくなるリスクも考えられます。

歯への影響

矯正治療では、歯に『弱い力』を『継続的』に加え続けることが治療を成功させるポイントとなります。歯に『強い力』を加えると、かえって歯が移動しないばかりか、歯根が吸収されるリスクが生じるからです。

マウスピースの装着時間が足りないままに、次のアライナー(マウスピース)に取り替えてしまうと、歯の移動距離が必然的に長くなります。このとき、歯には治療計画通りにマウスピースを交換した時以上の強い力が加わります。このため、歯根吸収をきたすリスクが生じます。

装着時間不足時の対処法

マウスピースの装着時間が不足した場合の対処法についてご説明します。

マウスピースの交換時期の先送り

マウスピースの装着時間が何時間も不足している場合は、治療計画通りに歯が移動していない可能性があります。

そこで、次のマウスピースに交換する時期を先送りし、しばらく現行のマウスピースの期間を延長するのもひとつの対処法です。

担当医への連絡

マウスピースの装着時間が足りないことが明らかな場合は、治療計画への影響の有無を診断してもらうため、主治医の歯科医師に相談しましょう。

マウスピースの時間を守ることがどうしても無理という場合は、マウスピース矯正以外の治療法の検討も選択肢のひとつです。

装着時間不足を防ぐ方法

マウスピースの装着時間が守れない方におすすめしたい、装着時間不足の予防法についてご紹介します。

規則正しい食生活を送る

インビザラインのマウスピースは、食事と食後の歯磨きの時間を除き、原則的に一日中装着し続けることが求められています。

そのため、食事や歯磨きの時間をあらかじめ決めておき、そのリズムで生活を送るようにすれば、マウスピースのつけ忘れを起こしにくいです。

スマートフォンの活用

スマートフォンのアプリには、リマインダー機能が搭載されています。リマインダー機能とは、スケジュールなどを忘れないように指定された時刻になると自動的に通知する機能です。あらかじめ、マウスピースを外す時間が決まっている場合は、スマートフォンのリマインダー機能を設定しておくのも、装着時間不足を防ぐために有効です。

スマートフォンのリマインダー機能は、マウスピースの交換日を忘れないようにするだけでなく、つけ忘れ予防にも活用できる優れた機能です。

交換用のアライナーの活用

インビザラインのマウスピースは、交換用を含めて数セット手渡されます。

数日以上に及ぶ旅行や出張時には、次の段階のマウスピースだけでなく、1つ前のマウスピースも予備として携行するようにしてください。

旅行先で何かあった場合、受診中の歯科医院へ行くことはまずできません。そこで、旅行先でマウスピースを紛失した場合に、失くしたマウスピースの代わりとするためです。失くしたマウスピースの段階が終わりに近ければ、次の段階のマウスピースに進んでください。

反対に、使い始めてから間もないなら、ひとつ前の段階のマウスピースに戻るようにします。こうすると、治療計画に大きな影響を及ぼすリスクを低減できます。

【まとめ】インビザラインの装着時間を守れないとどうなる?装着時間が足りない時の対処法

インビザラインは、世界的にもトップクラスのシェアを誇る優れたマウスピース矯正です。

インビザラインのクリンチェックの精度は高く、マウスピースを適切に使用すれば、治療計画通りに治療を進められます。しかし、マウスピースの装着時間を守れないと、計画通りに治療を進めることはできなくなります。

この記事では、下記のようなことがご理解いただけたのではないでしょうか。

ここがポイント!

  • インビザラインのマウスピースの歯の移動距離は、1日あたり最大で0.036㎜
  • マウスピースの装着時間を守れないと治療計画通りに治療が進まない、マウスピースの適合が悪くなる、歯根吸収のリスクなどの影響がある
  • マウスピースの装着時間が何時間も不足した場合は、マウスピースの交換時期の先送りや主治医の歯科医師へ連絡する
  • マウスピースの装着時間を守るためには、規則正しい食生活、スマートフォンのリマインダー機能の活用、交換用アライナーの活用が有効

インビザラインのマウスピースは、1日22時間以上装着する必要があり、マルチブラケット矯正以上に矯正装置の自己管理が求められます。

インビザライン矯正期間中の自己管理について、不安やご不明な点がありましたら、診察にてご相談ください。また、南青山矯正歯科クリニックでは、土日祝の診療も行なっております。そのため、事前のご連絡と予約は必要ですが、歯列矯正中の急なトラブルにも対応しております。

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