インビザラインGo (ゴー)とは
インビザラインGoとは、マウスピース矯正の世界シェア1位であるアライン・テクノロジー社が提供する軽度の歯列不正を対象とした矯正治療システムです。
従来のインビザラインは、全歯を対象とした矯正装置ですが、インビザラインGoの場合は、大臼歯を除く20歯の治療が対象です。咬み合わせは問題がなく、前歯の部分的な歯並びの修正を行いたい方に適しています。
軽度の歯列不正を対象としたシステムのため、基本的に治療期間は数か月で完了する設定です。
過去に行った歯列矯正の後戻りが気になる方、前歯の部分的な歯列不正を治したい方におすすめの治療方法です。
インビザラインGo (ゴー)はこんな方におすすめ
- 金属の矯正装置を付けずに歯列治療を行いたい方
- 前歯の捻じれ、重なり、すきっ歯などの歯列不正が気になる方
- 臼歯の歯並び、咬合に問題がない方
- 短期間で矯正治療を完了したい方
- 過去に行った歯列矯正の後戻りが気になる方
- セラミック矯正、インプラント等の補綴治療のためにスペースを確保する必要がある方
インビザラインGo (ゴー)の特徴
インビザラインGoは、前歯部の歯列不正を対象とした部分矯正用のマウスピース矯正です。
部分矯正用
インビザラインGoは、前歯部の部分矯正用に開発されたマウスピース矯正です。具体的には、歯の捻れ、歯の重なり、すきっ歯などを想定しています。
臼歯部の咬み合わせに問題がなく、審美性の向上を目的とした歯列矯正に適しています。
専用アプリによる即時診断
現在、インビザラインGoは、歯科医師専用のアプリがリリースされています。
アプリに患者様の口腔内の写真を撮影し送信するだけで、インビザラインGoの適応か否かを診断することができます。そのため、数分で診断結果を参照できます。
短期間かつ低価格
インビザラインGoは、軽度の部分矯正を対象としているため、矯正期間は20ステージの20週間までの設定です。(1ステージ:1週間程度)
従来のインビザラインと比較して半分の矯正期間で終了し、費用は半額以下で提供することができます。
適応範囲は小臼歯まで
インビザラインGoは、前歯部の部分矯正用に開発されたシステムです。そのため、大臼歯は移動せず、前から数えて4番目の第1小臼歯までが治療範囲です。
咬み合わせの基準となる大臼歯の位置関係を変えずに矯正治療を行います。
インビザラインGo (ゴー)のメリット
インビザラインGoは、前歯の軽度な歯列不正を短期間に比較的安価に治療することができる優れたシステムです。
前歯の部分矯正に適している
前歯は対面した際に目立つため、わずかな歯列不正であっても、審美性に与える影響は大きいと言えます。
インビザラインGoは、前歯の捻じれ、歯の重なり、すきっ歯といった歯列不正を修正することに適しています。
矯正治療の後戻りの修正も可能
過去に行った歯列不正の保定がうまくいかず、歯並びに後戻りが起きている方にも、インビザラインGoは適しています。乱れてしまった歯列を修正し、きれいな歯並びへと導くことができます。
目立たない歯列矯正
インビザラインGoでは、透明で薄いアライナー(マウスピース)を装着しますが、対面した際にも装着中であることがほとんど目立ちません。食事の際には取り外しが必要ですが、会話やプレゼンテーションなど、コミュニケーションの障害にはなりません。
取り外しが可能
アライナーは、ご自身で取り外すことができます。治療開始以前と同様に隅々までブラッシングをできるため、衛生状態にも優れています。
万が一痛みが強い場合には、取り外すことができるため不快症状が少ないことが特徴です。
日常生活への支障が少ない
ワイヤー矯正であれば、金具が粘膜に接触して怪我をすることを防止するため、スポーツや楽器演奏に制限があることがあります。
インビザラインGoは、薄いアライナーを装着するため、粘膜に怪我をする心配がなく、趣味や部活動を楽しむことができます。
金属アレルギーの心配がない
インビザラインGoでは、基本はアライナーの装着のみで、ワイヤー矯正と比べブラケットやワイヤーといった金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。
治療期間が短く、通院回数が少ない
インビザラインGoは、20ステージで完了する軽度の歯列不正を対象としています。アライナーの効果を確認するために来院の必要はありますが、指示通りにアライナーを交換していただくことが基本となりますので、通院の回数も少なく、治療時間も短く済みます。
インビザラインGo (ゴー)のデメリット
インビザラインGoは、前歯の歯列不正に特化した治療システムのため、歯列の状態に適しているか正確な診断が必要です。
症例が限定される
インビザラインGoは、前歯の軽度の歯列不正を対象としています。
大臼歯の咬合に問題がある、全顎的な歯列の移動が必要な症例には向いていません。そのため、インビザラインGoによる治療をご希望されても、治療の対象とならないことがあります。
アライナーの装着時間
全てのインビザラインに共通することですが、アライナーは1日20時間以上の装着を守る必要があります。装着時間が不十分であると、十分な治療効果を発揮できないリスクがあります。
発音への影響
アライナーに慣れるまでは、装着時には発音がしにくいといった不快感を生じることがあります。しかし、ステージが進むにつれて徐々に慣れていくため、安心して治療をご継続ください。
インビザラインGo (ゴー)とインビザラインとの違い
インビザラインGoとインビザラインの大きな違いは、対象としている歯列の範囲です。
インビザラインGoの場合は、前歯部の部分矯正を治療対象としているため、前から数えて4番目の第1小臼歯まで、大臼歯は含めない歯列矯正が対象です。
従来のインビザラインであれば、全顎の歯列を対象としています。
インビザラインGoは、20ステージまでの約40週で治療が完了します。治療範囲が前歯部の軽度な歯列不正に限られるため、治療期間も短いメリットがあります。ステージ数が少なく、治療期間も短い分、比較的安価です。
その反面、全顎を対象とするインビザラインと異なり、治療方針の変更や、治療期間の延長に制限があります。
インビザラインGo (ゴー)の症例
治療名:インビザラインGo (ゴー) / 症例:叢生、上顎前突 / 治療期間:10か月程度 / 通院回数:10回
治療名:インビザラインGo (ゴー) / 症例:空隙歯列、開咬 / 治療期間:10か月程度 / 通院回数:10回
治療名:インビザラインGo (ゴー) / 症例:過蓋咬合(ディープバイト)、叢生 / 治療期間:10か月程度 / 通院回数:10回
治療名:インビザラインGo (ゴー) / 症例:空隙歯列、上顎前突 / 治療期間:10か月程度 / 通院回数:10回
インビザラインGo (ゴー)の適応
叢生(八重歯・乱杭歯)
上顎前突(出っ歯・口ゴボ) ※軽症
反対咬合 / 下顎前突(受け口) ※軽症
上下顎前突 ※軽症
開咬(オープンバイト) ※軽症
過蓋咬合(深い噛み合わせ) ※軽症
切端咬合 ※軽症
空隙歯列・正中離開(すきっ歯)
正中の不一致 ※軽症
捻転歯
転位歯
インビザラインGo (ゴー)の流れ
当院のインビザラインGo (ゴー)の治療では、矯正治療の経験豊富な女性歯科医師が担当いたします。
診察・相談では、患者様の歯並びに関するお悩みや、治療スケジュールなどのご要望をはじめにお伺いしております。
インビザラインGoによる治療が可能かを診断するため、専用アプリを使って即時診断を行います。
口腔内の歯列情報、歯型、咬合、虫歯や歯周病の有無などを記録採りしていきます。これらの記録を元に治療計画を立案して、ご提示いたします。
取得した歯列データを用いて、専用のソフトウェア上で現在の歯列の状態から、治療完了時の歯列までのシミュレーションを行います。
シミュレーションの結果や治療期間等に同意をいただいて、治療の開始へとステップを進めます。
専用のソフトウェア上で行ったシミュレーションをもとに、アメリカのアライン・テクノロジー社にデータを送信し、患者様それぞれの歯列にあったアライナーを製作します。
アライナーが届き次第、患者様にアライナーの装着方法や取扱いの注意点をご説明し、実際に矯正治療が開始します。
ご自宅で、アライナーの装着時間や交換の期間、順番を守って治療を継続していただきます。
お渡ししたアライナーの装着時間や交換を指示通りに行っていただくことで、治療が進んでいきます。
治療効果が問題なく表れているかの確認のため、1か月に1回から2か月に1回の頻度でご来院いただきます。
20ステージすべてのアライナーの装着が終わると、シミュレーションした歯並びが完成し、治療完了です。後戻りを防止するため、保定用装置を一定期間装着していただきます。
インビザラインGo (ゴー)の料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格 | モニター価格 |
---|---|---|---|
インビザラインGo (ゴー) | 片顎 | 314,600円 | 236,500円 |
両顎 | 418,000円 | 313,500円 | |
精密検査(適応可否まで) | 無料 | ||
クリンチェック | 55,000円 | ||
リテーナー | 55,000円 | ||
毎回の診察料 | 5,500円 |
インビザラインGo (ゴー)のよくある質問
比較的治療期間の短いインビザラインGoであっても保定は必要です。
マウスピース矯正によって歯を移動させた後は、アライナーを取り外すことで歯列が元の位置に戻ろうとする傾向があります。後戻りを防止して、きれいに並んだ状態に安定させるためには、保定期間が大切です。
インビザラインGoは、20ステージで完了する短期間の治療です。これは対象となる症例が、前歯の軽度の歯列不正に限られるためです。
全顎的な歯の移動が必要な場合や大臼歯の咬合に問題がある場合には、インビザラインGoの対象ではなく他のプランが適応となり、治療期間が長くかかることがほとんどです。
インビザラインGoでは、従来のインビザラインと同様にアライナーを1日20時間以上装着していただく必要があります。1日の装着時間やアライナーの適切な交換時期、交換の順番を守っていただけない場合には、治療効果があらわれず、矯正期間が予定よりも長くなることがあります。
インビザラインGo (ゴー)のページをご覧の皆様へ
このページでは、前歯の部分的な歯並びが悪いことでお悩みの患者様が、審美性の高い目立ちにくく痛みの少ないマウスピース矯正装置を使用した部分矯正の治療方法についてご確認いただけます。
インビザラインGoは、インビザラインの中でも、歯列全体ではなく前歯だけを部分的にインビザラインで治療したい方におすすめしています。
世界で最も使用されているマウスピース矯正であるインビザラインが、自分の気になる前歯の部分矯正として手軽で簡単に受けられる、それがインビザラインGoです。
インビザラインGO (ゴー)の治療概要
治療方法 | インビザラインGO (ゴー) |
---|---|
治療説明 | インビザラインGO (ゴー) は着脱式の透明なトレー矯正「インビザライン」の一つで、比較的軽度の歯列不正に適応となります。 |
治療費 | 469,700円〜935,000円 |
治療の副作用(リスク) |
|
治療期間 | 3か月〜2年 |
治療回数 | 2回〜24回 |
適応症例 | 空隙歯列、下顎前突、上顎前突、開咬、叢生などの歯列不正 |
ダウンタイム | なし |
カウンセリング当日の治療 | カウンセリングまで |
入院の必要性 | なし |
術後の制限事項 | 保定期間あり |
不適応の症例 |
|