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小児矯正と成人矯正の違いとは?大人と子どもの矯正治療の特徴について

小児矯正と成人矯正の違いとは?大人と子どもの矯正治療の特徴について

ご自身やお子様の歯並びが気になり、矯正治療を検討している方の中には、「子どものうちに始めたほうがいいのか」「大人になってからでも遅くないのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
矯正治療は、子どもと大人で治療の対象や目的、使用する矯正装置、治療期間などが大きく異なります。 適切なタイミングで最適な治療を選択するためには、それぞれの違いを正しく理解することが大切です。

この記事では、小児矯正と成人矯正の違いや、大人と子どもの矯正治療の特徴について詳しく解説します。
この記事を読むことで、小児矯正と成人矯正それぞれの違いやメリット・デメリットを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問を解消!

  • 小児矯正と成人矯正では、対象となる年齢や治療の目的にどのような違いがあるの?
  • 治療に使われる矯正装置は、子どもと大人でどう違うの?
  • 治療にかかる期間の違い
  • 治療後に歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」のリスクに差はあるの?
  • 矯正治療で保険診療が適用されるのは、それぞれどのような場合なの?
  • 小児矯正と成人矯正、それぞれのメリットとデメリット

小児矯正と成人矯正の違い

小児矯正と成人矯正では、治療の対象、治療の目的、使用する矯正装置、治療に要する期間、後戻りのリスクなど、さまざまな違いがあります。

対象

小児矯正は成長発育期の不正咬合の治療を対象としているため、年齢に上限があります。
一方、成長発育が完了した大人の不正咬合を対象としている成人矯正では年齢の上限はありません。

小児矯正

小児矯正は乳歯列期の段階から受けることができ、成長発育が終わるまでを対象としています。
個人差がありますが、具体的にはおおむね4〜5歳ごろから16〜18歳ごろまでです。

成人矯正

成人矯正は、18歳以降ならいつでも受けられます。
年齢の上限はなく、60代以降でも受けることは可能です。

目的

矯正治療は、一般的に歯並びを整えることによる咬合機能、構音機能、審美性の改善を目的としています。
一方で、成長発育期を対象とする小児矯正には、成人矯正にはない目的も備えています。

小児矯正

小児矯正は、第一期治療と第二期治療に分けて進められます。
第一期治療は、乳歯列期から混合歯列期を対象とし、年齢では5〜12歳ごろに当たります。この時期の矯正治療の目的は、歯を並べる顎の骨格の形や大きさを主に整えることです。
続く第二期治療は、乳歯がなくなった永久歯列期を対象とし、年齢では12歳以降となります。この時期になると顎の骨格の成長発育が利用しにくくなっており、第二期治療は歯並びを整えることを目的としています。
顎の骨格の形や大きさ、位置関係を整えることを目的に含む点は、小児矯正の大きな特徴となっています。

成人矯正

成人矯正の目的は一般的な矯正治療のそれとほぼ同じで、基本的に小児矯正のような顎の骨格の形や大きさ、位置関係を整えることは目的に含まれません。
ただし、顎変形症のような骨格の歪みから生じた不正咬合の治療の場合は、骨格の改善を図らないと不正咬合の改善もできないので、顎の骨格の形や大きさを整えることも目的に含まれます。

矯正装置

矯正治療に使う治療器具を矯正装置といいます。
矯正装置は、小児矯正、特に第一期治療と成人矯正では大きく異なります。

小児矯正

小児矯正では、第一期治療と第二期治療では使用する矯正装置にも差があります。
第一期治療で使われる矯正装置は、大きく分けると取り外し可能な可撤式矯正装置、歯に接着する固定式矯正装置、そして頭部から口腔内にかけて装着する顎外固定装置の3種類あります。顎の骨格の形や大きさを整えるため、この中から最適な矯正装置を選んで治療を進めます。
第二期治療で使う矯正装置は、成人矯正で使う矯正装置とほとんど同じです。また最近では、マウスピース矯正も選べるようになっています。

成人矯正

成人矯正では、長らく歯面にブラケットを装着し、アーチワイヤーの作用で歯を移動させるマルチブラケット矯正が主流でした。
近年では、コンピューターでのシミュレーションをもとに3Dプリンターでアライナー(マウスピース)を製作し、アライナーを順次交換して歯を移動させるアライナー矯正も行われています。
また、矯正用アンカースクリューを固定源とし、効率的に歯を移動させるインプラント矯正もあります。

治療期間

治療期間については、小児矯正と成人矯正では大きな違いがあり、小児矯正は1期と2期の2段階で不正咬合の改善を図りますが、成人矯正には期間の区分はありません。
このため、矯正治療の治療期間に大きな差が生じます。

小児矯正

小児矯正は、乳歯列期や混合歯列期から受けることができます。
早ければ5〜6歳ごろから始まり、16〜18歳ごろまで続くので、治療期間は治療開始年齢によりますが、長ければ10年以上に及びます。

成人矯正

成人矯正は不正咬合を解消し、歯並びを整えるだけなら2〜3年で完了することが多いです。
ただし、その後、後戻りを防ぐための保定治療が始まります。保定期間は、矯正治療と同じくらいの期間になることが多いですが、それ以上続く場合もあります。

後戻りの起こしやすさ

後戻りは、矯正治療後に歯列が元の状態に回帰しようとする現象です。
後戻りの起こりやすさにも、小児矯正と成人矯正では差があります。

小児矯正

小児矯正でも、治療完了後に後戻りを起こす可能性はあります。
小児矯正は、永久歯が咬耗する前に咬合関係を整えるので、歯並びを整えた後の噛み合わせが安定しやすいですし、骨格の形や大きさも整えられるので、歯の位置関係にも無理が生じにくいです。
また、長期にわたる治療の間に、歯並びに悪い影響を与えるような癖の解消も図ります。
こうしたことから、小児矯正の治療後の後戻りは、成人矯正と比べて起こりにくいとされています。

成人矯正

小児矯正と比べると、成人矯正の治療後の後戻りの発生率は高く、何もしないとほぼ100%起こります。

保険診療の適用

矯正治療は原則的に自費診療ですが、例外的に保険診療の対象となる場合があります。
保険診療の適用を受けられる症例についても、小児矯正と成人矯正で違いがあります。

小児矯正

小児矯正は唇顎口蓋裂など、厚生労働大臣が指定する70ほどの先天性疾患、3本以上の永久歯の萌出不全、6本以上の永久歯の先天欠如による不正咬合などは保険診療の対象となります。
施設基準を満たした歯科医院で治療を受ける場合、保険診療の適用を受けることができます。

成人矯正

成人矯正で保険診療の対象となるのは、主に顎変形症です。
顎変形症は、上下顎の顎骨の形態や大きさ、位置関係の不調和を原因とする不正咬合です。
顎変形症は施設基準を満たした歯科医院で治療を受ける場合、顎矯正手術とその前後の矯正治療が保険診療の対象として認められています。

小児矯正の特徴

小児矯正のメリットは、成長発育を利用できること、それに伴い抜歯の確率を減らせることや後戻りを起こしにくくすることなどです。
一方で、矯正治療の治療期間が長くなるなどのデメリットもあります。

メリット

小児矯正の最も大きなメリットは、成長発育を利用できる点です。
顎骨の成長発育様式は明らかになっているので、咬合関係に適した方向に成長発育を誘導することで、理想的な形にすることができます。
永久歯の交換に合わせて顎骨の成長方向を誘導することで、抜歯せずとも歯を理想的な位置に萌出させることができる可能性が高まります。

デメリット

小児矯正の大きなデメリットは、治療期間の長さです。
成長発育を利用する関係から、成長発育が続いている間、矯正治療を続ける必要があるからです。
また、成人矯正と異なり、治療を受ける子ども自身の意思ではなく保護者の意思により治療を始めた方が多く、治療へのモチベーションが低い子どもが生まれやすいのもデメリットかもしれません。

成人矯正の特徴

成人矯正のメリットは、治療期間の短さ、年齢制限がないことなどです。
一方、抜歯の可能性がある、顎骨の形態や大きさの異常が見られる場合は顎矯正手術が必要になることなどのデメリットもあります。

メリット

成人矯正のメリットは、歯の位置だけを整えればいいので、治療期間が小児矯正より短いことです。
また、ご自身の意思で治療にかかるので、モチベーションが高い点もメリットと言えますし、小児矯正のように成長段階によって治療開始のタイミングが変わることがなく、スケジュールが立てやすいです。

デメリット

成人の方は、顎の骨格の成長発育時期が過ぎているので、顎の骨格に原因のある不正咬合の場合、顎の骨格を外科的に整える顎矯正手術が必要になります。
また、そうでない場合でも、歯を並べるスペースが不足している場合は、歯の排列位置を確保するために便宜抜歯をしなければならなくなることも多いです。
後戻りを起こしやすく、保定期間が長期に及ぶことも成人矯正のデメリットに含められます。

【まとめ】小児矯正と成人矯正の違いとは?大人と子どもの矯正治療の特徴について

小児矯正と成人矯正の違いや、大人と子どもの矯正治療の特徴について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

ここがポイント!

  • 小児矯正は成長発育期の4〜5歳ごろから16〜18歳ごろまでが対象であり、成人矯正は18歳以降で年齢の上限なく治療が可能
  • 小児矯正は顎の骨格の形や大きさを整えることが特徴ですが、成人矯正は基本的に歯並びを整えることを目的としている
  • 小児矯正の第一期治療では可撤式装置や顎外固定装置などを使用しますが、成人矯正ではマルチブラケットやマウスピースなどが用いられる
  • 小児矯正は成長発育を利用するため治療期間が長くなりますが、成人矯正は歯並びを整えるだけなら2〜3年で完了することが多い
  • 小児矯正は後戻りが起こりにくいとされていますが、成人矯正は後戻りの発生率が高く、保定治療が重要
  • 特定の先天性疾患による小児矯正や顎変形症による成人矯正など、条件や施設基準を満たせば保険診療が適用される場合がある
  • 小児矯正は抜歯の確率を減らせるメリットがある反面、治療期間が長く、モチベーションの維持が難しいというデメリットがある
  • 成人矯正は小児矯正と比べ治療期間が短くスケジュールが立てやすい反面、便宜抜歯や顎矯正手術が必要になる可能性がある

大人と子どもの矯正治療には、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットが存在します。そのため、 ご自身のライフスタイルや、お子様の成長段階に合わせて、適切なアプローチを選ぶことが大切です。

南青山矯正歯科・審美歯科では、小児矯正から成人矯正まで、幅広い年代の患者様のお悩みに寄り添った最適な治療をご提供しております。歯並びや矯正治療に関する疑問・不安がございましたら、ぜひお気軽に当院のカウンセリングにて相談ください。
患者様にぴったりの治療計画を一緒に見つけましょう。

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