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インビザラインの治療期間をプランごとに紹介!期間が伸びてしまう原因と短縮する方法も解説

インビザラインの治療期間をプランごとに紹介!期間が伸びてしまう原因と短縮する方法も解説

矯正治療を考えたときに、特に気になるのが「見た目・金額・治療期間」ではないでしょうか。
インビザラインは自分自身で着脱可能で透明なマウスピースを用いるため、ワイヤー矯正と比較すると、見た目の問題や食事や歯磨き中の不快感を解消してくれます。また、インビザラインには様々なプランがあります。
その人の歯並びの程度やどこまで治したいといった希望に沿ったプランを設定していくことができるというのも、インビザラインの利点といえるでしょう。
しかし、最初に予定していた治療期間よりも、治療が長引いてしまうことがあるのです。

このコラムでは、インビザラインのプランごとの治療期間や期間が延びてしまう原因、短縮する方法を解説します。
このコラムを読むことで、インビザラインの治療期間、それを左右する因子について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問を解消!

  • 何をすると治療期間が長くなるの?
  • 何をしないと治療期間が長くなるの?
  • マウスピースの作り直しをすると、届くまで何週間もかかるって本当?
  • 治療期間を短くするために、自分で出来る方法はあるの?

目次

インビザラインの治療プランと治療期間

インビザラインの治療プランは、現在5種類あります。
まずは、インビザラインのプランごとの治療期間や費用について、みていきましょう。

インビザライン・コンプリヘンシブ

重度の歯列不正に対応します。
主に重度の歯列不正で、咬み合わせを含めた全顎的な矯正治療の際に適応されます。
治療期間は1年半~3年程度。
マウスピースの枚数制限はなく、費用は80~100万円。

インビザライン・モデレート

中等度の歯列不正に対応します。
目安としては、大きく咬み合わせを変えない(大臼歯をあまり動かさない)程度の歯列不正の際に適応されます。
治療期間は1年半程度。
マウスピースは片顎26枚以内で、費用は70~90万円。

インビザライン・ライト

軽度の歯列不正に対応します。
歯列が少しガタガタしている、咬み合わせを少し治したいといった際に適応されます。
治療期間は1年未満。
マウスピースは片顎14枚以内で、費用は40~65万円。

インビザライン・エクスプレス

ごく軽度の歯列不正に対応します。
部分的にちょっと気になる歯並びの矯正に適応されます。
治療期間は3~4か月。
マウスピースは片顎7枚以内で、費用は20~40万円。

インビザラインGo(ゴー)

前歯部のみの軽度な歯列不正に対応します。
上下の前歯各10本(前歯・小臼歯)の歯並びや咬み合わせを少し治したい、といった際に適応されます。
治療期間は5~10か月。
マウスピースは片顎10枚以内で、費用は30~50万円。

  • 治療期間及び費用は症例によっても異なります。

インビザラインGo (ゴー)の詳細はこちら

治療期間が延びてしまう原因

インビザラインでは、精密検査で採得したデータを基にインビザライン専用の解析ソフトを用います。
そこでは、現在の歯列不正の程度やどこまで歯列を矯正していきたいかという患者様の希望を踏まえて、患者様ごとの治療計画や矯正にかかる期間、治療開始から終了までの歯並びのシミュレーションなどを行っていきます。
しかし、実際に矯正治療を開始してみると、ここで算出した治療期間よりも、長い期間が必要となることがあるのです。
その原因をみていきましょう。

装着時間が短い

インビザラインでは、マウスピースの装着時間は1日20~22時間と定められています。つまり、食事と歯磨き以外の時間は、常に装着していることが前提になっているのです。
しかし、装着時間が短いと歯にかかる矯正力が弱くなります。予定していたところまで、歯が移動出来なくなってしまうのです。
また、インビザラインのマウスピースは、理想の位置に歯を動かす役割だけではなく、移動後の歯の後戻りを防止する役割もあります。
マウスピースを外している時間が長いと、その時間は矯正力が0になるだけではなく、後戻りをすることによって、今までの矯正力もマイナスになってしまう可能性があります。
決められた時間はしっかり装着するようにしましょう。

マウスピースがしっかり装着できていない

新しいマウスピースに交換した直後は、まだマウスピースがきつく感じ、しっかりと装着するのが難しいことがあります。
マウスピースが浮き上がってしまい、奥までしっかりと装着されていないと、歯に適正な矯正力が伝わらなくなってしまいます。それによって、計画通りに歯の移動が進まないことがあります。

決められた期間でのマウスピースの交換が出来ていない

1枚のマウスピースの装着期間は10日~2週間です。その期間内に歯を動かし、後戻りを防ぎつつ、次のマウスピースでの移動に備えます。
しかし、1枚のマウスピースを長く装着し続けていると、新たな場所への歯の移動が進みません。それによって、治療期間が長くなってしまうのです。
また、決められた期間よりも短い期間で次のマウスピースに交換してしまった場合は、歯が移動しきっていない、もしくは移動後に安定していない状態で新たな矯正力が加わることになります。それによって、歯や歯槽骨に過剰な負担がかかってしまうこととなります。
マウスピースの交換までの期間は人によって、また治療時期によって異なります。自分の決められた交換時期を守るよう、気を付けましょう。

マウスピースの紛失・破損

マウスピースを失くしてしまった、変形・破損してしまったという場合は、代わりのマウスピースが必要となってきます。(交換時期が近い場合は、次のマウスピースを早めに装着することもあります。)
紛失したマウスピースを作り直す場合は、手元に届くまで1か月前後かかります。その間は治療が中断してしまうことになりますので、治療期間の延長に直結します。
また、新しいマウスピースが届くまでの期間は、1段階前のマウスピースを装着するなどして、マウスピースを完全に外してしまっている時期が生じないようにします。
しかし、紛失したまま時間が経ってしまった場合や、変形したマウスピースを使い続けてしまった場合などは、歯が予定外の場所に動いてしまい、今後の治療計画の変更を余儀なくされる可能性もあります。
マウスピースの紛失・破損はしないように気を付けましょう。また、紛失・破損の際は速やかに歯科医院に連絡し、対処方法を相談するようにしましょう。

う蝕や歯周病の発生

インビザライン中は、ほぼ常にマウスピースを装着しています。そのため、食事や糖分の入った飲み物などを摂取した後の口腔内清掃が不十分だと、マウスピースと歯の間に、食べかすや糖分が長時間封じ込められてしまいます。
マウスピースに阻まれて唾液などによる自浄作用も働かないため、う蝕や歯周病のリスクが飛躍的に高くなってしまうのです。
う蝕や歯周病の治療が必要になると、その間は、矯正治療は中断することとなります。また、う蝕治療によって歯の形や咬み合わせが変化してしまった場合は、その後のマウスピースの作り直しが必要になることも考えられます。
矯正治療中は、口腔内清掃にしっかり取り組み、それに加えて定期的なクリーニングを受けることをお勧めします。

定期的な通院が出来ていない

インビザラインはワイヤー矯正と比較すると、定期的な通院の頻度は少なくなります。
通院の際には、計画通りに歯が動いているか、マウスピースを正しく装着出来ているかなどのチェックが主となりますので、問題がなければチェアタイムも短く済みます。しかし、このチェックが非常に大切なのです。
決められた時期に通院が出来ていないと、計画通りに歯が移動していなかった場合の対処が遅れてしまい、結果として治療計画の見直しが必要になることも考えられます。
また、う蝕や歯周病などが進行してしまった場合、その治療期間は矯正治療の中断を余儀なくされ、最終的な治療期間が長引いてしまうこととなります。
決められた期間での通院は、忘れず行うようにしましょう。

リファインメント(治療計画の修正)

リファインメントとは、最初の治療計画と実際の歯の動きが一致せず、治療の途中で計画を修正することをいいます。
先述したようなマウスピースの装着時間不足や紛失などがなく、きちんと装着時間を守って取り組んでいる場合でも、様々な要因により、リファインメントが必要になる場合があります。その際は、追加のマウスピースを設計・作成していきますので、その分の治療期間が必要となります。実際、リファインメントは多くの方が経験することです。
インビザラインの場合、自己管理がしっかり出来ていないと治療期間の延長に繋がることが多くあります。しかし、しっかりと自己管理がされている場合でも、どうしても治療期間が延びてしまうこともあると理解しておくことも大切です。

治療期間を出来るだけ短縮する方法

治療期間が延長してしまわないように、出来るだけ短い期間で矯正治療が行えるようにご自身で出来ることをみていきましょう。

装着時間を守る

自分自身で着脱可能なインビザラインのマウスピースですが、だからといって自由に着脱を繰り返してよいわけではありません。
マウスピースは、1日20~22時間装着する必要があります。
食事中・歯磨き時以外は常に装着しているように自己管理を徹底しましょう。
また、歯の移動には、一定時間連続して矯正力をかけ続けることが必要です。マウスピースの着脱を何度も繰り返していると、1日の装着時間を満たしていたとしても、歯が移動しにくくなりますので、その点も注意していく必要があります。

インビザラインの装着時間を守れないとどうなる?装着時間が足りない時の対処法

交換期間を守る

新しいマウスピースに交換するまでの期間は、患者様ごとに異なります。また、矯正治療の段階によっても異なってきます。
決められた交換期間よりも長くし過ぎても、短くし過ぎても、治療計画に悪影響を及ぼします。
マウスピースは、決められた期間で新しいものに交換するように気を付けましょう。また、通院の際には交換するまでの期間も確認するようにしましょう。

マウスピースの取り扱いに注意する

インビザラインのマウスピースは、装着しても目立たないように透明に作られています。そのため、紛失しやすくもあります。外出先で外す際は専用のケースを常に持ち歩いて、その中に入れるように習慣をつけましょう。
自宅での食事や歯磨きの際は、いつも置くスペース(ケース・お皿など)を配置しておくと良いです。
マウスピースは熱で変形してしまうので、熱いお湯で洗浄しないようにも気を付けましょう。
紛失したり、変形して入りにくくなったりした場合は、出来るだけ早くに歯科医院に連絡するようにしましょう。また、万が一のために、1、2個前の使い終わったマウスピースを保管しておくことをおすすめします。

インビザライン(マウスピース矯正)の正しい取扱いと矯正期間中の注意点

チューイーを使用する

特に新しいマウスピースに交換した直後は、マウスピースが歯列の奥までしっかりとはまりにくくなります。その際に上下の歯で咬んで装着すると、マウスピースの変形・破損に繋がりますのでやめましょう。
マウスピースの装着時は、チューイーを使用することをおすすめします。チューイーとは、シリコンで出来たチューブ状の補助具のことです。
マウスピース装着時に、前歯から奥に向かってチューイーを咬み込んでいくことで、マウスピースが歯にしっかりと密着して、奥まではまりやすくなります。
新しいマウスピースに変更してすぐの時期は、一日20~30分ほどチューイーを咬むことによって、歯に矯正力がしっかりと伝わりやすくなります。マウスピースを交換して3~4日後にはマウスピースも装着しやすくなるので、チューイーの使用は装着時の数分のみで構いません。

インビザラインのチューイーとは?その使い方と効果

口腔ケアをしっかり行う

特に矯正中は毎日の歯磨きをしっかりと行い、虫歯や歯周病の予防に気を付けていきましょう。
インビザラインの場合は、フロスや歯間ブラシも使用することができます。歯ブラシと併用することで、清掃効果が高まります。自分に合った補助清掃用具を使用していくことで、効率よく口腔内清掃を行うことができます。
マウスピースを装着する前には、必ず口腔内の清掃を行うことを習慣にしていきましょう。

インビザライン矯正中に虫歯なったら?矯正期間中の虫歯対策

定期的な通院・クリーニングを行う

定期的な通院は、非常に大切です。
通院の際には、歯が計画通りに移動しているか、マウスピースがしっかりと合っているか、う蝕や歯周病のチェックなど、様々な確認を行っていきます。
計画通りに歯が移動していない場合は、早めに対処することで、修正にかかる期間を最小限にすることが出来ます。また、う蝕や歯周病などは、早期に発見することで、矯正治療を中断することなく処置を行っていくことができる場合もあります。
口腔内清掃指導やクリーニング、マウスピースの使い方の指導なども行っていくことが出来ますので、決められた時期に通院するようにしましょう。

何かあれば、早めに歯科医院に連絡する

心配なことや不具合を感じた場合は、早めに歯科医院に連絡し、対処方法を相談するようにしましょう。
「しばらくマウスピースを外していたら、入らなくなった」
「マウスピースが突然入りにくくなった。変形してしまったかも」
「交換時期がわからなくなってしまった」
など、ご自身で管理していくインビザライン治療では、さまざまなことが日常生活で起こる可能性があります。自己判断で対処せず、歯科医院に連絡するようにしましょう。
何らの処置が必要な場合でも、治療期間を長引かせないためにも、早めの対処が必要不可欠なのです。

【まとめ】インビザラインの治療期間をプランごとに紹介!期間が伸びてしまう原因と短縮する方法も解説

インビザラインのプランごとの治療期間と、その期間が延びてしまう原因、短縮する方法について解説しました。
このコラムでは、下記のようなことがわかったのではないでしょうか。

ここがポイント!

  • インビザラインのプランは5種類あり、それぞれ適応症例、治療期間、費用が分かれている
  • 治療期間が延びてしまう原因は、自己管理不足によるものの他にも、不測の事態や個人差に起因する治療計画の修正などが挙げられる
  • 治療期間を短縮するには、自己管理の徹底や矯正補助具の活用、定期的な通院およびクリーニングなどが効果的
  • 疑問点や困ったことなど、何かあれば歯科医院に相談することが治療期間を短縮するうえでも大切

インビザラインを用いた歯列矯正は、自己管理が大切になってきます。
治療期間を出来るだけ短縮するためにも、マウスピースの取扱いや装着時間、通院などをしっかり管理していきましょう。
しかし、「全て自分一人で解決しなければいけない」というわけではありません。
自己管理を徹底しつつも、歯科医師、歯科衛生士とチームになって、一緒に理想的な歯並びを手に入れましょう。

南青山矯正歯科クリニックでは、インビザライン矯正中でもいつでも無料で担当医と相談のできるメール相談フォームをご用意しております。矯正期間中で起きることのある不測の事態でも、安心していただけるよう日々対応いたします。

運営法人 医療法人社団 真善美会
医院名 南青山矯正歯科クリニック
理事長 白石 文
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主な診療内容 セラミック矯正インビザライン歯肉整形セラミック治療マウスピース矯正ガミースマイル治療など
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