インビザライン・ファースト (ティーン)とは
インビザライン・ファースト (ティーン)とは、米国アライン・テクノロジー社が提供する10代向けの「インビザライン・システム」です。
1年半以内の矯正期間を目安として、透明のマウスピース型矯正装置を一定期間おきに交換しながら、歯列の育成を目的とします。インビザライン・ファーストでは、今まで永久歯列期に近い時期から適応できませんでしたが、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行うⅠ期治療にも適応範囲が広がりました。
インビザライン・ファースト (ティーン)の特徴
インビザライン・ファーストでは、子供の歯(乳歯)と大人の歯(永久歯)が混在する成長過程である、混合歯列期と呼び、その前期に行う一般的な矯正治療である「Ⅰ期治療」にも適応範囲が広がりました。
小学校高学年から中学生が対象
インビザライン・ティーンは、10代前半から中盤が対象となります。歯や顎の発育は途上にありますが、本格矯正に分類される矯正法です。
便宜抜歯が不要
本格矯正の多くは、便宜抜歯が必要となります。不足しているスペースを補うためです。その点、インビザライン・ファーストはまだ発育途中にあるお子さまが対象となることから、治療によってスペースを広げることが可能です。その結果、便宜抜歯が不要となるケースも珍しくありません。
治療に伴う痛みが少ない
インビザライン・ファーストでは、1つのアライナー(マウスピース)で0.25mmずつ歯を移動していきます。過剰な矯正力が働かないため、治療に伴う痛みも少ないです。
3Dデータを元にした精密治療
インビザライン・ファーストは、クリンチェックと呼ばれる専用のシミュレーションソフトを使って治療計画を立案します。歯科用CTで撮影した3Dデータをもとに、精密な本格矯正を実施します。
1日20時間以上の装着が必要
インビザライン・ファーストのマウスピースは、1日20時間以上装着していただきます。装着時間が短くなると、治療計画にズレが生じることになりますので注意しましょう。
10代の歯列矯正でインビザラインを選択する意義
思春期における心理的ストレスが軽減
多感な時期である思春期にワイヤー矯正を行うと、心理的ストレスが大きくなります。目立たないマウスピースによるインビザラインであれば、周囲に気付かれずに歯並びを整えることができます。
部活動に与える影響が少ない
インビザラインは、着脱式の矯正装置なので、楽器の演奏やスポーツに与える影響を最小限に抑えることができます。
萌出途中の歯並びにも対応
インビザライン・ファーストは、混合歯列期に対応できるマウスピース矯正です。歯が生えることを萌出(ほうしゅつ)といいますが、萌出途中の歯並びも整えることができるため、治療効果も高くなります。
インビザライン・ファースト (ティーン)の適応

叢生(八重歯・乱杭歯)

上顎前突(出っ歯・口ゴボ)

反対咬合 / 下顎前突(受け口)

上下顎前突

開咬(オープンバイト)

交叉咬合

過蓋咬合(深い噛み合わせ)

切端咬合

空隙歯列・正中離開(すきっ歯)

正中の不一致

顎偏位 ※骨格性でないものに限る

過剰歯

萌出遅延・埋伏

捻転歯

転位歯

歯の欠損 / 先天性欠如

ガミースマイル
インビザライン・ファースト (ティーン)の流れ
当院のインビザライン・ファーストの治療では、小児矯正やマウスピース矯正の経験が豊富なインビザライン公式認定ドクターが治療を担当いたします。

当院では矯正専門の女性歯科医師が、30〜60分程度かけて、親御様含めお子様のお悩みをお伺いしていきます。

お子様の口腔内の資料採りを行います。30分程度かけお口の中の写真撮影、レントゲン撮影、印象採得(歯型採り)、咬み合わせなどを確認していきます。これをもとに精密な治療計画を立案していきます。

アライン・テクノロジー社の3D治療計画ソフトウェア「クリンチェック」を使用し、担当医が患者様の治療計画を作成します。この3Dシミュレーションでは、予測される歯牙の最終位置(歯並びの仕上がり)が示されるほか、おおよその矯正期間を確認いただけます。

矯正治療のご契約後、当院からアライン・テクノロジー社にインビザライン・ファーストを発注をいたします。発注から2〜6週間程度で、お子様の矯正用にカスタマイズされたアライナーが当院へ納品されます。

歯列矯正の開始前には、虫歯治療を済ませておく必要があります。矯正期間中は歯垢や歯石が付着しやすいため、自宅での正しいセルフケアもご説明いたします。

アライナーをお子様にお渡しします。初回はアライナーの装着方法、清掃方法、保管方法、歯磨きの指導をさせていただきます。お子様は、毎日アライナーを装着していただき、1~2週間ごとに新しいアライナーに交換していきます。約4〜6週間ごとに通院し、担当医の診察を受けていただき、歯列の動きなどの治療経過を確認します。
インビザライン・ファースト (ティーン)の料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格(税込) |
---|---|---|
Ⅰ期治療:ファースト | 上下顎 | 825,000円 |
Ⅱ期治療:コンプリヘンシブフェーズ2 | 上下顎 | 825,000円 |
精密検査・クリンチェック | – | 55,000円 |
リテーナー | – | 55,000円 |
毎回の診察料 | – | 5,500円 |
インビザライン・ファースト (ティーン)のよくある質問
インビザライン・ティーンは、歯磨きや食事の際にマウスピースを取り外していただきます。ですから、治療前と同じように歯のお手入れを行うことができます。食事も美味しくいただけます。
破損や紛失したマウスピースは、データを元に複製することが可能です。マウスピースが手元に届くまでは、担当医の診断によって、ひとつ前のステージのマウスピースを使っていただきます。場合によっては次のステージに進んでいただくこともありますので、一度、当院までご連絡をいただくようお願いいたします。
矯正治療が計画通りに進まなくなる可能性が高いです。装着時間が極端に短くなると、スケジュールに大幅なズレが生じ、検査からやり直さなければならなくなることもあります。
インビザライン・ファースト (ティーン)のページをご覧の皆様へ
このページでは、10代から本格矯正が受けられるインビザライン・ファーストについてご確認いただけます。
当院では、正式なアライン・テクノロジー社のセミナーを受講しライセンスを持つインビザラインドクター(すべて女性歯科医師)が在籍しております。審査診断処置までを一貫した担当医制で対応しております。
インビザライン・ファーストは、アメリカ最大手の最も歴史と症例数がある、アライン・テクノロジー社による3Dデジタルシミュレーションを駆使した最先端のマウスピース矯正です。
インビザライン・ファースト (ティーン)の治療を担当する歯科医師
インビザライン・ファースト (ティーン)の治療概要
治療方法 | インビザライン・ファースト (ティーン) |
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治療説明 | インビザライン・ファーストは、インビザラインのひとつで、10代向けのマウスピース矯正です。 |
治療費 | 825,000円(税込) |
治療の副作用(リスク) | 歯根が未完成であるため、過度な力がかかると形成不全や根吸収を起こす可能性があります。装置の使用が不適切な場合、怪我や装置の破損、治療の効果が得られない可能性があります。永久歯の大きさや萌出方向によっては、ワイヤー矯正が必要な場合があります。その際に抜歯が必要になることもあります。歯の生え変わり時期のため、装置が当たって痛みが出る可能性があります。 |
治療期間 | 1年半〜3年 |
治療回数 | 13回〜39回 |
適応症例 | 乳歯列完成の3歳頃から永久歯列完成の12~13歳頃まで |
ダウンタイム | なし |
カウンセリング当日の治療 | カウンセリングまで |
入院の必要性 | なし |
術後の制限事項 | 保定期間あり |
不適応の症例 | なし |