歯が埋まったまま生えてこない埋伏歯とは?原因・症状・治療法を解説

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生えてくるはずの歯が生えてこないで、そのままになってしまうことがあります。

親知らずが生えかけで止まってしまっていたり、片側7本あるはずの歯が1本少ないと自分で気づいたり、歯科の検診やクリーニングのときに判明することがあります。

この記事では、歯が生えてこない埋伏歯の原因と症状、その治療法を解説していきます。

埋伏歯とは?

埋伏歯とは、何らかの原因で萌出(生えて出てくること)ができず、粘膜下(歯肉の中)や骨内に留まっている歯のことをいいます。

生えてくるためのスペースが少なすぎる場合や、歯の向きが悪くて生えてこれない場合、他の歯や腫瘍、炎症などの障害物によって萌出が止まってしまう場合など、埋伏歯になってしまうのにはさまざまな原因があります。

埋伏歯は正常に生えてくることができなかった歯のため、年齢的にまだ生えてくる時期ではない歯の場合には埋伏歯とは呼びません(たとえば生え替わり時期の永久歯やまだできていない親知らずがあります)。

また、日常見かけることは稀ですが、全身性の症候群の症状のひとつとして埋伏歯が見られることもあります。

埋伏歯の種類

埋伏歯はその名前から、どんな埋まり方をしているかがわかります。

歯の一部が見えているときは不完全埋伏歯(または半埋伏歯)、口の中からは歯が見えないときは完全埋伏歯といいます。

完全埋伏歯のなかでもレントゲン写真で見たとき、歯が完全に骨の中にあるときは骨性という言葉が頭につきます。

埋伏歯が横倒しになっているときは水平埋伏、上下が逆になっているときは逆性埋伏といいます。埋伏歯が親知らずの場合は埋伏智歯、過剰歯の場合は埋伏過剰歯と名前が変わります。そして、これらの名前は組み合わせて使われます。

たとえば、骨性完全水平埋伏智歯という場合は「横倒しになって骨に包まれて埋まっている親知らず」のことをいいます。

埋伏歯になりやすい歯

埋伏歯はすべての歯がなる可能性がありますが、なりやすい歯となりにくい歯があります。

埋伏歯になりやすい歯を見てみましょう。

智歯(親知らず)

埋伏歯としては一番よく見かけるもので、埋伏智歯と呼ばれます。

出てきてない親知らず、ちょっとだけ見えている親知らずはこれにあたることが多いです。

埋伏の仕方もバリエーションが多く、右は不完全埋伏、左は完全水平埋伏というように左右で埋伏の仕方が異なることもよくあります。

過剰歯

過剰歯は本来できる歯よりも余分にできてしまった歯のため、他の歯が障害物になって埋伏歯になってしまうことがよくあります。埋伏歯になった過剰歯が、今度は他の歯の障害物になってしまうこともあります。

過剰歯自体がそう頻繁に見るものではありませんが、レントゲン写真を撮影したときに埋伏している状態で見つかることがあります。

犬歯

頻度は高くないですが、智歯の次に多いとされます。

上下ともに見られます。

下顎第二大臼歯

頻度は高くないですが、見かけることがあります。

第二大臼歯は智歯(親知らず)を除いて一番奥に生える歯です。上顎の第二大臼歯で埋伏歯を見かけることは稀です。

埋伏歯を放置するとどうなる?

埋伏歯はそのままにしていても問題ない場合もありますが、たびたびトラブルや悪影響を及ぼすことがあります。

智歯周囲炎

埋伏歯によるトラブルでもっとも多いものになり、いわゆる「親知らずが腫れた」状態です。

萌出しきれていない親知らずの周りに汚れがたまり、菌が繁殖して炎症を起こしてしまった状態が智歯周囲炎です。

軽症のものは歯ぐきが腫れぼったく感じたり、少しうずく程度です。炎症の程度が強くなると、痛みが出てきたり、顔が腫れたり、口が開けられなくなってきます。重症のものでは炎症が歯の周りから顎の骨の周り、顔や首に及ぶこともあり、入院が必要になることがあります。

隣の歯の虫歯

埋伏智歯でよくみられるトラブルです。

半埋伏智歯(一部だけ見えている親知らず)と、その手前の歯(第二大臼歯)との間に虫歯ができてしまうことがたびたびあります。

埋伏智歯は第二大臼歯の歯根と接触していることが多く、そこで虫歯ができると気づかないうちに歯根から虫歯になっていき、虫歯を発見した時点で抜髓や抜歯をせざるを得ないことがあります。

歯列不正

埋伏歯が存在することで、歯列や骨の中でほかの歯にとって障害物となり、歯列不正を起こすことがあります。

代表的なものが、正中埋伏過剰歯による正中離開です。これは歯列の正中(左右の前歯の間)の位置に過剰歯ができてしまい、過剰歯が骨の中で障害物になって左右の歯の間に隙間ができてしまった状態です。同じようなことは他の場所でも起きることがあります。

埋伏歯による歯列不正は歯と歯に隙間ができるだけでなく、歯の傾斜や転位としてあらわれることもあります。

埋伏歯の治療

埋伏歯の治療は、その埋伏歯を使う予定があるか無いかで内容が決まります。

抜歯

使う予定が無く、トラブルの原因となる(なっている)埋伏歯は基本的には抜歯となります。智歯や過剰歯に対しては、基本的にこの治療法が採られます。

埋伏歯の抜歯は基本的に歯肉の切開や、埋伏歯の状態により骨を削る必要があります。

埋伏智歯の抜歯ではよく腫れた、痛んだという話を聞きますが、それ以外の埋伏歯の抜歯では埋伏智歯抜歯と同等の腫れや痛みが出ることは少ないです。

抜歯は程度の大小はあれ、処置によるダメージがあるので、できれば避けたいと思うかもしれませんが、現在起きているまたは将来のトラブルを解消、予防するための数少ない有効な手段であるため、選択しなければならない時があります。

矯正(開窓・牽引)

埋伏歯を利用する予定があるときには、矯正を併用した方法で治療することがあります。

矯正の中でも開窓・牽引と呼ばれる技術で、歯肉を切開し、必要に応じ骨を削るところは抜歯と同じですが(開窓)、埋伏歯を目視できたら埋伏歯の歯冠部分に矯正用のボタンやブラケットを装着し、矯正装置を使って引っ張り出します(牽引)。埋伏歯がある程度出てきたら、歯として機能できるよう歯列の中にきれいに並べていきます。

どんな埋伏歯にも使える方法ではなく、埋伏歯や歯列の状態によっては抜歯を選択せざるを得ないときもあります。

治療には年単位の時間がかかるため、歯科医師と患者両方の協力が必要です。

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【まとめ】歯が埋まったまま生えてこない埋伏歯とは?原因・症状・治療法を解説

埋伏歯はそのままで何も問題がないこともありますが、感染を起こしたり歯列不正の原因となったりすることがあります。

埋伏歯の治療は外科的処置を伴うものになりますが、適切なタイミングで治療を行うことが大切です。

生えてこない歯があったり、歯の数が少ないのでは?と思うときは、まずは当院までご相談ください。

参考文献

標準口腔外科学 第3版.

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