インビザラインのチューイーとは?その使い方と効果

インビザライン治療では、アライナー(矯正用マウスピース)を装着するときに、アライナーチューイーという道具を使います。
従来のワイヤー矯正では使われず、聞き慣れない名前の道具ですが、インビザライン治療の成功を陰で支える大事な道具です。
今回はアライナーチューイーについて、お伝えしたいと思います。
アライナーチューイーとは
アライナーチューイーは、インビザラインのアライナーを装着するときに使う道具です。アライナーを手で装着した後に咬んで使います。
アライナーチューイーは弾力のあるシリコンゴム製で、チューブ状のものや奥まったところでも使えるように特殊な形状のものがあります。
チューイーの効果
アライナーチューイーを使うことで、インビザラインのアライナーがしっかりと歯に密着します。
アライナーは、歯に密着していないと設計通りの力を歯に加えることができず、予定通り治療を進めることができなかったり、思わぬ歯の動き方をしてしまう可能性があります。特に新しいアライナーを装置した直後は、アライナーと歯との間に隙間ができやすいため、これを確実になくす必要があります。
アライナーチューイーを使うことでアライナーを歯にしっかりと密着させ、インビザライン治療の効果を確実にすることができます。
チューイーの使い方
アライナーチューイーの使い方をみていきましょう。
まず手でアライナーを装着します。
前歯からあわせていき、前歯がある程度はまったら奥歯の方へ順に指で押して装着していきます。
手指でアライナーの装着が済んだら、アライナーチューイーを咬んでアライナーを密着させていきます。チューイーを咬むときも手指で装着するときと同じように、前歯から奥歯に向かって咬むようにします。10〜20分程度咬んでもらうと効果的です。
歯並びの関係で、はまりにくい箇所は重点的に咬んで、しっかり密着させるようにしましょう。
どれくらい使える?チューイーの交換や代わりは?
チューイーは消耗品のため、ある程度で交換が必要になります。
新品と比較してへたってきた(弾力がなくなった)と感じる場合や、破れや穴があき始めた場合は替えどきです。毎回の使用前にチェックする習慣をつけておくとよいでしょう。
チューイーの代用品として、コットンロールや折り畳んだガーゼなどが使えますが、弾力の特性などがチューイーとは異なるため、まったく同じようには使えません。
手元のチューイーを使い切ってしまった場合や、旅行先や出張先にチューイーを持って行き忘れた場合など、限定的な使用に留めた方が無難です。
使用上の注意点
インビザライン以外のマウスピース矯正全般にも言えることですが、奥歯のフィットをしっかりさせすぎるとアライナーによって歯が下に押し込まれ、沈むように動くことがあります。
これは圧下と呼ばれる歯の動きで、インビザラインを含むマウスピース矯正では、全ての歯を咬み合わせの面も含めて一定の厚みのアライナーで覆うため、比較的よく見られるトラブルです。
チューイーを使用してもフィットに違和感を覚える場合は、なるべく早く担当医に相談するようにしましょう。
【まとめ】インビザラインのチューイーとは?その使い方と効果
アライナーチューイーはインビザライン治療で地味ながら大事な役割を果たすものです。
外では使いづらく感じたり、面倒に思えるかもしれませんが、適切に使用してインビザライン矯正を効果的に進めていきましょう。