芸能人のような白い歯になるにはラミネートベニアがお手軽?
俳優やモデルといった美しさを求められる芸能人といえば、白い歯の笑顔が魅力的です。
俳優やモデルなど、美しさを求められる芸能人のなかには、歯並びの治療を受けて美しい口元を手に入れた方もいらっしゃいます。
特に前歯の歯並びや形態の修正では、セラミッククラウンによるセラミック矯正のほか、通院回数が少なくて済む「ラミネートベニア」という治療法も人気です。
この記事では、ラミネートベニアの治療の方法やメリット、デメリットなどを解説します。
この記事を読むことで、ラミネートベニアが人気の理由や適応症例などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな疑問を解消!
- ラミネートベニアの概要
- ラミネートベニアが芸能人に人気の理由
- ラミネートベニアの料金
- ラミネートベニアのデメリット
- ラミネートベニアが適している症例
ラミネートベニアとは
ラミネートベニアは、1920年頃のハリウッドにおいて、俳優が着脱式のチップを歯の表面に装着したのがはじまりといわれています。
当初は、素材が経年変化により劣化してしまい、変色や、すり減りといった問題がありました。現在では、色調や強度の点においても優れたセラミックが用いられています。
使用する素材がセラミックであることから、金属をつかわない治療のため金属アレルギーの方にも応用できることや、メタルを使った補綴物に比べて口腔内に金属イオンの流出が少ないことから、生体にとって安全性の高い治療方法の1つです。
具体的には、ラミネートベニアの治療方法とは、ネイルチップのイメージをお伝えすると理解しやすいようです。歯の表面を薄く一層削り、セラミック製の薄いチップのような補綴物を歯の表面に合着します。
ハリウッドから始まったように、ラミネートベニアとは、美意識の高い、俳優やモデルといった芸能人にも現在も人気がある治療方法です。
芸能人に人気の理由は?
ラミネートベニアが芸能人にも人気なのはなぜでしょうか?
もちろん、ラミネートベニアのメリットとしては、セラミックであることから光の透過性や色調に豊富さなどから、審美的に優れた治療方法であることが1つです。また、セラミックは、表面に傷がつきにくいため、プラークの貯留やステインがつきにくいため、色調の変化が起こりにくいこともメリットとして挙げられます。
そのため、いつの間にか、歯の色がくすんだ、黄ばんだといった評価を受けるリスクも小さいと言えます。
もう1つのメリットとして、治療回数が挙げられます。
診察・相談を含めて最短で2~3回の治療方法であることから、忙しい芸能人にも気軽に治療が行いやすいのです。セラミック製の補綴物の製作が必要なため、通院回数2~3回、治療期間1~3週間を想定しておきましょう。
ラミネートベニアの料金の内訳と価格相場
ラミネートベニアの治療を実際にうけるとなった際には、どれくらいの費用が必要でしょうか?
ラミネートベニアは、自費診療のため、歯科医院によって値段が異なります。
多くの歯科医院では、1本あたりの料金を6〜8万円前後に設定しているところが多いようです。
オールセラミックやジルコニアなど素材によっても価格が異なり、強度に優れたジルコニアの場合には、オールセラミックより1万円ほど高くなります。多くの場合、1本だけではなく、左右対称に2本、4本と治療することが多いです。そのため、治療する本数によって、費用負担が増えることが想定されます。
上記の価格は1本当たりの料金のため、検査料や、初診料、再診料、メインテナンスなどの項目について、料金の内訳を把握し、総額の費用負担を確認してから治療を行うことが大切です。
前歯は、向かい合った際に、相手の視線を受けるパーツです。見られるパーツである前歯に行うラミネートベニアは、料金のみで選択することなく、満足のいく治療結果となるように、実績のある歯科医師のもとで治療を行うことをお勧めします。
ラミネートベニアのデメリット
次にラミネートベニアのデメリットをみていきます。
歯牙の切削
ラミネートベニアのデメリットとして、考えられるのは、天然歯のエナメル質を切削することです。
変色や隙間がある場合、確かに審美的には問題がありますが、咬むことや、発音といった機能的には問題がない健康な歯ともいえます。そのため、健康な歯のエナメル質を切削する点は、ラミネートベニアのデメリットとも言えます。
自費診療
ラミネートベニアは、審美歯科の治療であるため、保険が適応されないことは前述でお伝えしました。基本的には、1本あたり6〜8万円の費用負担で行うため、複数の歯を治療する場合には、治療をする本数分の費用が必要です。
繰り返しになりますが、希望する歯の状態にするには、どれくらいの費用がかかるのかについて、診察・相談時に、1本あたりの値段や、初診料、再診料といった項目についても料金を確認し、必要な費用の総額について想定しておくことが大切です。
適応に限界がある
ラミネートベニアは、薄いセラミックを歯の表面にセメントで合着する治療方法です。
そのため、噛み合わせに問題がある人、力仕事など日常的に食いしばりが多いお仕事の人、睡眠時の歯ぎしりが多い人にはお勧めできません。治療を行っても、ラミネートベニア自体が破折する可能性があるからです。
せっかく、費用を負担しても、治療後すぐに壊れてしまってはもったいないので、ご自身の状態に適しているのかなど、咬合についてもしっかりと精査を行ってから治療を行うことが大切です。
ラミネートベニアの適応症例
ラミネートベニアは具体的に、どのような症例に用いられる治療方法なのでしょうか。
着色や変色
歯の着色や変色がある場合、ポリッシング(歯面研磨)やホワイトニングでは、取ることのできない着色や変色がある場合、歯の表面を一層削って、美しい透明感のあるセラミックを合着することで、歯の色合いを修正することができます。
特に、テトラサイクリン歯にも有効です。0~12歳頃の歯の形成時期に抗生物質の一種であるテトラサイクリンを大量に服用した場合、歯の形成時期に帯状の変色が起きることがあります。
テトラサイクリンは紫外線と反応するため、口唇で隠れる部分には、変色は見られませんが、他人からも見えやすい部分に褐色~黄色の変色が起こります。テトラサイクリン自体は、多くの菌に効く抗生剤の一種であることから、有効ですが、歯に審美的な問題が残る場合があるのです。
先端の欠け・チッピング・すきっ歯
転倒して、永久歯の前歯を少しだけ欠けてしまう歯冠破折のケースあります。そういった場合にも、ラミネートベニアの治療方法は有効です。2本ある前歯のうち1本が欠けてしまっている場合など、左右対称に修正することができます。
もともと、すきっ歯(歯間離開や矮小歯)が気になる場合も、ラミネートベニアにて、3㎜程度であれば、隙間を埋めた形態の補綴物を合着することで審美的な修正が可能です。歯のねじれにより隙間ができている場合など審美的に影響がある場合にも有効です。
【まとめ】芸能人のような白い歯になるにはラミネートベニアがお手軽?
ラミネートベニアによる治療の内容や人気の理由、適応症例などを解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
ここがポイント!
- ラミネートベニアとは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄いチップのような補綴物を歯の表面に合着させる治療
- ラミネートベニアが芸能人に人気なのは、審美性に優れていること、色調変化が起こりにくいこと、治療回数が少ないことなどが理由
- ラミネートベニアは自費診療で、相場は1本あたり6~8万円ほどで、その他、初診料、検査料、再診料、メンテナンス料などが必要
- ラミネートベニアのデメリットとしては、健康な歯牙の切削が必要なこと、費用が高額なこと、適応に限界があることなどが挙げられる
- ラミネートベニアが適しているのは、歯に着色や変色がある場合、わずかな歯冠破折、歯間離開や矮小歯などの症例
治療期間や通院回数が少なく、自然な透明感や色調を維持できるラミネートベニアは、芸能人など観られるお仕事の方に人気の治療方法です。しかし、咬合に問題がある場合は、無理にセットすると短期間で割れてしまうこともあります。
ラミネートベニアを検討中の方は、まずはラミネートベニアを得意とする歯科医師の診察を受けて、ご自身に適した治療方法であるかを確認してもらいましょう。
南青山矯正歯科クリニックには、ラミネートベニアを含む補綴治療の経験が10年以上の女性歯科医師が治療を担当いたします。ラミネートベニアのことで、ご不明点や不安などがありましたら、まずは診察・相談を実施しておりますので、お気軽にご利用ください。