歯肉整形(歯肉形成)とは
歯肉整形とは、上顎の歯茎が目立つガミースマイルを対象とした治療方法のひとつです。歯肉が発達し過ぎたことで、歯を覆う面積が多い場合や歯肉のラインが不揃いな場合に有効な治療法です。
治療方法は、歯肉を2~3㎜の範囲で、電気メスやレーザーで切除します。局所麻酔下で、痛みをコントロールした状態で行います。術後のダウンタイムと呼ばれる、施術終了直後から回復するまでの期間)も少なく、傷跡も目立ちません。
ガミースマイル治療の中には、上顎骨切り術や歯冠長延長術(クラウンレングスニング)、セラミック矯正などいくつかの方法がありますが、歯肉整形は短時間で治療が終わる侵襲の少ない治療法です。その反面、後戻りのリスクを考慮する必要があります。
歯肉整形(歯肉形成)はこんな方におすすめ
- 会話や笑顔になると、歯茎が目立つことをお悩みの方
- 歯茎のラインが左右で不揃い、一部目立つところがある方
- 歯茎が歯を覆う面積が大きすぎる方
- 歯の大きさが相対的に小さい矮小歯のため、歯茎が目立つ方
- 侵襲の少ないガミースマイル治療を選択したい方
- 痛みやダウンタイムが少ない治療を選択したい方
- 他のガミースマイル治療(歯冠長延長術など)のシミュレーションとして行いたい方
歯肉整形(歯肉形成)のメリット
見た目の改善や低侵襲な治療であるなど、歯肉整形にはいくつかのメリットがあります。
審美性の向上
歯肉整形では歯肉を切除することにより、歯茎の露出範囲を減少し、目立つことを改善することができます。また、不揃いな歯肉のラインや、歯肉のアーチを歯に沿った形態に整えることにも効果的です。
コンプレックスの解消
ガミースマイルで口元に自信がない、コンプレックスを感じているという方にとって、歯肉切除は有効な治療方法のひとつです。歯肉切除を行うことで、口元に自信を持てるようになり、コンプレックスの解消につながります。
治療回数が少ない
歯肉整形は、診察と施術の2つのステップで行います。当院では予約状況によって、診察当日に施術も可能です。基本的に歯肉整形の施術は1度の治療で完了するため、診察を含めて1回~2回の通院で行います。
施術は短時間
歯肉整形治療は、消毒や局所麻酔を実施した後、歯肉をレーザーや電気メスで切除を行います。その後、止血を確認し、仕上がりをご確認頂いたら終了というのが大まかな流れです。歯肉を切除する時間は、最短5分程度の短時間の施術です。
ダウンタイムが少ない
術後の腫れや痛みによる日常生活での不自由さを感じる期間を、医療用語ではダウンタイムと呼びます。歯肉整形のダウンタイムはほとんどなく、施術当日から日常とかわらない生活を送ることができます。
他の治療法に比べて費用が安価
ガミースマイル治療には、歯肉整形の他に上顎骨切り術や歯冠長延長術(クラウンレングスニング)、セラミック矯正など、いくつかの方法がありますが、歯肉整形はガミースマイル治療の中でも、比較的安価に治療を受けることができます。
他の治療法に比べて低リスク
歯肉整形は、歯に覆いかぶさった歯肉をミリ単位で切除する治療方法です。歯や歯肉の下にある骨を削ることがないため、術後に痛みや腫れなどの炎症症状が強く出ることもありません。ガミースマイル治療の中でも侵襲の少ない治療方法です。
歯肉整形(歯肉形成)のデメリット
歯肉整形は、すべてのガミースマイルに適した治療方法ではないため、デメリットもいくつか存在します。
適応症例が限られる
歯肉整形は、顎の大きさや位置、歯軸の方向や歯の大きさ、筋肉の過剰な発達などに原因があるガミースマイルの場合には、歯肉整形だけでは改善しない可能性があります。
それぞれの原因にあった治療方法を選択することが大切です。
術後の炎症
歯肉整形の治療直後には、歯磨き時の出血が起こりやすい他、口内炎様のチクチクするような痛みが発生することがあります。時間経過とともに改善するのでご安心ください。
知覚過敏症状の発生
歯肉整形によって、これまで歯肉で覆われていた歯面が口腔内に露出することで、稀に知覚過敏症状が発生することがあります。多くは一過性ですが、術後数日は冷たいものや熱い物など、刺激が強いものは避けていただくことがあります。
後戻りのリスク
施術後の適切なセルフケアにより、審美性に優れた状態を長期間にわたって維持していただくことが可能ですが、個人差があります。
施術後半年程度で若干の後戻りを実感される方や、数年たっても予後良好な方もいらっしゃいます。
切除範囲が限られる(目安2~3㎜)
歯肉整形で切除できる歯肉の範囲は3㎜程度が限界です。歯が小さく、歯肉の覆いかぶさる幅が広い症例の場合には、審美性の改善のためセラミッククラウンとの併用をご提案することがあります。
歯が長くなる
もともとの歯冠が長い場合、歯肉を切除することで歯面が露出する範囲が増加し、歯が長く見えてしまうことがあります。歯冠の形を整えるセラミッククラウン治療との併用により、審美性を高めることが可能です。
ブラックトライアングルのリスク
歯肉整形により歯頚部が露出し、隣接する歯冠乳頭部が退縮しブラックトライアングルと呼ばれる、歯と歯の間に空隙ができることがあります。ブラックトライアングルが目立つと、口元が痩せて老けて見える原因になるため注意が必要です。
当院の歯肉整形(歯肉形成)の特徴
当院では、診察・相談から治療後のフォローまでの全ての工程を、ガミースマイル治療の経験が豊富な女性歯科医師が担当します。
的確な診断による治療を提供
審美歯科、一般歯科、美容外科にて研鑽した当院の女性歯科医師が、それぞれの専門分野の技術を共有し、患者様のお口の状態に最適で審美性の高い治療をご提供いたします。的確な診断と治療方法が満足度の高い治療へと導きます。
充実の診察・相談とアフターケア
施術前の診察・相談では、女性歯科医師が患者様のお悩みやご希望を伺い、診察と最適な治療方法のご提案を行います。治療後のご心配やご不安は、24時間ウェブ問い合わせにて対応しており、アフターケアも万全です。
迅速かつ丁寧な処置で術後のダウンタイムが最小限
歯肉整形の施術は、最短5分程度で終了します。丁寧かつ迅速に処置を行うことで、腫れや痛みといった炎症をコントロールし、ダウンタイムを最小限に抑えます。患者様の身体的な負担を軽減することに努めております。
診察当日の治療が可能
診察終了後、歯肉整形が適応と診断し、患者様のご希望やご予定に問題がなければ即日の施術も可能です。しかし、基本的に施術当日に治療が完了しますが、症例によっては経過確認のための通院日を設けております。
動画でみる歯肉整形(歯肉形成)の治療工程
歯肉整形(歯肉形成)の症例
治療名:歯肉整形 / 症例:ガミースマイル / 治療本数:7〜10本 / 治療期間:1日 / 通院回数:2回
治療名:歯肉整形 / 症例:ガミースマイル / 治療本数:4〜6本 / 治療期間:1日 / 通院回数:2回
治療名:歯肉整形 / 症例:ガミースマイル / 治療本数:7〜10本 / 治療期間:1日 / 通院回数:2回
治療名:歯肉整形 / 症例:ガミースマイル / 治療本数:1〜3本 / 治療期間:1日 / 通院回数:2回
治療名:歯肉整形 / 症例:ガミースマイル / 治療本数:4〜6本 / 治療期間:1日 / 通院回数:2回
治療名:歯肉整形 / 症例:ガミースマイル / 治療本数:7〜10本 / 治療期間:1日 / 通院回数:2回
歯肉整形(歯肉形成)の適応
歯茎の黒ずみ(メタルタトゥー)
ガミースマイル
歯肉整形(歯肉形成)の流れ
歯肉整形は、無痛治療で行う短時間の施術です。歯肉を電気メスで止血しながらわずかに切除します。
診察・相談では、患者様のお悩みやご希望を伺ったうえで、患者様それぞれの状態にあった歯肉整形についてご提案をいたします。治療期間や痛みなど、ご不安や疑問についても、女性歯科医師が丁寧にお答えいたします。
ガミースマイルは、歯肉と歯の境界であるガムラインの位置不良や、不揃いであることが原因です。歯肉整形は、3㎜程度の範囲で歯肉を切除する最も簡便なガミースマイル治療のひとつです。
局所麻酔を実施しますが、注射針の挿入時や薬液が注入される際の痛みを含め無痛治療となるように、注射針は髪の毛よりも細い極細のものを選択し、適切な温度の麻酔薬を一定の速度で注入します。
麻酔がしっかりと奏功した状態で施術を行っていきます。
歯肉整形で切除できる歯肉の幅は、3㎜程度が限界です。過剰に歯肉を切除してしまうと、顎骨が露出してしまうリスクがあります。適切な範囲を安全に切除できるように、プローブと呼ばれる器具を用いて歯周ポケットを計測し、マーキングを行います。
電気メスは、歯肉を切除するとともに、創面(傷)の止血を行うことができます。
実際の処置時間は5分程度、術後も出血がほとんどありませんので、施術後すぐにご帰宅いただけます。特段問題がなければ、治療は施術当日で完了です。
歯肉を切除すると、歯肉縁下に付着したプラークや歯石が露出してきます。専用の器具を用いて、歯面からプラークや歯石を除去し、衛生状態を良好に保つことが必要です。併せてブラッシング指導などセルフケアについてご説明いたします。
歯肉整形の料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格 | モニター価格 |
---|---|---|---|
歯肉整形 | 片顎1〜3本 不揃いな歯肉の高さ修正 |
55,000円 | 44,000円 |
片顎4〜6本 前歯のみの軽度のガミースマイル改善 |
77,000円 | ||
片顎7〜10本 横顔も含めた広範囲のガミースマイル改善 |
110,000円 | 99,000円 |
歯肉整形のよくある質問
術後は多少の出血が起こりやすいですが、口腔内を清潔に保つために歯磨きを必ず行ってください。お口を清潔に保つことは感染予防の他、歯肉の後戻り対策にも大切です。術後2週間程度は、毛先の柔らかいヘッドの小さな歯ブラシで優しく磨きましょう。
天然歯の場合には、歯面の露出範囲がミリ単位で増えるだけですが、差し歯の場合には注意が必要です。
差し歯の根元の歯肉を切除すると、歯と差し歯の境目が露出して目立ってしまいます。歯肉整形と差し歯の再治療を併用することが理想的です。
後戻りを自覚する時期には、個人差があります。もともとの患者様の歯肉の状態やセルフケアの方法に影響を受けるためです。
術後半年でうっすらと後戻りを感じる方もいらっしゃいますし、数年単位で効果にご満足いただくケースもあります。
歯肉整形は、局所麻酔を行うため無痛です。麻酔薬を注入する際にも、針の刺入時の痛みに配慮して実施しています。術後は麻酔が切れると、歯の周りにチクチクした痛みや違和感が発生することもありますが、痛み止めを処方することが可能です。
歯肉整形の施術範囲は歯肉のため、骨や歯を削ることがありません。その分、出血や腫れ、痛みといった炎症が起こるリスクが小さい、ダウンタイムの少ない治療です。登校や出勤といった日常生活への支障がほとんどありません。
18歳未満の方は成長途中のため、歯肉整形は不適応となります。歯肉整形は適応外ですが、ワイヤー矯正によって、顎の骨が成長する力を利用してガミースマイルの改善を図る方法もございます。
原則的に歯肉整形は、歯列矯正の治療が終了してから行う場合が適応です。
歯列矯正治療と並行して行いたい場合には、歯列矯正を担当する歯科医師の許可が必要となります。
歯肉整形は歯が小さい方、歯肉が覆う幅が広い方は問題ありませんが、歯面の露出が多い方は、歯肉を3㎜切除すると歯が長い印象になってしまうことがあります。その場合には、セラミック治療を併用するなど、審美性を高める治療方法をご提案いたします。
診察時に、個々のお口の状態から判断し、すきっ歯になるリスクについてご説明いたします。リスクが高い場合には、歯列矯正やセラミック治療の併用など、患者様のお口の状態にあった治療方法をご提案いたします。
歯肉整形治療では、治療中の麻酔と痛み止めを処方します。問題がでた報告はありませんが、大切なお子様のことを考え、妊娠、妊活、授乳中は治療をお控えいただいております。妊活中の場合は歯肉整形の治療前後1か月間、妊活をお見送りいただければ治療は可能です。
歯肉整形は健康保険の適用外の自費診療となります。ガミースマイルの歯肉整形は、歯周病治療のひとつである歯周外科治療で行う歯肉切除術とは別のものですのでご注意ください。
歯肉整形のページをご覧の皆様へ
このページでは、笑った時に歯茎が見えすぎてしまうガミースマイルを、たった数分で改善できる歯肉整形についてご確認いただけます。
通常ガミースマイルは原因も様々で、治療方法も各種ございます。その中で骨や歯をいじらず、リスクが低く、費用を抑えて治療できるのが歯肉整形です。
当院の歯肉整形は、審美歯科や口腔外科出身のキャリアを持つ女性歯科医師が担当し、女性らしい美へのこだわりや繊細な技術、女性視点での気配りを強みとしており、後遺症やご不安、ご不満の声をいただいたことがありません。歯肉整形は、実績を持つ歯科医師が治療を行えば、安心、安全でおすすめな治療といえます。
歯肉整形の治療を担当する歯科医師
歯肉整形の治療概要
治療方法 | 歯肉整形 |
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治療説明 | 歯肉整形は、被り過ぎている歯茎を電気メスで切除することで、笑った時の歯茎の見えすぎであるガミースマイルを改善することを目的とした治療です。 |
治療費 | 44,000円〜110,000円 |
治療の副作用(リスク) |
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治療期間 | 1日 |
治療回数 | 1回 |
適応症例 | 歯肉由来のガミースマイル |
ダウンタイム | なし |
カウンセリング当日の治療 | 当日治療が可能 |
入院の必要性 | なし |
術後の制限事項 |
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不適応の症例 |
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