セラミック矯正とは
セラミック矯正
ビフォーアフター
セラミック矯正とは、自分の前歯を複数本適度に削りその歯を土台として、セラミックで作られた人工の歯であるセラミック歯を被せることで、審美性(歯並び、歯の色、歯の形)と機能性(不正咬合)を同時に改善する治療法です。
セラミック矯正の特徴
セラミック矯正は、従来の歯列矯正のデメリットである高額費用、長い矯正期間、後戻りのリスクを解決し、前歯だけを部分的に短期間(最短3週間)で費用を抑え、後戻りなく改善することが可能です。
また適応症も広く、八重歯、出っ歯、すきっ歯、受け口、ガミースマイルなど、多くの歯列不正に適用しており、神経が死んだ歯や差し歯、詰め物、虫歯があってもすぐに治療を開始できます。
治療期間中は矯正装置の装着が必要がなく、歯の削合後はすぐに仮歯を装着するため、治療開始当日から歯並びが劇的に変わり、セラミック矯正の効果を実感いただけます。
南青山矯正歯科のセラミック矯正の特徴
セラミック治療は、保険診療内で受けられる虫歯治療の延長に位置する治療法といえます。しかし、患者様の希望通りに歯並びを改善するには、1本ではなく複数本の治療が必要となるケースがほとんどです。またセラミック矯正では、神経治療の併用、歯茎の高さを均一に揃えるために歯茎を持ち上げる治療を併用することもあります。
当院のセラミック矯正では、在籍する歯科医師がこれら全てを対応する技術力と経験値から、機能面を損なわずに短期間で審美性の高い歯並びを作り上げていきます。
できる限り神経を残す治療方針

歯の中には、痛みを感じる神経や栄養を送る血管が通っています。この神経や血管があることで、虫歯になると痛みを感じ、歯が水々しく、しなやかな強度を保つことができます。この歯の中にある神経や血管がなくなると、痛みを感じなくなり虫歯の進行に気づかない、歯が黒ずんでしまう、歯が脆くなるリスクがあります。
当院は患者様のご希望に寄り添うことを第一としています。虫歯治療など神経治療を必要とするケースを除き、患者様の理解なく神経を取ることは致しません。
歯と神経の向きは概ね同じ方向を向いているため、セラミック矯正時における神経治療の必要性は、その歯の向きを大きく変えるかで決まるといえます。例えば、出っ歯は歯と神経が外側を向いているため、歯を内側に向ける必要があります。出っ歯の程度により、歯を削ると神経が出て痛みが出る可能性があります。このようなケースでは患者様が希望する歯並び、口腔内の状態について事前説明させていただき、便宜的に神経治療を勧めることもあります。
セラミック歯と残す歯の色の親和性が高い
当院のセラミック矯正で使用するセラミックは、現在50種類以上の色ガイドから自由な色を選択することができます。例えば、着色してしまった歯に色を合わせる、事前にホワイトニングをしてワントーン上がった白さに合わせる、芸能人のような白い歯にすることも可能です。前歯6本をセラミック矯正では、奥の歯になるほど色調が暗くなっていくことを利用して、前歯4本は明るめ、犬歯はワントーン落として製作することも可能です。
別途費用がかかりますが、セラミックを製作する審美歯科技工士が立会い、患者様のお好みを伝えてじっくり製作することも可能です。また当院では、仮歯をホワイトニングを1回した歯の色と同等の明るさで製作することもでき、仮歯の段階でホワイトニングをした方がよいか、自身の歯の色に合わせた方がよいかを事前に知ることができ、より精度の高い色合わせを可能としています。
治療開始当日から審美性の高い仮歯
セラミック矯正では、歯を削ったその日に歯並び、歯の色・形・大きさ・咬み合わせを改善し、口や顔に合わせた仮歯を装着します。虫歯がある場合も同時に治療します。
また、仮歯の装着からセラミック歯を装着するまでに1か月程度かかります。その期間中でも不便が出ないように当院では、仮歯のクオリティにこだわりを持って製作しています。当院の審美基準で製作した仮歯で、雑誌の表紙を飾ったモデルさん、挙式を行った花嫁さんも多数おられます。当院の仮歯であれば、セラミック矯正治療の期間中でも仕事や学校を休む必要もなく、日常生活を送ることが可能です。
南青山矯正歯科の仮歯の特徴
- セラミック矯正の経験豊富な女性歯科医師が女性の視点からデザイン
- 仮歯はすべて連結された状態ではなく1本ずつ製作するため、ご自身の歯のように口腔ケアがしやすく違和感が少ない
- 治療開始当日に仮歯を製作することで歯並びの変化をすぐに実感でき、治療期間や通院回数の短縮が可能
- 仮歯が連結していないため、治療後の日常生活のイメージがしやすい
- 仮歯は患者様の口腔内の状態や咬み合わせにより、脱離防止などの歯科医師の診断にて連結する場合もございます。
Sクラスの滅菌機を使用し高度な感染症対策を徹底
クラスS滅菌器
DACユニバーサル
当院では、セラミック矯正で使われるハンドピースやタービンは、多くの歯科医院で使われているクラスNの滅菌器ではなく、小型高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準EN13060の「クラスS」の滅菌機能を持つ、「DACユニバーサル」を用いて滅菌しております。
クラスS滅菌器DACユニバーサルの詳細はこちら治療時の痛みと不安への配慮
セラミック矯正治療の際に痛みを感じる可能性があるのは、麻酔を効かせる時、麻酔が切れた時です。
麻酔を効かせる時に感じる痛みは、麻酔注射をいきなり刺してしまう、麻酔の針が太い、麻酔液の温度と体温に差がある、麻酔を注入する速度が速い時などが考えられます。
当院では麻酔針を刺す前に、麻酔テープもしくは麻酔クリームを患部に塗布し針の注入への不安を和らげます。麻酔を注入する際には髪の毛よりも細い極細の麻酔針を使用しており、刺したことを感じさせないよう配慮しています。麻酔液の温度は体温に近い36度程度に近づけるよう温めておき、麻酔を注入する速度をゆっくりと一定に保たれるよう、電動麻酔注射器も用意しています。
麻酔が切れた術後の痛みに関しては、歯科医師が事前にどのような感覚がどの程度あらわれるか説明し、患者様への配慮を徹底しています。万が一、痛みが出た時のために、痛み止めの処方も無料でしております。
定期検診への取組み
歯をダメにする原因は大きく分けて2つです。
一つは虫歯菌や歯周病菌などの病原菌、もう一つは歯ぎしり、食いしばりなど咬み合わせ時の強すぎる力によるものです。
病原菌のコントロールは、日々のセルフケア、歯石を除去するクリーニング、歯周ポケットの深さや出血の有無やレントゲンを使った骨や歯の中の診察で予防していきます。
咬み合わせのコントロールは、半年に1回程度の歯科医師の診察により、強すぎる部分は歯の研磨や削合で調整します。全体的な歯ぎしりや食いしばりに対しては、ボトックス療法やマウスピースを用いたスプリント療法を検討していきます。
ご自身のセルフケアだけでなく、歯科医師による定期検診を受けていただくことで、治療した歯だけでなくご自身の歯をいつまでも健康的に美しく保つことができることを目的として、セラミック矯正後の定期健診にも力をいれています。
セラミック矯正の充実した保証制度
セラミック矯正の保証
セラミックは、歯よりも強度、硬度ともにあり、壊れにくく、変色もしにくいものです。しかし、通常の歯も加齢による歯茎の退縮や虫歯、歯周病になるように、土台の歯にも同様のリスクはあり、被せているセラミック歯が壊れる可能性があります。また、歯ぎしり、食いしばりなどで壊れる可能性もあります。
そのため、当院ではセラミック矯正を受けられた方が治療後も安心して生活できるように保証制度を設けております。
セラミックは生体親和性も高く安全ですが、装着後3年以内は、咬み合わせ、病原菌のコントロールを定期検診にて行うことが望ましいといえます。そのため、治療終了後に口腔内の状態によって、担当の歯科医師が適切な定期健診の期間と内容を決定します。その定期検診の期日や回数を厳守することで、日常生活に伴う破損と判断できる場合に限り、1年間は無料でセラミックの再製作代金を保証する制度を設けました。
- セラミック矯正の保証制度は予告なく変更されることがございます。詳しくはカウンセリング時にご説明させていただいております。
動画で見るセラミック矯正の治療工程
セラミック矯正に用いる材質の比較表
オールセラミック | ジルコニアセラミック | オーダーメイドセラミック | メタルボンド | パールクラウン | |
---|---|---|---|---|---|
硬さ | △ 割れやすい |
○ 硬い |
○ 硬い |
○ 硬い |
◎ 一番硬い |
アレルギーの有無 | ◎ なし |
◎ なし |
◎ なし |
△ 金属のアレルギー |
◎ なし |
透明感 | ◎ 一番自然 |
○ 自然 |
○ 自然 |
△ 不透明 |
△ 不透明 |
色の種類 | ○ 選べる |
○ 選べる |
◎ 自由に選べる |
○ 選べる |
△ 一色のみ |
価格 | △ 高い |
△ 高い |
△ 高い |
○ 安い |
◎ 一番安い |
用途 | △ 前歯4本のみ |
◎ どこでもできる |
◎ どこでもできる |
◎ どこでもできる |
△ 奥歯だけ |
被せる歯に対して | △ 金属の土台にはつかえない |
◎ どんな歯でも |
◎ どんな歯でも |
◎ どんな歯でも |
◎ どんな歯でも |
ブリッジ | △ できない |
◎ できる |
◎ できる |
◎ できる |
◎ できる |
咬み合う歯に対して | ◎ 傷めない |
◎ 傷めない |
◎ 傷めない |
◎ 傷めない |
△ 傷つける |
セラミック矯正を受ける歯科医師選びの重要性
保険診療を主とする歯科医院や美容外科でも行われているセラミック矯正において、最高のゴールを手にするために、治療を受ける歯科医師の技術力、経験値、実績とその歯科医師との相性は非常に重要です。しかし患者様がWebサイトや実際のカウンセリングの情報だけでは、それらを判断するのは難しいのが現状です。
よく判断基準にされるのが、Webサイト上での口コミやランキングですが、Web上にある口コミやランキングは多くが営利目的で運営されており信憑性にかけるものが多いと考えられます。
ではセラミック矯正を受ける患者様は何を見て判断すればよいのでしょうか?
セラミック矯正の症例写真の見方
今や当たり前となりつつある、Webサイト上での症例写真の公開。
この症例写真を見て、その歯科医師の技術力、経験値、実績を判断するのがおすすめです。また症例写真を掲載していない歯科医師には、カウンセリング時に症例写真を提示してもらうとよいでしょう。
- 上の歯と下の歯の真ん中の線が鼻筋と一直線に揃っているか ※元々ずれている場合は除く
- 歯茎の高さが揃っているか
- 歯と歯の間の歯茎が隙間なく、色は黒くなく赤味もなく、健康的なピンク色で三角形であるか
- 横から見たとき、鼻の先端と上唇、オトガイと呼ばれる顎の先の3点を結んだ線が一直線上にあるか
- 笑った状態の見える歯茎が歯の根元から2mm以内であるか
- 真ん中の歯の先端よりも犬歯の先端が短く、笑った状態で下唇と平行なカーブを描き、下唇にはに軽く触れているか
- 中切歯、側切歯(前から数えて2番目の歯)、犬歯の歯の横幅の比率は1.6:1:0.6の関係か
歯科医師との相性
セラミック矯正が満足のいく仕上がりにならないのには、様々な理由があります。治療を行う歯科医師の知識と経験不足、患者様の状態に合っていない治療法と方針で行っているなどです。患者様の希望と歯の状態が合わなければ、満足なゴールは手に入りません。しかし、それは患者様が悪いのではなく、それが判断できない、もしくは先に伝えない歯科医師側に責任があるといえます。
希望の費用感や治療期間を優先すれば、ここまでの仕上がりになる。希望を叶えるためには、これだけの手段が必要である。こうした判断をカウンセリング時に伝えることができなければ、審美歯科医師とはいえません。歯科医師の技術力も重要ですが、長期間の歯科治療を共に行っていく、歯科医師の配慮と相性もセラミック矯正を失敗しないための重要な要素でしょう。
セラミック矯正の症例
出っ歯の症例


《担当医コメント》
前歯2本が大きく、二番目の歯が小さく引っ込んでいるため、出っ歯にみえることがお悩みの患者様でした。歯の色も黄ばみが強くホワイトニングで効果を得られなかったとのことで、歯の色、大きさ、歯並びを変えられるセラミック矯正を選択されました。
下の奥歯は虫歯で失ってしまった歯や銀歯もあったため、全体的な治療を希望され、金属不使用でも強度抜群のジルコニアセラミックで統一して、強度と透明感のある歯を上下26本装着しました。このような全体的な治療の際は特に咬み合わせに気を配り、本来の咬み合わせの高さを失わないよう、配慮しながら治療を進めていきます。治療期間は6か月程度です。
(担当医 白石文)
八重歯の症例


《担当医コメント》
上は八重歯、下は鬼歯でお悩みの患者様でした。ずっと歯並びがコンプレックスで自信を持って笑えなかったそうですが、矯正装置を歯に付けるワイヤー矯正は矯正期間がかかるため嫌で、マウスピース矯正は検査結果は適応外とのことでした。そこでセラミック矯正に興味を持たれました。
見た目が自然な形で治療するには上顎8本、下顎6本のセラミック矯正が必要であると診断いたしました。歯を削ることには抵抗があったとのことですが、治療期間が3か月未満と短く、歯並びだけでなく歯の色までを同時に改善できることをもっとも強く希望されたため、セラミック矯正のメリットとデメリットをすべてご説明して治療を開始しました。
できるだけ残せる歯や神経は最大限残し、仮歯に置き換えて咬み合わせと歯肉の安定を待ち、歯型を採って好きな色のセラミック歯を選んでいただき装着しました。女性歯科医師によるデザインで、できるだけ自然で女性らしい歯を作製しました。素材はジルコニアセラミックという、金属不使用の人工ダイヤモンドを用いました。ジルコニアセラミックは強度が金属よりも強く、かつ透明感を出すことができる優れた材質です。治療期間は3か月程度です。
(担当医 白石文)
古い差し歯の症例


《担当医コメント》
若いころに虫歯治療を受けて最初は問題なかったそうですが、時間の経過とともに金属アレルギーを発症してしまい、金属の総交換をご希望の患者様でした。
保険診療に使われる金属は丈夫であるというメリットがあり、奥歯や強く噛む部分に使用できます。金属以外で奥歯に使用できるのは、ジルコニアと呼ばれる人工のダイヤモンドです。セラミック歯には様々な種類の素材がありますが、今回は強度があり、かつ透明感も兼ね備えたジルコニアセラミックを選択しました。
上の前歯と上下の奥歯に使用されていた金属をすべて除去し、仮歯に置き換え、咬み合わせと歯茎の安定を待ち、ジルコニアセラミックに交換しました。治療前よりも歯茎がピンク色に回復し、自然な歯の色にすることができました。治療期間は2か月程度です。
(担当医 白石文)
虫歯の症例


《担当医コメント》
歯磨きやクリーニング、ホワイトニングを何度やっても歯の黄ばみと歯茎の汚れが取れないとお悩みの患者様でした。レントゲンや診察の結果、歯の汚れは虫歯であると診断しました。部分的に虫歯を修復できるダイレクトボンディングを第一選択に検討しましたが、数が多い点、歯の色も気になっている点、時間が経って変色するのは嫌とのことで、セラミック矯正に変更となりました。
歯列不正は軽度ですが、ずれがみられたため、上前歯10本、下の歯2本のセラミック矯正を選択されました。
歯を最大限残して虫歯を除去し、仮歯に置き換え、咬み合わせ、歯の色、歯並びを確認し、歯型を採ってジルコニアセラミックに交換しました。ジルコニアセラミックは金属を使用していないためアレルギーの心配がありません。オールセラミックよりも強度に優れ、奥歯にも使用できます。治療期間は4か月程度です。
(担当医 白石文)
テトラサイクリン歯の症例


《担当医コメント》
幼い頃から歯全体の色が暗いことにずっと悩んでおられ、ホワイトニングを何度も試したけれど効果が出ず諦めていた患者様です。治療前の症例写真には、テトラサイクリン歯という歯全体に独特なグレーがかった縞模様がみられます。
結婚式を控え、このままでは嫌とのことで、笑った時に見える部分のセラミック矯正を選択されました。
治療開始当日に前歯20本を仮歯に置き換えました。咬み合わせや歯肉の炎症がないかなど医学的安定を確認してから歯型を採り、好みの歯の色を選択していただきセラミック歯を装着しました。治療期間は3か月程度でした。
(担当医 白石文)
骨切り後の症例


《担当医コメント》
出っ歯を治すために、抜歯をして美容外科で骨切り手術を受けられた方です。
美容外科には専門の歯科が併設されていないことが多く、抜歯後の隙間があいたままで治療が終了することがほとんどです。骨を切っているため、歯列矯正での修復は非常に難しく、適応外となることが多いためセラミック歯にて隙間を埋める必要があります。
骨切り後の骨の後戻りを予防する目的も含め、強度があり連結することができるジルコニアセラミックの素材で上下左右の犬歯と小臼歯に被せます。セラミック歯は繋がっていますが、歯間ブラシでしっかりと清掃できます。また、できるだけバラバラに見える工夫として、くぼみを強くするなどの審美的な配慮をしています。治療期間は4週間程度です。
(担当医 白石文)
セラミック矯正治療の流れ
セラミック矯正は基本的に2週間毎に通院していただき5回の治療回数の方で、約2か月半で治療終了となります。
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1.カウンセリング
カウンセリング
当院ではセラミック矯正治療の経験を積んだ女性歯科医師が、初回の無料カウンセリングにて患者様のお悩みを伺い、口腔内を診察・診断して最適な治療計画を30~60分程度かけ丁寧に説明します。
カウンセリングでは、患者様の大切にしている部分を尊重して、機能性を損なわず、審美的に美しい口元にするにはどうしたらよいかお伝えします。お口を他人に見せることは意外と勇気がいるものです。そんなデリケートな部分を扱う分野だからこそ、女性らしい診察と、心に寄り添った診察を全スタッフが心がけています。当日の予約状況にもよりますが、遠方からお越しの患者様はカウンセリング当日に治療をしていかれる方もいらっしゃいます。
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2.歯列不正・歯牙の着色
歯列不正・歯牙の着色
顎の骨と歯の大きさの不一致で起こる歯列不正を治す治療方法の一つとしてセラミック矯正があります。歯並び、歯の色、歯の形を同時に改善出でき、従来の歯列矯正に比べ治療期間が数ヶ月と短いのも大きな特徴です。
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3.治療前の資料採り
レントゲン撮影
治療をご決断されましたら、お口の中の資料採りを行います。より細部まで正確な状態把握と、治療後に変化したことをしっかりと実感できるよう、治療前の口腔内の状態記録を取ります。
痛みを伴うものはなく、レントゲン撮影、口腔内写真撮影、印象採得(歯型採り)を行います。
※治療期間などに制限がある、遠方からお越しで通院回数を減らしたいなどのご希望がある場合、歯科医師の診断によりますがこのステップを次の治療と同時に行うことも可能です。
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4.色調採得
色調採得
セラミッククラウンは歯の色を自由に製作できます。隣り合う天然の歯の色に合わせることも、ホワイトニングで白くした歯に合わせることも、加齢などで着色した歯に合わせることも可能です。シェードガイドをもとに、必要に応じて写真を撮影したり、歯科技工士を立ち会わせ色を決めていきます。
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5.表面麻酔・浸潤麻酔
表面麻酔・浸潤麻酔
2段階麻酔を行い、治療中の痛みをなくします。表面麻酔を塗布したのち、髪の毛よりも細い麻酔針を使い、注射による浸潤麻酔を施します。個人差はありますが、歯科恐怖症のある方も「こんなに楽だったのか」と驚かれるほど、みなさま克服されますのでご安心ください。平均2~3時間程度は麻酔が効いているため、術中は無痛です。
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6.支台歯形成(プレパレーション)
支台歯形成(プレパレーション)
希望の歯並びや歯の大きさにするために、できるだけ歯を保存しながら歯科専用の高速回転器具を使用して精密に歯を削合していきます。必要に応じて神経治療を施します。
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7.支台築造 ※神経の無い歯の場合
支台築造
保険診療による銀色のメタルコアやメタルポストが入って入れば、できるかぎり透明で頑丈なファイバーポストに交換します。
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8.印象採得・咬合採得
印象採得・咬合採得
お口の状態を精密に記録するため、患者さんに合わせた専用トレーとシリコン印象材を使用して歯型を採ります。同時に上下の歯の咬み合わせの記録であるバイトもシリコン材料で取ります。
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9.プロビジョナルレストレーション製作と装着
プロビジョナルレストレーション製作と装着
歯や歯茎の保護、患者さんの顔貌や仕上がりへの希望を考慮した形態の再現、食事や発音といった機能的回復のためにプロビジョナルレストレーション(仮歯)を製作します。一人ひとりに合わせたオーダーメイドです。素材はプラスチックに近いもので、色はある程度の範囲で選ぶことが出来ます。
治療中は麻酔で痛みを感じさせませんが、処置後数日はチクチクした感覚や冷たいものがしみる程度で済むことがほとんどです。まれに、神経治療が必要になることがありますが、事前にご説明いたします。
仮歯は日常生活に支障が出ないように製作していますが、硬すぎる物や粘着性の高い物の食事は控えていただきます。
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10.プロビジョナルレストレーション(仮歯)の印象採得
プロビジョナルレストレーション(仮歯)の印象採得
仮歯の装着から2週間程度経過をみて、その中で歯の形や咬み合わせ、痛みの有無などを確認していきます。必要に応じて、仮歯の形をできるだけ患者様の希望に沿わせた物に微調整します。印象採得(歯型取り)を行い歯科技工士に共有します。印象採得では仮歯を外すため、痛みを防ぐ目的で麻酔を行います。印象採得後は清掃した仮歯を元に戻しますのでご安心ください。
この工程では、オプションになりますが、セラミック歯の作り手に患者様のご要望を直接伝えるため、審美歯科専門の歯科技工士の立ち合いが可能です。またこの工程でセラミック歯の色も選択いただきます。
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11.セラミッククラウン製作
セラミッククラウン製作
印象採得後、歯型に石膏を注ぎ、口の状態を再現した模型を製作します。この模型上でセラミッククラウンを製作します。咬合採得により咬み合わせを考慮した歯冠の高さや厚みを計算し、色調採得で得た写真やシェードガイドで歯の色を決めます。プロビジョナルレストレーションの歯型は形態の再現に使用します。歯科用3Dプリンターでブロックから削り出す方法や、歯科技工士が手用器具で製作する方法などがあります。
セラミック最大の特徴は、天然歯のように先端にいくほど白く透明感があるグラデーションを再現できる点にあります。当院のセラミック歯は自費診療の実績が多く、審美歯科治療に精通した専門家が所属する歯科技工所にて1つ1つをハンドメイドで製作します。
セラミック歯は印象採得からおよそ2週間程度で完成します。ご遠方からの通院や間に合わせたい日程があるなど特別な事情がある方は、別途ご費用はかかりますが納期を速めることも可能です。
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12.セラミッククラウン合着
セラミッククラウン合着
仮歯を外し丁寧に歯牙を清掃したのち、セラミッククラウンを装着します。適合、色調、形態を確認して、歯科用接着剤で完全に合着します。この回も麻酔を使用します。
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13.セラミック歯装着後のバイトチェック
バイトチェック
セラミック歯装着から約2週間後、咬合紙を用いて様々な咬み合わせを確認し、咬合の強い部分は削って調整し研磨します。咬み合わせやセメントの取り残しの確認、初診時からの変化を確認するための写真撮影のためにご来院いただきます。清掃方法の指導や今後の注意点なども再度説明致します。痛みを伴う処置はありません。
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14.治療後の定期検診
治療後
歯の寿命を左右するのはこの定期健診です。セルフケアではどうしても清掃不良は避けられません。ご自身で取りきれない汚れを定期検診で落としましょう。
咬み合わせも、実は小さな単位でズレてくることがあります。不正咬合で起こる干渉が大きくなる前に咬み合わせのチェックを行い、為害性があると診断できる部分は最小限の範囲で咬み合わせ調整して研磨します。
セラミック矯正では、自然で美しい機能的な歯を手にすることが出来ます。正しい診断、精密な治療工程、定期的なメンテナンスを行えば、通常使用において何十年と使用できる安全な治療です。
- ホワイトニングを併用する方は、歯型を取る前までにホワイトニングを済ませておく必要があります。
- 上下の歯で治療を行う場合は同じ工程を2回繰り返します。
- 抜歯や歯肉整形が必要な方は治療期間が6週間ほど伸びることがあります。
- 治療期間はあくまで目安です。患者様一人一人の歯の状態によって治療期間が前後してきます。
セラミック矯正後の定期的なボトックス注入について
ボトックスは、ボツリヌス菌という細菌から抽出されたタンパク質の一種です。これを皮膚から注入することで、一定期間、筋肉を少しだけ麻痺させる作用を利用し、様々な治療に応用されています。
ボトックス療法は、神経治療や美容医療で一般的に使用されていますが、セラミック矯正にも応用することができます。治療後、咬む筋肉である「咬筋(こうきん)」へ定期的にボトックス注入することにより、過度な咬む力の緩和につながります。過度な咬む力が緩和されることにより、セラミック歯とご自身の歯に咬む力が過度に加わるのを防ぐことができ、歯の摩耗(咬耗)や破損を予防します。
また咬み合わせが強いと判断された場合、セラミック歯と咬み合う歯へのセラミック治療、咬み合わせ調整のための削合、マウスピースを就寝時に装着するスプリント療法のいずれか、もしくは併用を勧められることがあります。しかし、これらは治療費がより高額になる、歯を削ることによる痛みの可能性、就寝時のマウスピースの装着の必要性などのデメリットがあります。このような理由から当院では、セラミック歯装着後もしくは定期健診においてボトックス療法をおすすめしております。
セラミック矯正の料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格(税別) |
---|---|---|
オールセラミック(前歯) | 1本 | 71,400円 |
4本 | 314,000円 | |
6本 | 471,100円 | |
ジルコニアセラミック(前歯) | 1本 | 94,300円 |
4本 | 395,700円 | |
6本 | 593,700円 | |
メタルボンド | 1本 | 85,000円 |
オーダーメイドオプション
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格(税別) |
---|---|---|
カラーデザイン ※技工物のグラデーション、透明感など、質感を患者様が納得いくまで指定可能。 | 1本 | 24,600円 |
形状デザイン ※技工物の形状を患者様が納得いくまで指定可能。 | 1本 | 51,000円 |
セラミック矯正オプション
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格(税別) |
---|---|---|
セラミック用仮歯 | 1本 | 5,500円 |
土台・芯(コア) | 1本 | 16,100円 |
土台・芯除去 | 1本 | 8,300円 |
抜歯 | 1本 | 8,300円 |
歯根治療(根管治療) | 1本 | 8,300円 |
セラミック矯正に必要な内容
- セラミッククラウン × 本数 1本71,400円
- セラミック用仮歯 × 本数 1本5,500円
歯の状態により必要になるもの
- 土台・芯 × 本数 1本16,100円
- 土台・芯除去 × 本数 1本8,300円
- 抜歯 × 本数 1本8,300円
- 歯根治療 × 本数 1本8,300円
治療費のシュミレーション例
オールセラミック4本セット(仮歯込)の場合
- セラミッククラウン4本 285,600円
- セラミック用仮歯4本 22,000円
- 土台・芯1本 16,100円
- 歯根治療1本 8,300円
セラミック矯正のよくある質問
セラミック矯正は一般歯科での取り扱いも少なく、専門の歯科医師が少ないのも事実です。当院では他院様で受けられたセラミック矯正の修正もお受けしております。しかし、装着されているセラミック歯の形態を変えることはできません。装着されているセラミック歯を取り外し、再製作が必要となります。
歯の欠損の治療方法は大きく分けて3つございます。ブリッジ、入れ歯、インプラントです。
セラミック矯正をしたい前歯に歯がない場合、欠損の数によりますが、いずれの治療の併用でもセラミック矯正は可能です。セラミックブリッジという連結の手法をつかった場合は、セラミック矯正と治療の流れは同じです。
インプラント治療を併用の場合、インプラントを骨のある部分にしか埋入できないため制限がでます。そのため、まずはインプラントの治療計画を立ててからセラミック矯正の治療計画を立てます。
入れ歯との併用の場合、セラミック矯正から進め、その後空いている欠損部分を入れ歯で修復します。セラミック単体の治療に比べ、両隣の歯に入れ歯をひっかける装置が必要になることが多いのが入れ歯です。そのため、審美性を下げてしまう可能性がございます。
咬み合わせやスペース不足の量にもよりますが、自然に美しいアーチの歯並びにするのであれば、周辺の歯も含め、4~6本の偶数本でのセラミック矯正をおすすめしています。1本での治療の場合にはセラミック矯正ではなく、単純なセラミッククラウン治療となります。1本治療は審美歯科の中で最も難しい治療といわれており、他の歯との調和が難しいのが現実です。
例えば1本だけ出っ歯の場合、その1本だけをセラミック歯にしたとしても、スペース不足から飛び出してしまった歯を引っ込めるには無理な角度をつけ、細い歯をいれることになります。引っ込んだようにみえても、太い歯と細い歯、向きを無理やり引っ込めたことで歯茎の高さが異なるなど、お口全体が不自然になり審美性に欠ける原因となります。
歯並びは誰でも経時的に少しづつ動いてくるものです。咬み合わせや歯ぎしりで奥歯に弱い力が持続的にかかると、そのしわよせが前歯への歯並びに影響します。もちろん前歯も同様です。その他、虫歯などで歯の頭の形が変わったり、親知らずが生えてきたり、お口の中は刻々と変化しています。こうした変化によって今まで歯並びがよかった人でも、だんだんと歯並びが悪くなってくることはよくあります。
最初は1本だけのずれも、だんだんと時間とともに大きな歯並びの悪さに繋がっていくわけですが、前歯1本がでてしまう原因は、その1本だけが原因で起こっているわけではありません。治療をする場合、気になる部分だけでは改善できない場合も多いので、できるだけ早い段階で先を見据えた治療を受けるようにしましょう。
セラミック矯正は行っている歯科医院が少ないため、当院にも北海道、沖縄、福岡、大阪、名古屋など遠方からお越しいただき、治療をされた方も多数いらっしゃいます。また医師や歯科医師にも専門性があり、歯科医院、歯科医師によって経験や技術の差が大きい治療でもあります。そのため、近くの歯科医院ではなく実績のある歯科医院と歯科医師を選ぶことが大切ともいえます。
当院には月1回のペースで通われている方もたくさんいらっしゃいます。また、通常のセラミック矯正の通院ペースですと早く終わらせるには2週間ごとも可能ですが、3~4週間の頻度で通院される方が多いのも事実です。逆に2か月以上通院間隔が空かなければ、治療は可能なことが多いです。
まずはお口を拝見させていただき、できるだけ短期間もしくは通院回数を減らしての治療終了に寄り添えるよう尽力致します。
歯茎がやせると歯が長く、大きく見える事があります。他の歯科矯正と比べ、セラミック矯正であれば歯の形、長さも短く作れるので自由度が高く、大きくならないよう調整も可能なことが多いです。また歯茎やせがありますと、歯と歯の間に隙間がみられることがありますが、これもセラミック矯正であれば歯の形を変えられますので、美しく修復することが可能です。
セラミック矯正の場合、気になる部分の最低両隣の歯(連続した歯)を削ってスペースを作ります。そのため、基本的には隣り合っていない歯1本ずつでは矯正はできません。
正中(上の前歯2本の真ん中線)がずれていてもセラミック矯正は可能ですが、正中を正しい位置で作ることは、歯の頭の部分を治療するセラミック矯正ですと限界もございます。目安1~2mm程度がずれの修正の限界です。
対して正中のずれを治す方法として、当院でもご案内可能な歯の根っこを動かすワイヤー矯正もしくはマウスピース矯正という選択肢もあります。しかし、ワイヤー矯正やマウスピース矯正は年単位で時間をかけて歯を動かす治療ですので、後半になるまで希望通りの状態が見えないことも多々あります。まずはお口を拝見させていただき、患者様にとって最適な矯正法をご提案させていただきます。
部分矯正の場合、短期間で部分的な矯正を行うため、費用も抑えられ手軽な反面、仕上がりで微妙なズレが生じることが時折あります。その気になる部分をセラミック矯正で仕上げる方は、当院でも多く治療は可能です。そして、このようなケースでは部分矯正で歯の根を動かしているため、後戻りする可能性は高いです。
後戻りを抑止するためには、セラミック歯を作ったあとの状態で保定装置を作製するなどがあります。他にも気になる歯の両隣も含め2~3本程度をセラミック歯にし、それらを繋げる方法もあります。この場合、保定装置をせずとも後戻りが防げます。いずれにせよ最終的に納得のいく状態の歯列で保定装置を装着することは、後戻りを防げますのでできるだけ保定装置の作製はおすすめしております。
受け口の方は、上の顎が小さく下の顎が大きいという骨が原因の場合、上の歯が引っ込んでいて下の歯が出ているといった歯が原因の場合があります。歯が原因の場合は、セラミック矯正で十分に受け口を改善することができます。
注意点として、美しく自然に受け口を治すためには、上下の歯を同時に治療することが必要になることが多いく、目安として上の歯を6~8本、下の歯を6~8本で、合計12本~16本での治療が必要になることが多いです。また、歯の向きを大きく変えることになりますので、現状の歯の向きと同じ方向を向いている神経を残した状態ですと、ご希望の仕上がりにすることができない可能性があります。
この場合、神経治療が必要になります。当院では、できるだけ神経を残して利用いたしますが、患者様が希望する仕上がりによっては、神経治療が必要となることもあり得ます。またお口の状態によっては、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科矯正をご提案することもございます。
セラミック矯正のページをご覧の皆様へ
このページでは短期間で歯列不正、不正咬合、歯の審美的改善を目的としたセラミック矯正についてご確認いただけます。
南青山矯正歯科クリニックのセラミック矯正は、治療をする歯科医師が全て女性であり、治療終了まで担当医制にて責任をもって行います。また、治療工程全てを患者様と信頼関係を築いた担当の歯科医師が行い、歯科衛生士や歯科助手に任せないことも特徴です。
女性専用の歯科医院なため患者様も女性のみで、サロンに通う感覚で気軽に安心して通院いただける環境を目指しています。女性同士ならではの細やかな気配りと話しやすい雰囲気、女性ならではの歯の形や歯並びのデザインなども大きな特徴です。 セラミック矯正担当の女性歯科医師は、審美歯科治療のキャリアが5年以上の実績を持っています。
セラミック矯正の治療を担当する歯科医師
セラミック矯正の治療概要
治療方法 | セラミック矯正 |
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治療説明 | セラミック矯正は、歯並び、歯の色、歯の形、歯の大きさ、噛み合わせを同時に改善することを目的とした治療です。 |
治療費 | 71,400円〜593,700円(税別) |
治療の副作用(リスク) |
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治療期間 | 3週間〜4か月 |
治療回数 | 3回〜6回 |
適応症例 | 歯性の叢生、空隙歯列、上顎前突、下顎前突、開咬 |
ダウンタイム | なし |
カウンセリング当日の治療 | カウンセリングまで |
入院の必要性 | なし |
術後の制限事項 |
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不適応の症例 |
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