リップアートメイクとは
「アートメイク」というのを、聞いたことがありますか?
準医療的に皮膚に色を付けることで、自然な肌の色に近づける技術が「アートメイク」です。本来、白斑症や手術やケガの影響で、皮膚の色が自然でなくなった方で、なかなか保険診療ではもとの自然の色を取り戻すのが困難な方のために開発された医療技術です。
「パラメディカルピグメンテーション」や「メディカルタトゥー」とも言われることがあります。
それを、美容医療に応用し、唇の色を、普段メイクをしていなくても、自然な美しい仕上がりに常に保てる準医療技術が「リップアートメイク」です。
リップアートメイクはこんな方におすすめ
- 毎朝のメイク時間を短くしたい方
- リップの化粧直しの手間をなくしたい方
- 唇を大きく見せたい方
- お顔を明るく見せたい方
- リップの血色が悪い方
- 口角が下がっている方
- 唇の形が左右非対称
- 口紅を塗っても思うように発色しない方
- マスクをするとリップが落ちてしまう方
- 歯にリップがついてしまうことが多い方
リップアートメイクのメリット
リップアートメイクの最大のメリットは、唇のメイクが落ちないことですが、その他にも様々な利点があるといえます。
リップの血色を長期間にわたって良くすることができる
日本人は、西洋人と比べて、ダークリップ(唇の色が暗い)といわれています。
リップアートメイクでは、日本人特有のくらい血色を準医療技術を用いて、明るい印象にし、色素を表皮の奥の層に入れ込むことで、1年から数年にわたって保ちます。
唇の形を整え、立体感を出すことができる
だれしも完璧なフォルムで生まれてくるわけではありません。
「生まれつき」左右非対称の方や、唇が薄くて顔の印象が乏しい方など、自分が理想とする唇の形と現実が異なることに、お悩みの方もいらっしゃることでしょう。
また、年齢が重ねると表情筋の関係で口角が下がってしまうこともあります。口角が下がっていると、どうしても暗く地味な印象をもたれがちです。 リップアートメイクでは、立体感をつけて色素をつけていくことで、唇の色だけでなく、唇の形や立体感そのものを変えることができます。しかも、自然な形で仕上がります。
当院では口元のプロフェッショナルである歯科医師が、患者様が理想とする唇の形を、顔のパーツとのバランスを考えて、相談しながらご提案させていただきます。
リップアートメイクなら、口紅を毎日塗り足す時間から解放される
リップアートメイクの最大の特徴は、「ベストな唇」を表皮の奥に入れることで、長期間にわたってキープできること。
食事や会話で口紅が取れていないか気になった方はいませんか?
リップアートメイクなら、もう唇がどうなっているかを気にする必要はありません。
いつでも自分の「ベストな唇」でいることができるのです。
素顔に自信が持てると、自分に自信を持つことができるようになる
リップアートメイクの色素は、顔を洗っても落ちません。ということは、素顔のまま美しい自分でいられるということ。特に女性は素顔でいられると、自分の人生に対しても前向きになれることができます。
リップアートメイクで、素顔自体に自信が持てれば、より社交的な明るい自分になれる可能性を秘めているのです。
リップアートメイクのデメリット
リップアートメイクで起きるトラブルの中には、「仕上がりが思っていたのと違う」といったデザインに関するものが多いように思えます。この問題は、事前の患者様と施術者との間でのコミュニケーションによるところが大きいと考えます。当院ではデザインの不一致が起こらないように、事前に十分な時間を取り、診察・相談にてデザインのすり合わせを行います。
半永久的には残らない
リップに限らず、アートメイクでは、自然な色合いに近づけるために、あえて徐々に退色する「表皮」の奥の層に色素を入れていきます。
表皮では新陳代謝が行われていきますので、徐々に色もあせていきます。そのため、1年から数年の間に調整が必要です。
お金をかけて施術をしたのに、メンテナンスに費用が必要ということをデメリットに感じる方もいるかもしれません。
しかし、逆に考えれば、一度色素を注入しても年齢に合わせて調整ができるということです。環境やトレンド、心境の変化、年齢を重ねるうちに「その人のあった唇」も刻々と変化していきます。
リップアートメイクでは、タトゥー(刺青)と違って、メンテナンスを定期的に行うことで、「その時にあったベストな唇」を提供していきます。
他のパーツに比べて腫れがでやすい
タトゥー(刺青)と違って、アートメイク自体は、皮膚の表面の部分に色素を注入するため、痛みが比較的少ないのが特徴です。麻酔クリームなしで施術していく方も多いです。
しかし、唇は顔のほかのパーツと比べて皮膚が薄く、普段なかなか痛みを感じる場面が少ないため、痛みには慣れていないケースが多いです。
そのため、「他の眉やアイラインのアートメイクでは痛みや腫れは出てこなかったのに、リップアートメイクでは痛みが出てきた」という方もいらっしゃいます。
事前に麻酔を使用することで、ほとんど痛みを感じずに施術を行うことができます。
施術後の腫れに対しても、個人個人の肌の状態を見ながら、適切に対応していきますので、施術スケジュールふくめて、お気軽にご相談してください。
当院のリップアートメイクの特徴
- 診察・相談・施術・アフターケアまで一貫して女性歯科医師が行います。
- 表面麻酔に加え、極細針による歯科注射麻酔(口内麻酔)を使用し、無痛状態で施術を行います。
- 歯科治療で用いられるボスミンという止血剤を併用しながら行い、出血や腫れをできるだけ抑止しながら施術します。
- リップデザインだけでなく、歯並びや噛み合わせなども含めたデザイン提案をいたします。
アートメイクとタトゥー(刺青)の違い
よく誤解されてしまいがちですが、アートメイクとタトゥー(刺青)とは全くことなります。
タトゥー(刺青)は、皮膚の深い層である「真皮」に、自分の好きなデザインを入れる技術です。深い層な分、消えることが半永久的にありませんし、深い所に色素を注入するため痛みも伴います。基本的には、肌でファッションを楽しむための技術です。
それに対して、アートメイクは、皮膚の比較的浅い層である表皮の深い層側に入れていきます。そのため、表面より色落ちもせず、よい色合いを保ちながら、ファッション目的ではなく自然な仕上がりを目指す準医療技術になりますので、目立つこともありません。
色合いも1年から数年にかけて、ゆっくり退色していくので、「一度色合いを決めたら、元に戻せない」ということもありません。
このように、アートメイクはタトゥー(刺青)と似ているところも多いですが、まったく違う技術になります。
リップアートメイクの症例
治療名:リップアートメイク / 33歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
治療名:リップアートメイク / 27歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
治療名:リップアートメイク / 27歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
治療名:リップアートメイク / 31歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
治療名:リップアートメイク / 40歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
治療名:リップアートメイク / 24歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
治療名:リップアートメイク / 21歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
治療名:リップアートメイク / 35歳 / 治療期間:1か月程度 / 通院回数:2回
リップアートメイク施術の流れ
歯科医師との問診や診察を通じて、リップアートメイクのメリットだけでなくデメリットやリスクと副作用、費用、施術の流れや施術後の経過について、十分にご説明させていただきます。
患者様にとってベストな唇はなにかを決めていきます。
どんな印象にしたいか、どんな仕上がりイメージが患者様にとって、最高の仕上がりになるのか、色合いだけでなく、顔全体とのバランスなどを考えて一緒に考えていきます。
自分にとって、もっとも大切ともいえる唇のことですので、遠慮せずにスタッフにご相談ください。担当歯科医師・スタッフが誠心誠意で対応していきます。
診察日にご契約の方はここまでですが、予約の空き状況により診察当日の施術が可能な場合があります。
当院では安全かつ確実な予約枠確保のため、施術は別日とさせていただいております。デザイン決定済みの場合は120分程度、再度デザイン相談を含む場合は150~180分程度確保しております。
施術の前に麻酔薬を塗り、皮膚に麻酔薬が浸透してきたら、極細針で歯科用口内麻酔を施していきます。麻酔は痛みの感じやすさや、施術度合いなどに応じて調整していきます。唇は痛みを感じやすいので、辛いときは左手を挙げて教えてください。
麻酔が効いているかを、アートメイクの施術前に十分確認してから、診察・相談させていただいた「ベストな唇」に合わせて施術を行っていきます。
施術後は、じんじんとしたお痛みがありますので、クーリングを行い疼痛管理と腫れが引きやすくします。
術後の経過説明、注意点、ワセリンの塗り方をご説明してご帰宅いただきます。
リップアートメイクの場合は、腫れは3日から1週間程度続くこともあります。施術後の痛みは、あまり残らないことが多いですが、痛みや腫れが続くようでしたら、保冷剤でクーリングしていただくと、期間が短縮されて効果的です。
腫れの出やすさは個人個人によって大きく異なります。患者様に合ったアフターケアを適宜スタッフが提案してまいりますので、ぜひご相談ください。
リップアートメイクの料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格 |
---|---|---|
リップライン | 1回 | 96,800円 |
2回目以降(3週間~2か月以内) | 85,800円 | |
フルリップ | 1回 | 107,800円 |
2回目以降(3週間~2か月以内) | 96,800円 |
リップアートメイクのよくある質問
リップアートメイクの場合、2時間から3時間程度かかります。あとは、個人個人によって大きく変わりますので、診察時にぜひご相談ください。
個人差はありますが、一回の施術で定着する色素は30~50%と言われています。一回でもご満足いただける場合もありますが、ご希望の仕上がりのためには間隔を空け過ぎず、1回目から4週間後~2か月以内に2回目の施術をおすすめしています。
通常アートメイクで注入された色素は、1年から数年で退色するといわれています。施術完了から1年から2年に1回を目安にメンテナンスされることをおすすめいたします。
表皮という皮膚の比較的浅い部分とは言え、アートメイクは針を用いて色素を注入していきますので、本来はお痛みを感じます。しかし、当院では表面麻酔に加え、極細針での歯科口内麻酔を併用しますので無痛状態での施術が可能です。
麻酔がきれますとチクチク、またはじんじんとした我慢できる範囲の痛みを感じる場合があります。
リップアートメイクの効果の持続期間は、一般的に2〜3年です。
ただし、唇の粘膜のターンオーバー(新陳代謝)やご自身の肌質や体質などによって持続期間は異なります。
アートメイクで施術を行わせていただいた後に、腫れが引く期間をダウンタイムといいます。リップアートメイクの場合、1週間くらい続くことがありますが、徐々に引いていきます。腫れが続く場合、スタッフが適切に対応させていただきますので、当院までご連絡ください。
リップアートメイク後のケアでは、創部を保護することが大切です。
処方された軟膏を使って、乾燥を防ぐようにします。そして、術後1週間前後でかさぶたが剥がれてきますが、中には剥がれてこない方もいらっしゃいます。そのような時でも創部を保護するために、ご自身で無理に剥がさないようにしてください。
リップアートメイクに関しては、洗顔していただいて問題ありませんが、過度に擦りすぎないようにしてください。施術当日の過度な飲酒や、汗をかきすぎる運動も控えていただきます。また、洗顔後にワセリンを塗ることをお勧めしております。
リップアートメイクの治療概要
治療方法 | リップアートメイク |
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治療説明 | リップアートメイクは、色素を表皮の奥の層に入れ込み定着させていく医療行為です。 |
治療費 | 96,800円〜107,800円 |
治療の副作用(リスク) |
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治療期間 | 1か月おき |
治療回数 | 1回〜2回 |
ダウンタイム | 1週間程度 |
カウンセリング当日の治療 |
カウンセリングまで
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入院の必要性 | なし |
術後の制限事項 |
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不適応の症例 |
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