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ラミネートベニアですきっ歯は改善できますか?

ラミネートベニアですきっ歯は改善できますか?

歯と歯の間に隙間が空いていることは、一般的にはすきっ歯と呼ばれています。
日本の歌手やハリウッド女優やフランスの有名歌手なども、すきっ歯の方がいらっしゃいます。にっこり笑った時に覗く隙間をチャームポイントとしている方もいらっしゃいますが、多くの場合でコンプレックスになっているのが現状です。
すきっ歯の程度は1㎜程度の人もいれば、3㎜以上ある方もいらっしゃいます。隙間の大きさの程度よりも、コンプレックスと感じるかは個人の感覚によるものです。しかし、コンプレックスが強くなると会話の際にも小さな口で話すことに慣れてしまい、声が小さい、滑舌が悪い人といった印象を与えているかもしれません。
そんな、すきっ歯の治療法のひとつにラミネートベニアがあります。
「ラミネートベニア」は歯の切削量が少なく審美性が高い補綴物であり、歯の形や色に悩みがある方に向いている治療法です。
「前歯が小さくて隙間があるので歯の形を整えたい」「すきっ歯でできたスペースをきれいに埋めたい」と、ラミネートベニアを検討されている方も少なくありません。

この記事では、すきっ歯の原因やラミネートベニアが適している症例について解説します。
この記事を読むことで、どのような「すきっ歯」ならラミネートベニアで改善できるのか理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問を解消!

  • すきっ歯の原因
  • ラミネートベニアの術式について
  • ラミネートベニアが適応外となるすきっ歯の症例
  • 歯周病がある場合はどうする?

目次

すきっ歯とは

すきっ歯とは

歯科用語では、すきっ歯のことを空隙歯列と言います。

特に、前歯と前歯の間に隙間がある場合には、お顔の真ん中であることから、他人から目につきやすいです。前歯と前歯の間に隙間がある場合、歯科用語では正中離開と呼びます。今回は、目立ちやすい正中離開を中心にご説明いたします。

正中離開の原因は以下の原因が考えられます。

  • 矮小歯:歯冠幅径が小さい
  • 上唇小帯付着異常:唇の裏側と歯肉を正中線上でつなぐひだ状の粘膜による付着異常
  • 先天欠如:先天的に歯数が足りない、側切歯に多い
  • 正中過剰歯:粘膜下に過剰歯があるため、歯が萌出する際に、過剰歯を避けて放出するため前歯と前歯の間にスペースができる
  • 習癖:爪かじり

すきっ歯の原因と矯正治療

正中離開に有効なラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯冠破折、変色歯など様々な症例に応用されている審美歯科治療の1つです。

ラミネートベニアとは、エナメル質を薄層切削し、セラミックのネイルチップ様の補綴物をセメントで合着する方法です。

正中離開の場合にも、ラミネートベニアは治療方法の選択肢の1つとなります。

具体的なラミネートベニアの治療手順は、簡単にご説明すると以下の通りです。

STEP.1
1回目の治療

シェードテイキング(完成補綴物の色の決定)→患歯の形成(切削)→印象(型取り)

STEP.2
2回目の治療

補綴物のセメントによる合着

正中離開の場合には、土台となるご自身の歯の幅径よりも若干近心・遠心的にボリュームを付与し、隣在歯とコンタクトを再現した補綴物をセットします。

ラミネートベニアで治療できないすきっ歯とは?

正中離開を含め、矮小歯の場合など、歯間離開については、ラミネートベニアはとても有効な治療方法です。

しかし、ラミネートベニアが適応ではないすきっ歯があります。

それは、歯と歯の間にある隙間が2〜3mm以上空いている場合です。

ミリ単位のわずかな差ではあるが、隙間が大きい場合には、セットしたセラミックのチップに過剰な咬合圧が加わり、たわみやゆがみを生じるため、脱離や破折の原因になりやすいためです。無理にラミネートベニアにて治療を行うと、治療後数日や、数か月は問題ないかもしれませんが、結果として予後は不良です。

そのような場合には、ラミネートベニアに比べて切削量が増えてしまいますが、前歯を形成(補綴物の厚み分、歯質を削合すること)して、セラミッククラウンを被せるセラミック矯正がお勧めです。

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もちろん、ラミネートベニアの費用に比べるとセラミック矯正の費用は高くなります。しかし、無理なラミネートベニアに比べれば、数年単位での歯の状態の維持や、コストパフォーマンスを比較すると、セラミック矯正による治療の方が適している場合もあります。

また、前歯と前歯の間で爪をかじる習癖がある場合には、ラミネートベニアにて治療を行った後も、習癖が継続していると、くさび状の力が加わり、せっかく合着した補綴物が脱離するリスクがあります。習癖は無意識の行為であることが多いので、意識的に直すようにしましょう。

正中過剰歯については、歯の向きが順性か逆性かによっても、今後歯が萌出する可能性の判断が異なるため、画像診断などを行うことをお勧めします。

CT撮影などを行うと、前歯と過剰歯との位置関係が把握しやすいです。場合によっては過剰歯を抜歯し、経過観察や歯列矯正で改善が見込まれる場合があります。

歯科レントゲンとCTの種類と安全性

その空隙歯列は歯周病?

「20代のころは、歯と歯の間に隙間がなかったのに・・」とご相談にいらっしゃる方がいらっしゃいます。そういった場合、考えられるのが歯周病による歯の移動です。

歯に隙間があるなら、補綴物で治せばいいというものではありません。せっかく費用をかけてラミネートベニアや、セラミッククラウンなどをセットしても、歯周病の状態が改善しなければ、また歯が移動して隙間ができてしまうからです。

「以前はなかった歯と歯の隙間が気になる」とお困りの方は、まずは歯周病の治療から開始することをお勧めします。

【まとめ】ラミネートベニアですきっ歯は改善できますか?

すきっ歯の原因や、ラミネートベニアが適応されるすきっ歯の症例について解説しました。 この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

ここがポイント!

  • すきっ歯の原因には、矮小歯、上唇小帯付着異常、先天欠如、正中過剰歯、習癖などがある
  • ラミネートベニアとは、エナメル質を薄く切削し、セラミック補綴物を歯の表面に接着する治療法
  • ラミネートベニアは、2〜3㎜以上の空隙があるすきっ歯の症例では治療が難しい
  • ラミネートベニアは、セラミッククラウンに比べて歯の切削量が少ないというメリットがあるが、噛み合わせや習癖によって破折や脱離のリスクがある
  • 治療完了後でも、歯周病が原因で歯間部に空隙ができる可能性はある

ラミネートベニアは、すきっ歯に有効な治療法です。また、すきっ歯にお悩みの場合、歯列矯正に比べて治療回数が少ないラミネートベニアをご検討中の方もいらっしゃいます。
しかし、すきっ歯の原因には、矮小歯から、先天欠如、習癖、歯周病など様々な要因があります。また、離開しているスペースの大きさも症例によって異なります。このため無理にラミネートベニアで治療すると、破折や脱離などのリスクが増えるため、ご自身のお口の状態がラミネートベニアによる治療方法に適しているのかを、歯科医師に相談することが大切です。

南青山矯正歯科クリニックでは、破折したり、脱離したりしにくいラミネートベニア治療を心がけており、検査や診断、アフターフォローまで責任をもって担当させていただきます。
当院のラミネートベニアには「フルラミネートベニア」「パーシャルラミネートベニア」「ノンプレップベニア」の3種類があり、用途や形態によって選択が可能です。また、材質はe-maxとジルコニアセラミックの2種類をご用意していますので、ラミネートベニア治療を検討されている方はお気軽にご相談ください。

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