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おしゃぶりの歯並びへの影響は?おしゃぶりのやめ方と正しい使い方

おしゃぶりの歯並びへの影響は?おしゃぶりのやめ方と正しい使い方

赤ちゃんがおしゃぶりをちゅぱちゅぱと吸っている姿は、見ているだけで癒やされるほど微笑ましいものです。しかし、育児の強い味方である一方で、「ずっと使っていて歯並びは大丈夫かな?」と不安を感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
実は、おしゃぶりは便利な反面、正しい使い方を守らなければ、お子さんの健やかな発育に影響を及ぼす可能性があるツールでもあるのです。

この記事では、おしゃぶりが歯並びに与える具体的な影響やリスク、スムーズに卒業するためのタイミングと方法、そして悪影響を最小限に抑える正しい使い方を詳しく解説します。
この記事を読むことで、おしゃぶりによる歯並びへのリスクを正しく理解し、いつ、どのようにやめさせればよいのかという具体的なステップを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問を解消!

  • おしゃぶりを使い続けると、具体的にどのような歯並びの問題が起きるの?
  • 永久歯の歯並びにも影響が出てしまうって本当?
  • いつまでに、どうやっておしゃぶりを卒業させるのがベストなの?
  • おしゃぶりを急にやめさせることで別の癖が出たりしない?
  • 歯並びへの影響を抑えつつ、上手に活用するポイントは?

おしゃぶりは歯並びに影響するのか?

子どもがおしゃぶりをしている姿はとてもかわいいものです。しかし、おしゃぶりは正しい使い方を守らなければ、歯並びに影響することがわかっています。
おしゃぶりは、赤ちゃんの吸啜反射(母乳やミルクなどを吸う動き)を利用したツールです。
吸啜反射は赤ちゃんが生まれつき持っている本能的なもので、成長と共になくなっていくのが普通です。しかし、おしゃぶりをすることで吸啜反射と同じような状態が続くため、次々と萌出してくる歯やどんどん成長する顎の骨の成長に不必要な力がかかり、健全な発育を阻害することになります。いわば、不必要な矯正治療をしているのと同様の影響を及ぼすことになるということです。

おしゃぶりによる歯並びへの影響

おしゃぶりを続けると、上顎前突や開口、顎骨の発育のアンバランス、噛み合わせのずれ、そして口呼吸になるリスクが高まります。

上顎前突(出っ歯)

おしゃぶりを長時間続けると、前歯を前方に押す力がかかり続けるため、上顎前突(出っ歯)になるリスクが高まります。これは、おしゃぶりが吸うときに前歯の内側に押し付けられることや、口の中が狭くなって舌が本来あるべき位置に収まることができず、前歯を前方に押すように位置することが原因です。

開咬(上下の前歯の咬み合わせの隙間)

開咬は奥歯で噛んだ時に上下の前歯に隙間ができて、口を閉じることができない状態です。
そして、開咬は前歯で噛み切る動作や正しい発音ができないなどの問題が起こります。特に1歳半以降もおしゃぶりが続くと、開咬のリスクは高まります。
また、前歯の隙間に舌が入る舌突出癖になりやすく、開咬の治療をさらに困難にする要因ともなります。

顎骨の発育のアンバランス

おしゃぶりを使い続けると、顎の成長にアンバランスが生まれ、下顎が奥に下がる下顎後退の状態になることがあります。
また、上顎では口蓋(上顎の天井部分)におしゃぶりが強く押し付けられて、通常の高さより高くなることがあります。

噛み合わせのずれ

おしゃぶりを長期間使い続けると、歯の位置がずれたり、歯列弓が変形したりして噛み合わせがずれることがあります。
乳臼歯がきちんと噛み合わない場合、歯並びの問題だけでなく食事をしっかり噛めないことから、偏食や栄養摂取・消化機能の低下、発音の問題が起こることがあります。

口呼吸

本来赤ちゃんは鼻呼吸をしていますが、おしゃぶりを続けることで口呼吸になるリスクが高まります。
舌は本来上顎にくっついて収まるのが正常な状態ですが、口の中でおしゃぶりを避けて下に下がったままになり、本来あるべき位置に留まることができなくなります。そのため、おしゃぶりがない状態でも習慣的に舌が下がった状態になり、口の中に空間ができてしまいます。それに伴い唇も開いたままになって、いわゆるお口ポカンの原因になります。
口呼吸は、歯並びや口腔乾燥、虫歯や歯周病、感染症やアレルギー性疾患などのリスクを高めます。

永久歯への影響はあるのか

歯が生える前であれば影響はそれほどありませんが、やめるべきタイミングを過ぎても使い続けると、強い力が歯や顎の骨にかかり続けて狭窄歯列弓になったり、V字型歯列弓になったりするリスクがあります。そうすると永久歯が萌出した時に並びきれなくなり、歯列不正になってしまいます。
また、顎の骨の変形は矯正治療も複雑になりますので、おしゃぶりを止めるタイミングは永久歯に影響を与えないためにも、とても重要になります。

おしゃぶりをやめるタイミング

おしゃぶりは、使っている時間や期間が長いほど、歯並びに影響することがわかっています。
歯が萌出する前であれば影響は少ないですが、歯が萌出し始めたらやめるための準備を始めることが大切です。
おしゃぶりを止めるタイミングは、1歳半から2歳頃までを目指しましょう。もちろん早くやめられるのがベターですが、遅くとも乳臼歯まで生え揃う2歳半くらいまでには完全にやめることが望ましいとされています。

おしゃぶりの効果的なやめ方とは

おしゃぶりをスムーズにやめるのは、なかなか大変だという声がよく聞かれます。そこで、おしゃぶりを効果的にやめるための方法を、いくつかご紹介しましょう。

  • 目に触れないようにして少しずつ回数を減らしていく
  • 一緒に遊んだり、抱っこや声掛けをしたりする時間を増やして不安を和らげる
  • 運動や散歩などの活動量を増やして、寝つきがよくなるようにする
  • いつものおしゃぶりの先をカットして使い心地を変えてみる
  • 言葉の意味を理解できる年齢であれば、やめる日を一緒に決める

やめるタイミングが早すぎたり、急ぎ過ぎたりすると、指しゃぶりを始めることもありますので、赤ちゃんの様子を見ながら、おしゃぶりがないことに慣れさせていくことが大切です。

おしゃぶりを使う理由と正しい使い方

おしゃぶりは歯並びに影響を与えますが、一方で指しゃぶりの防止や寝つきをよくする効果や親御さんも安心できるアイテムとしてのメリットもあります。

指しゃぶりの抑止

赤ちゃんの本能的な「吸いたい」という欲求を満たすために、指しゃぶりをする子は少なくありません。
指はいつでも吸うことができ、癖になるとおしゃぶりよりやめるのが難しいことも多いようです。また、衛生的にもよい状態ではない上に、指に傷やたこができてしまう子もいます。そこで指しゃぶりの代わりにおしゃぶりを与えて、指しゃぶりを抑えることができます。

寝つきをよくする

おしゃぶりをしている時、赤ちゃんは母乳やミルクを飲んでいる時と同じような安心感を持つことができ、寝つきがよくなります。いわば、精神安定を図るためのひとつのアイテムになるというわけです。

赤ちゃんと親の安心アイテム

赤ちゃんがぐずる時におしゃぶりを与えると赤ちゃんが落ち着いてくれるので、赤ちゃんと親御さんの双方の安心アイテムとして使うことができます。
このように、おしゃぶりは赤ちゃんの情緒の安定に役立つアイテムです。そこでおしゃぶりを上手に活用するために、正しい使い方を知っておくことが大切です。

  • 赤ちゃんの月齢やお口のサイズ、歯の萌出状態等に適したものを選ぶ
  • 必要な時だけの使用に留める
  • 定期的に消毒して清潔なものを与える
  • やめるタイミングを逃さない
  • 定期的に歯科受診して歯や顎への影響をチェックしてもらう

これらのことに注意して、上手に使いましょう。

おしゃぶりをやめられないときの対処法

おしゃぶりは、親御さんの育児をサポートしてくれる便利なアイテムですが、長期にわたって使用すると歯並びに悪影響を与えます。
おしゃぶりをやめるには、親子で一緒に取り組むことが大切ですが、3歳を過ぎてもやめられない時は小児科や小児歯科などの専門家に相談することも検討しましょう。

【まとめ】おしゃぶりの歯並びへの影響は?おしゃぶりのやめ方と正しい使い方

おしゃぶりの歯並びへの影響と、卒業のタイミング、そして上手な活用法について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

ここがポイント!

  • おしゃぶりを続けると、出っ歯(上顎前突)や開咬、顎の成長のアンバランス、口呼吸のリスクが高まる
  • おしゃぶりを使い続けることで、本来消失していくはずの吸啜反射が続き、成長中の歯や顎の骨に不必要な力がかかり、健全な発育を阻害することがある
  • おしゃぶりをやめるタイミングが遅れると、顎の骨が変形したり、永久歯が並ぶスペースがなくなったりして、将来的な矯正治療を複雑にする可能性がありる
  • おしゃぶりは1歳半から2歳頃までを目指し、遅くとも乳臼歯が生え揃う2歳半までには完全にやめるのが望ましいとされている
  • おしゃぶりの効果的なやめ方は、活動量を増やして寝つきを良くする、言葉が理解できれば一緒に日を決める、おしゃぶりの先をカットして感覚を変えるなどの工夫が有効
  • おしゃぶりには、指しゃぶりの防止や寝つきの改善、赤ちゃんと親御さんの精神安定といったメリットがある
  • おしゃぶりのポイントは、月齢に合ったサイズを選び、使用は必要な時だけに留め、定期的に歯科受診をして影響を確認してもらうことが大切

おしゃぶりは、お子さんの情緒の安定を助け、親御さんの負担を軽減してくれる便利なアイテムです。しかし、そのメリットを享受しながら、将来のきれいな歯並びを守るためには、適切な時期での卒業と正しい付き合い方が欠かせません。
もし3歳を過ぎても、おしゃぶりがなかなかやめられない場合や、すでに歯並びへの影響が気になっている場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談することをおすすめします。

「うちの子の歯並び、もう影響が出ているかも…」と不安を感じていませんか?
お子さんの顎の成長や歯並びの状態は、一人ひとり異なります。南青山矯正歯科クリニックでは、おしゃぶり卒業のアドバイスから、将来を見据えた歯並びのチェックまで、お子さんの健やかな成長を専門的な視点でサポートいたします。
少しでも気になることがあれば、お気軽に当院へお越しください。早期に相談することで、より簡単なアプローチで健やかな口腔環境を守ることができます。まずはお電話、またはWebから診察のご予約をお待ちしております。

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