舌の位置で歯並びが悪くなる!?舌と歯の意外な関係

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歯や歯列は、周囲の筋肉の影響を受けやすい傾向があります。そして、歯や歯列に大きな影響を与える筋肉組織は「舌」です。

舌は歯や歯列にどのような影響を与えるのでしょうか。今回は舌の位置や癖が、歯や歯列に与える影響などについてお話しします。

舌の正しい位置

舌の正しい位置

お口を閉じると見えなくなるので意識しにくいですが、舌にも正しい位置があります。

まず、舌尖がどこに当たっているかを確認します。

舌尖が、上顎前歯の口蓋側口腔粘膜にある口蓋ヒダに当たっている、そして、舌背が硬口蓋に当たっている状態が、お口の中での舌の正しい位置です。

舌がこの位置にあると、口腔内の容積が最小となり、歯に頬や舌から不自然な力が加わらなくなります。

舌癖について

舌が正しい位置にない場合には、舌癖の可能性が高いです。

舌癖とは

舌癖とは、舌の位置が正しい位置におさまらず、不自然な位置や方向に動かす癖のことです。

舌癖の種類はいろいろありますが、中でも多いのが、舌突出癖という舌を前方に突き出す癖や舌の位置が下がる低位舌です。

もし、お口を閉じた状態で、舌の先端が上顎前歯の口蓋側、もしくは下顎前歯の舌側に当たっていると、舌癖があると考えられます。

舌癖の原因

舌癖の原因にも様々なものが挙げられます。

習癖

口呼吸や吸指癖などのクセは舌癖の代表的な原因の一つです。

本来、呼吸は鼻で行うものです。

ところが、アレルギーや副鼻腔炎などで鼻閉を起こし、鼻呼吸ができなくなると必然的に口呼吸となります。

舌が正しい位置にあると、舌が口を塞いでしまいますから、口で呼吸ができなくなります。

言い方を変えると、低位舌などの舌癖がなければ口呼吸をすることはできません。

「常に開口状態である」「閉口時にオトガイ部にシワができる」「起床時の咽頭の違和感」「口唇が乾燥しやすい」「前歯部が開咬である」「強い口臭」「いびき」「食いしばり」こうした症状がある方は、口呼吸をしている可能性が高いです。

また、乳児が指しゃぶりをするのは自然な行為ですが、幼児になっても続けているのは問題です。

これが吸指癖です。

指を吸う時、舌を前に出しますので、吸指癖は舌突出癖の原因となります。

アデノイド肥大症

舌癖に関係する喉の病気として多いのが、アデノイド、つまり咽頭扁桃の肥大症です。

アデノイド肥大症では、気道が狭窄化しますので、鼻呼吸が困難です。鼻呼吸が辛くなることで口呼吸するようになり、低位舌となります。

なお、アデノイド肥大症の症状は、顔貌にも現れ、アデノイド顔貌とよばれる顔つきになります。

アデノイド肥大症では、口輪筋などの口腔周囲筋の発達が弱く、頬や口元がたるみます。

このため、口元がたるんだしまりのない面長な顔つきになります。

鼻中隔湾曲症

鼻中隔の形態異常では、鼻腔が狭窄化しますので、鼻呼吸では空気の流入量が足りなくなります。そのため、口呼吸を引き起こします。

鼻中隔湾曲症以外の慢性鼻炎、鼻閉塞症などの鼻の病気も口呼吸の原因となります。

舌小帯短縮症

舌小帯とは、舌の下から下顎前歯の舌側歯肉にかけて付着しているヒダのことです。

舌小帯短縮症とは、舌小帯が短すぎ、舌が十分に動かせない状態のことです。

舌を前方に突出させた際に、舌尖がハート状になると舌小帯短縮症の可能性が高いです。

舌癖の歯への影響

舌が正しい位置に収まらず、舌が下顎や上下顎前歯の間にある、つまり舌癖があると歯に悪影響を及ぼします。

歯列不正

舌突出癖がある方は、上顎と下顎の前歯の間に舌尖が挟まれるようになります。

この結果、上顎と下顎の前歯に舌側から押し出される力が働き、上顎前突や開咬を引き起こすことになります。

発音不明瞭

舌癖は、いわゆる舌足らずな発音の原因となります。

舌癖が影響しやすい発音としては、サ行やタ行の発音です。サ行やタ行の発音がはっきりしない場合は、舌癖がある可能性が高いです。

歯牙圧痕形成

舌縁に凸凹とした模様が認められるケースでは、下顎の歯の形と一致するケースが多いです。この模様の原因は、歯の圧痕です。

舌が下がることで、全体的にたるんだ状態となり、下顎歯列に押し付けられるために生じます。

食いしばりを起こしやすくなる

舌尖が正しい位置にあると、下顎骨を下方に下げる力が発生します。

つまり、舌が正しい位置にあると、上顎と下顎の歯列が接触しなくなるので、食いしばれなくなります。

言い方を変えると、食いしばるためには舌が下がっている必要があるわけです。

舌癖があって、舌が本来の位置からずれた位置におさまっていると、食いしばりを起こしやすくなります。

舌癖の治療法「筋機能訓練(MFT)」とは

舌癖を治す方法は、筋機能訓練(MFT)とよばれます。

あいうべ体操

あいうべ体操は、みらいクリニックの今井一彰院長が考案した舌のトレーニング法です。道具もいらず、とても簡単な筋機能訓練法です。

  1. 「あ〜」と大きなお口を開ける
  2. 「い〜」とお口を横に伸ばす
  3. 「う〜」とお口を前に尖らせる
  4. 「べ〜」と舌を突き出して、下方に伸ばす

この一連の流れを1セットとして、一日30セットを目安に行ってください。なお、声は出してもいいですし、出さなくてもかまいません。

口腔内装置

口腔内装置、つまりマウスピースを使った舌癖の治療法もあります。

舌癖を治療する口腔内装置は、顎関節症や睡眠時無呼吸症候群の治療に使われる口腔内装置と異なり、プレオルソ®︎などの印象採得の必要のない既製の口腔内装置です。

こうした口腔内装置は、子供の咬合誘導に用いられるもので、素材は柔らかく、加温することで形を調整できるようになっています。

口腔内に装着すると、舌が自動的に挙上されるため、意識して舌を動かす必要がありません。装着するだけで舌癖が修正されていくので、子供への指導も容易です。既製品の口腔内装置ですから、数種類あるサイズから適したサイズを選んで使います。

【まとめ】舌の位置で歯並びが悪くなる!?舌と歯の意外な関係

今回は、舌と歯列不正の関係などについてお話ししました。

舌癖の原因としては、

  1. 習癖
  2. アデノイド肥大症
  3. 舌小帯短縮症

などが代表的です。

舌癖があると、

  1. 歯列不正
  2. 発音不明瞭
  3. 歯牙圧痕形成
  4. 食いしばりを起こしやすくなる

などの症状が引き起こされます。

例えば、上顎前歯の唇側傾斜が引き起こされると閉口しようとしても口は閉じられなくなります。

舌癖は早期発見、早期治療がとても大切です。

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