インビザラインとは
インビザラインとは、米国のアライン・テクノロジー社により開発され、専用のソフトウェア上でシミュレーションを行い、段階的にアライナーと呼ばれる着脱可能なマウスピースを取り換えることで、歯列を徐々に動かしていくマウスピース矯正です。
従来のワイヤーによる歯列矯正と比べて、装置が目立たない、着脱可能といった利便性からインビザラインを選択する患者様が増加しております。
当院では、歯科矯正分野に経験が豊富な、アライン・テクノロジー社認定資格を持つ女性のインビザライン・ドクターが治療を担当いたします。
インビザラインはこんな方におすすめ
- 歯列矯正治療中であることを周りに知られたくない
- 以前行った歯列矯正治療が軽度の後戻りを起こしている
- 1日20時間以上のアライナー装着時間を守れる
- 抜歯不要の軽度の歯列不正がある(歯のねじれ、すきっ歯)
インビザラインの特徴
インビザライン・システムは、日本では2000年以降に導入された比較的新しい矯正治療です。従来のワイヤー矯正とは異なる特徴があります。
マウスピース矯正のパイオニア
インビザラインは、1997年に開発されたマウスピース矯正のパイオニアとも言える歯列矯正システムです。現在、世界100ヵ国以上の国で提供され、2022年時点、アライン・テクノロジー社による報告では、世界で1200万人以上が受けた世界で最も普及しているマウスピース矯正です。
専用シミュレーションソフト「クリンチェック」
クリンチェックと呼ばれる専用の3Dソフトウェアにおいて、術前から治療過程、術後の歯列をシミュレーションすることで、患者様は視覚的に治療経過を確認することができます。
抜歯や歯の切削といった処置の必要性の判断や、治療期間の想定に役立ちます。
3Dスキャンによる精密なアライナー
3D口腔内スキャナーによるデータは、石膏模型作成の工程が不要なため、より誤差のない精密なアライナーを製作することができます。
CAD/CAMシステムと専用の3Dシミュレーションソフトによるデジタルデンティストリー技術を活用しています。
治療完了までのアライナーを一括製作
一般的な他のマウスピース矯正では、治療期間中に何度か型取りを行い、マウスピースを製作していきます。
インビザラインでは、治療前のデータからシミュレーションし、選択したシステムのステージ数に合わせたアライナーを一括で製作を行います。
アライナー素材「スマートトラック(SmartTrack)」の性質
インビザラインで装着するアライナーは、スマートトラックという素材で製作されます。スマートトラックは、インビザライン独自のポリウレタンで、高い弾性と粘性が特徴です。歯との適合に優れることから、歯牙移動を効果的に行うことができます。
インビザラインのメリット
インビザラインには、従来のワイヤー矯正と比較すると、マウスピース矯正ならではのメリットがあります。
アライナーが目立たない
治療期間中は、日中を含めて長時間のアライナーの装着が必要です。アライナーは、透明で薄く、目立たない仕様です。発音も妨げないため、対面のコミュニケーションにも影響が少ないです。
口腔衛生に優れる
アライナーは、患者様自身で取り外しができるため、インビザライン治療を開始する以前と同様に歯を隅々まで磨くことができます。清掃性に優れることから、ワイヤー矯正と比較して、う蝕や歯周病、口臭のリスクが低く抑えられます。
金属アレルギーのリスクがない
ワイヤー矯正では、ワイヤーに金属が使用されていますが、インビザラインのアライナーは、ポリウレタン製です。そのため金属アレルギーの心配がないため、既に金属アレルギーがある方も、金属アレルギーの発症が不安な方も、安心して治療を受けることができます。
装置による口腔内の創傷リスクが少ない
ワイヤー矯正の場合、ブラケットやワイヤーが頬や唇の裏に触れると口内炎ができることがあります。
インビザラインであれば、万が一、アライナーの辺縁が当たって痛い場合には、ご自身で取り外すことができます。
インビザラインのデメリット
歴史の浅いインビザラインでは、ワイヤー矯正と比べデメリットがいくつかあります。
適応する症例が限られる
上下顎の大きさや位置がアンバランスであることによる骨格性の歯列不正など、インビザラインでは対応できない症例があります。インビザラインによる治療が適しているのか、正確に診断することが大切です。
治療期間延長のリスク
アライナーは1日20時間の装着が必要ですが、患者様ご自身での管理となります。装着忘れなど、何らかの理由で指示通りの装着が守られない場合、シミュレーション通りの歯の移動が起こらず、矯正期間が予定より伸びる可能性があります。
アライナーの紛失
日常の中では、外食や旅行など、外出先でアライナーを取り外すことが想定されます。次のアライナーとの交換まで期間がある状態でアライナーを紛失してしまうと、効果的な歯の移動ができないことがあります。
アライナーの破損
アライナーは、毎日の洗浄によって清潔に使用することが原則ですが、アライナーは熱に弱い素材です。何らかの影響で破損や変形した場合、歯の移動に効果が十分に起こらないことも考えられます。毎日のケアの際には、適切に管理し、使用による破損がないかを確認する必要があります。
当院で対応可能なインビザライン
当院では、患者様のお口の状態や、ご希望に適したインビザライン治療を複数取り揃えております。
インビザライン・エクスプレス
最大7枚のアライナーにより、前歯のねじれや歯間離開(すきっ歯)といった軽度の歯列不正が対象です。
インビザライン・ライト
最大14枚のアライナーによる、軽度の歯列不正や、歯列矯正後の後戻りに対する微修正に適した治療です。
インビザライン・モデレート
最大26枚のアライナーによる、叢生、空隙、垂直的不正咬合などの軽度~中等度の歯列不正に適した治療です。
インビザライン・コンプリヘンシブ
アライナーの枚数制限はありません。基本的に、上顎前突(出っ歯)や、叢生(歯並びの凸凹)などあらゆる症例に対応可能です。インビザライン・システムの中で、幅広い症例に対応できる治療プランです。抜歯ケースや、咬み合わせの調整にも対応できます。
インビザライン・ファースト
乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う、Ⅰ期治療に適応しています。対象は10代の永久歯列が生え揃う前の年齢です。
インビザラインGo(ゴー)
最大20枚のアライナーによる前歯から第一小臼歯までの部分的な歯列不正で、咬み合わせには問題がない症例が適応となります。
インビザラインの適応
叢生(八重歯 ・乱杭歯) |
上顎前突 (出っ歯・ 口ゴボ) |
反対咬合 / 下顎前突 (受け口) |
上下顎前突 | 開咬(オープン バイト) |
交叉咬合 | 過蓋咬合(深い 噛み合わせ) |
切端咬合 | 空隙歯列・ 正中離開 (すきっ歯) |
正中の不一致 | 顎偏位 | 過剰歯 | 萌出遅延 ・埋伏 |
捻転歯 | 転位歯 | 歯の欠損 / 先天性欠如 |
ガミースマイル | |
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歯列不正 イメージ |
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インビザライン ・エクスプレス |
〇 ※軽症 |
– | – | – | – | – | – | – | 〇 ※軽症 |
– | – | – | – | 〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
– | – |
インビザライン ・ライト |
〇 | 〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 | 〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
– | – | 〇 | 〇 | – | – |
インビザライン ・モデレート |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※骨格性で ないものに 限る ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
〇 ※適応は 診断による |
インビザライン ・コンプリヘンシブ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 ※骨格性で ないものに 限る |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
インビザライン Go(ゴー) |
〇 | 〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
– | 〇 ※軽症 |
〇 ※軽症 |
〇 | 〇 ※軽症 |
– | – | – | 〇 | 〇 | – | – |
インビザライン ・ファースト |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 ※骨格性で ないものに 限る |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
インビザライン矯正の流れ
当院は、マウスピース矯正のパイオニアであるアライン・テクノロジー社による正規のインビザラインをご提供しております。
インビザラインプロバイダー資格を有する、矯正専門の女性歯科医師が担当いたします。診察・相談では、女性歯科医師がお悩みやご希望を伺い、お口の状態を確認いたします。
当院は、女性歯科医師による女性専門クリニックです。女性がリラックスした状態で、ご相談いただける環境を整えております。
治療には、歯並びや顎の状態、虫歯や歯周病の有無といった患者様のお口の情報を正確に把握することが必要です。
口腔内撮影、レントゲン、歯型の採取、咬み合わせの記録といった資料収集を行い、患者様に最適な治療計画を立案しております。
アライン・テクノロジー社による専用ソフトウェア「クリンチェック」では、治療開始前の歯並びの状態や治療過程、治療後の歯並びの予測を3Dシミュレーションにより視覚的に確認することができます。
歯科医師によるクリンチェックのデータを元に、アライナーを発注します。
患者様のお口の状態や、目指す歯並びの状態に合わせて作られるカスタムメイドのアライナーです。発注から約2〜6週間程度でアメリカから納品されます。
虫歯や歯周病がある場合には、インビザラインの治療を開始する前に先行して治療を行います。
インビザラインの治療は目安として1年以上はかかるため、効果的に治療を進めていくためには、事前に口腔環境を整える必要があります。
初回は、アライナーの装着からケア、注意事項をお伝えします。
アライナーは、1日20時間以上装着し、10日~2週間の間隔で歯科医師の指示通りにアライナーを交換していきます。効果や装置の不具合を確認するため、1~3か月の間隔で通院いただきます。
治療終了後は、歯並びが後戻りを起こすのを防止するための対応(保定)が必要です。
保定の基本は、就寝時に透明なトレー型の装置を装着します。目安として治療にかかった期間と同程度の1~2年程度の期間が保定に必要です。保定期間中は、半年に1度の間隔で定期健診にご来院いただいております。
インビザラインの料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格 | モニター価格 |
---|---|---|---|
最軽度 エクスプレス |
片顎 7枚 | 440,000円 | 313,500円 |
両顎 14枚 | 660,000円 | 371,800円 | |
比較的軽度 ライト |
片顎 14枚 | 605,000円 | 434,500円 |
両顎 28枚 | 880,000円 | 544,500円 | |
中等度(標準的) モデレート |
片顎 26枚 | 825,000円 | 503,800円 |
両顎 52枚 | 990,000円 | 632,500円 | |
重度(抜歯ケース) コンプリヘンシブ |
両顎 無制限 | 1,100,000円 | 852,500円 |
精密検査・クリンチェック | 55,000円 | ||
リテーナー | 55,000円 | ||
毎回の診察料 | 5,500円 |
歯列矯正オプション
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格 |
---|---|---|
アンカースクリュー | 1本 | 55,000円 |
矯正補助装置 | 片顎1個 | 11,000円 |
MFT(口腔周囲筋筋機能訓練) | 1回 | 5,500円 |
インビザラインGo (ゴー)の料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格 | モニター価格 |
---|---|---|---|
インビザラインGo (ゴー) | 片顎 | 715,000円 | 469,700円 |
両顎 | 935,000円 | 588,500円 | |
精密検査(適応可否まで) | 無料 | ||
クリンチェック | 55,000円 | ||
リテーナー | 55,000円 | ||
毎回の診察料 | 5,500円 |
インビザライン・ファーストの料金・費用
メニュー名 | 本数・回数・内容 | 価格 | モニター価格 |
---|---|---|---|
Ⅰ期治療 ファースト |
片顎 | 715,000円 | 484,000円 |
両顎 | 935,000円 | 608,300円 | |
Ⅱ期治療 コンプリヘンシブフェーズ2 |
片顎 | 715,000円 | 484,000円 |
両顎 | 935,000円 | 608,300円 | |
精密検査・クリンチェック | 55,000円 | ||
リテーナー | 55,000円 | ||
毎回の診察料 | 5,500円 |
インビザラインのよくある質問
アタッチメントとは、治療期間中に歯面に接着する小さなボタン様の装置です。歯と同系色で目立ちません。症例によっては、アタッチメントの上からアライナーを装着することで、より効率的に歯の移動が期待できます。
歯を並べるスペースを確保するためには、抜歯が適している症例もございます。抜歯、非抜歯のいずれの方法が優れているということではありません。
抜歯症例をアライナーで治療するには、インビザライン・コンプリヘンシブによる治療が適しています。
インビザラインでは、垂直方向にかかる力を効果的に利用することを目的として一定期間、顎間ゴムを使用することがあります。
アライナー同様に食事の際は取り外し、歯磨きをした後にアライナーを装着し、最後に顎間ゴムを装着していただきます。
インビザラインは、精度の高いシミュレーションソフトによって治療計画を立てて、自動的にマウスピースを製作するため、失敗することはほとんどありません。
しかしながら、マウスピースの装着時間を守らなかったり、新しいマウスピースへの交換を忘れたりすると、治療計画通りに治療が進まなくなる可能性があります。
マウスピースを初めて着けた時や歯が動く時には、どうしても痛みを感じやすいです。また、矯正治療中は歯が敏感になりやすく、食事のときに歯を噛み合わせると軽い痛みを感じることもあります。
いずれも、治療が進むにつれて慣れてくる痛みなので心配ありません。
痛みをコントロールしたい場合は、市販の痛み止めでも緩和することができます。
インビザラインのページをご覧の皆様へ
このページではアライナーという透明のマウスピース型トレーを装着することで、自身の歯牙を動かし歯並びを改善するインビザラインについてご確認いただけます。
当院では正式なアライン・テクノロジー社のセミナーを受講しライセンスを持つ、インビザラインドクター(すべて女性歯科医)が在籍しております。診察、診断、処置までを一貫した担当医制で対応しております。
インビザラインは、アメリカ最大手の最も歴史と実績がある、3Dデジタルシミュレーションを駆使した最先端のマウスピース矯正のひとつです。
インビザラインの治療を担当する歯科医師
インビザラインの治療概要
治療方法 | インビザライン |
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治療説明 | インビザラインは透明のマウスピース矯正の種類の一つで、3Dデジタルシミュレーションを駆使した、世界で最も実績があるアメリカの製品で、目立ちにくい装置による歯列矯正です。 |
治療費 | 313,500円〜1,100,000円 |
治療の副作用(リスク) |
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治療期間 | 3か月〜3年 |
治療回数 | 2回〜24回 |
適応症例 | 空隙歯列、下顎前突、上顎前突、開咬、叢生などの歯列不正 |
ダウンタイム | なし |
カウンセリング当日の治療 | カウンセリングまで |
入院の必要性 | なし |
術後の制限事項 | 保定期間あり |
不適応の症例 |
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