セラミック歯の治療後に歯が痛い・しみる原因と対処法は?
セラミック治療を受けて美しい歯を手に入れたにもかかわらず、歯が痛くなったりしみたりして不安に感じていませんか?
高価な自費治療であるセラミックを入れた後の思わぬトラブルは、多くの方が戸惑うポイントでもあります。
この記事では、セラミック歯の治療後に歯が痛い・しみる原因と具体的な対処法を詳しく解説します。
この記事を読むことで、治療直後や数年後に起こる痛みのメカニズムと適切な対処法を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな疑問を解消!
- せっかくセラミックを入れたのに、なぜ治療直後に痛んだりしみたりするの?
- 治療から半年や数年経ってから突然痛みが出るのはどうして?
- 痛い・しみるときには、まず自分でどのような対処をすればいい?
- どんな症状が出たら、我慢せずに歯科を受診するべき?
- セラミック治療後のトラブルを防ぐために、普段からできる予防法はある?
目次
セラミック治療とは
虫歯や破折などによって歯冠を大きく失った歯の機能を修復する素材には、様々なものがあります。中でも、完成度の高い素材として選ばれているのがセラミックです。
セラミック歯は保険が適用されず自費治療となり、費用は高額ですが審美性や耐久性に優れた高い品質と完成度、そして治療の精度を兼ね備えており、治療の満足度を追求したい人にお勧めの治療法です。
セラミック治療のメリットとデメリット
セラミック治療のメリットは、審美性と耐久性にあります。素材の性質から天然歯に近い自然な色を再現でき、長期にわたり変色や劣化がほとんどありません。また、金属アレルギーにも対応しているため、安心して使用することができます。
一方、保険適用外ですので1本あたり10~15万円程度と高額であることや、食いしばりによる力や強い衝撃を受けると、破損するリスクがあるというデメリットもあるため、装着後は日常生活で注意が必要です。
セラミック治療後に歯が痛い・しみる原因
セラミック治療を行う場合、歯の状態によっては事前に虫歯や歯周病などの治療をしてからセラミック歯を装着します。しかし、セラミック治療後も、様々な理由によって痛みやしみるといった症状が起こることがあります。
治療直後に痛い・しみる原因
セラミック治療直後の痛みやしみは、歯を削る刺激による神経の過敏、深い虫歯、根管治療の不足、歯茎の炎症、被せ物や噛み合わせの不適合などが原因と考えられます。
一時的なことが多いですが、長引く場合は相談や調整が必要です。
神経が過敏になっている
セラミック歯を装着するためには、歯を削って形成しなければいけません。特に生活歯(生きている歯)の場合、麻酔をして削る過程で発生する熱や振動などにより神経を刺激するため、一時的に神経が過敏になって痛みやしみる症状が現れることがあります。
通常、数日から数週間程度で落ち着きますが、歯肉が退縮して歯根が露出して冷たいものや熱いものがしみる知覚過敏の場合は、処置をして経過を見ていくことになります。
虫歯が深かった
セラミック歯を装着する前の治療で虫歯が深く神経近くまで進行していた場合、可能な限り抜髄(神経を取る処置)をしないよう治療しますが、麻酔が切れると痛みが出たり、冷熱刺激でしみたりすることがあります。数か月経っても治まらなかったり、症状が強くなったりする場合には、再治療も検討します。
治療が不十分だった
虫歯が歯髄に達していた場合や既に神経が死んでいる歯では、根管治療を行います。
ただ、根管治療は難易度の高い治療なので、痛みや違和感がある場合には細菌が残っている可能性があります。その場合、痛みは治まらず強くなることがありますので、早めに歯科医師に相談しましょう。
歯茎の炎症
治療後の痛みで多いのが、麻酔の針による傷の痛みやセラミック歯を歯茎ギリギリまで被せた場合の歯茎の圧迫によるものが挙げられます。ほとんどは1~2日で気にならなくなります。
セラミックの不適合
装着したセラミックが不適合だった場合、隙間から刺激が内部に伝わり、痛みやしみる症状が起こることがあります。数日経っても治まらない場合や、物が詰まるなどの症状が気になったら早めに治療を行なった歯科医院に相談することをおすすめします。
噛み合わせの不適合
セラミック歯の嚙み合わせが適切でない場合、過度の力がかかり咬合痛(噛んだ時の痛み)が起こることがあります。噛み合わせが高い時に起こることが多く、調整すると治まることがほとんどです。
治療後しばらく経ってから痛い・しみる場合
セラミック治療後しばらく経ってからの痛みやしみは、二次う蝕、知覚過敏、噛み合わせの不適合、歯ぎしり、被せ物の破損、歯周病の悪化などが主な原因として考えられます。症状に応じた調整や、再治療が必要となる場合があります。
二次う蝕
セラミック治療後半年以上経過している場合や、数年後に痛みが出た場合、二次う蝕が原因であることが少なくありません。これは、セラミックと歯の境目から細菌が侵入し虫歯が進行したもので、セラミックを外して再治療を行う必要があり、根管治療が必要になるケースも少なくありません。
知覚過敏
特に神経が生きている歯では、嚙み合わせや食いしばりの影響や歯肉退縮などによって知覚過敏になることがあります。
知覚過敏は処置をすれば症状が治まりますが、繰り返す人も多く、知覚過敏の要因を改善することが必要です。
咬み合わせの不適合
装着したセラミックの噛み合わせが適切でない場合、咬合痛や歯肉退縮を誘発して冷たいものがしみることがあります。噛み合わせを調整すると咬合痛は治まることが多いですが、一度退縮した歯茎は元に戻らないため、いつまでも症状を繰り返すことがあります。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、歯に対して通常の何倍もの力がかかるとされています。歯は擦り減ることでこれに対処しますが、セラミックは擦り減らないため過度の力がかかり続け、数年後に痛みが出ることがあります。
セラミックの破損や不適合
長年の食いしばりや誤って硬い物を噛んだなどの理由でセラミックが破損したり、ずれて不適合になったりしている場合、セラミックと歯に隙間ができて痛みやしみる症状が出ることがあります。
破損は予測できず、半年後や数年後に起こることもあります。
歯周病の悪化
セラミックそのものは汚れが付着しにくい材質ですが、歯茎の境目は他の歯と同様に歯垢が付着しやすく、不十分な口腔ケアや噛み合わせの変化などによって歯周病が悪化することがあります。
歯茎の腫れや痛みが出た場合は、歯周病がかなり進行していることが予測されます。
セラミック治療後に痛い・しみる時の対処法
セラミック治療後に痛い、しみるといった症状がある場合の対処法として、安静にする、咬合調整をする、再治療、刺激を避ける、鎮痛剤を服用する、歯科受診するといったことが挙げられます。
症状のある歯を安静にする
治療直後にみられる症状は、治療の刺激による一過性のもので、数日で治まることもしばしばです。そこで、まずはその歯を安静にして過敏になっている神経を落ち着かせることが大切です。硬い物を噛んだり噛みしめたりしないよう心がけて、舌や指でいじるのも避けましょう。
咬合調整をする
噛み合わせの不適合が原因で痛みや違和感などの症状がある場合には、咬合調整をすることでほとんどの場合が数日で鎮静化します。
ただし、いつまで経っても症状が治まらない場合は、セラミックが破損していたり、時には歯そのものが破折していたりすることもあります。特に歯根が破折していた場合は抜歯になることがほとんどですので、早めに受診するようにしましょう。
虫歯の再治療をする
虫歯が原因で症状が出ている場合は、虫歯の再治療が必要です。
虫歯が浅い場合は、その部分だけ取り除き充填処置で済むこともありますが、内部で進行している場合はセラミックを外して再治療を行います。その場合、外したセラミックは再利用することができず作り直しになるため、新たに費用がかかります。
刺激を伴う食品は避ける
痛い・しみる症状がみられる場合、咬合や冷温による刺激が原因となっていることが少なくありません。一時的なことも多いため、歯に負担をかけるこれらの食品を避けることで、症状を和らげ、過敏になった神経を落ち着かせることが期待できます。
手持ちの鎮痛剤を服用する
痛みが気になる、我慢できないという場合には、無理せず手持ちや市販の鎮痛剤を服用するといいでしょう。
ただ、鎮痛剤はあくまでも一時的なもので、根本的な治療ではないことを忘れずに経過を注視することが大切です。
早めに歯科受診
せっかくセラミック治療をしたのに痛い・しみるという症状がある場合、何らかの問題が隠れていることがあります。外から見ただけではわかりづらく、レントゲン撮影などの精密な検査によって判明することもありますので、早めに歯科受診して原因を発見し、適切な治療を受けることが大切です。
セラミック歯の痛みの経過と受診のタイミング
セラミック治療後は、生活歯か失活歯かで痛みの起こり方は異なります。
治療直後に痛みやしみる症状が出るのは、多くが生活歯の反応で失活歯ではほとんどみられません。
治療後短期間で症状が出た場合は、受診して適切な調整や処置を行えば1~数回で治まることも少なくありません。しかし、半年後や数年後に症状が現れた場合は治療が複雑になり、期間や回数が増えたり、セラミックの被せ直しが必要になったりすることがありますので、できるだけ早い受診が推奨されます。
いずれの場合でも、定期的にメンテナンスやチェックを受けることが大切です。定期受診することで早期発見ができる上に、セラミックの保証対象となることもあります。
セラミック歯の痛みの予防に効果的なこと
セラミック歯の痛みを防ぐには、毎日の入念なセルフケア、就寝時のマウスピース装着、定期検診が大切です。
口腔ケアを入念に行う
口腔ケアはすべての口腔疾患予防の基本です。
セラミックは完成度の高い治療ではありますが、口腔ケアが不十分だと二次う蝕や歯周病になります。そこで、歯科医院で指導を受け、入念なセルフケアを心がけましょう。日頃から、歯間ブラシやデンタルフロスなどを併用することも大切です。
マウスピースを使用する
歯ぎしりや食いしばりは無意識にしているため、意識していてもなかなかやめることができません。しかし、セラミックが破損する大きな原因となりますので、特に就寝時にはマウスピースを装着して、過度の負担から歯を保護するようにしましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
自分で行うセルフケアだけでは、取り切れない汚れや歯石が沈着しています。そこで、定期的に歯科医院でプロのメンテナンスやクリーニングを受けることが予防に最も効果的です。
また、定期受診ではセラミックの細かいチェックも行いますので、問題の早期発見や早期対応が可能となり、治療は最小限に抑えられます。
【まとめ】セラミック歯の治療後に歯が痛い・しみる原因と対処法は?
セラミック歯の治療後に歯が痛い・しみる原因と対処法について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。
ここがポイント!
- セラミック歯は審美性と耐久性に優れる一方、費用が高額で破損のリスクがあるため、日常生活での注意が必要
- セラミック治療直後の痛みの原因は、歯を削った刺激による神経の過敏、深い虫歯、根管治療の不足、歯茎の炎症、被せ物や噛み合わせの不適合などが考えられ、一時的なケースも多い
- セラミック治療後しばらく経ってからの痛みの原因は、二次う蝕(虫歯の再発)、知覚過敏、噛み合わせの不適合、歯ぎしり・食いしばりによる負担、セラミックの破損、歯周病の悪化など
- セラミック治療後の痛み・しみの対処法:は、患部を安静にし、刺激を避け、必要に応じて鎮痛剤を使用する。痛みが続く場合や原因不明の場合は、咬合調整や再治療のために歯科を受診することが重要
- セラミック治療後にできる痛みの予防法は、日々の入念な口腔ケア(セルフケア)、歯ぎしり対策としての就寝時のマウスピース着用、そしてプロによる定期的なメンテナンスが効果的
せっかく入れたセラミック歯を美しく長持ちさせ、快適な生活を送るためには、わずかな異変や違和感を放置しないことが大切です。少しでも気になる症状があれば、自己判断せずに歯科医院にご相談ください。
南青山矯正歯科・審美歯科では、セラミック治療後のトラブル対応や定期的なメンテナンス、噛み合わせの調整など、皆様のお口の健康を総合的にサポートしております。
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