歯肉増殖症とは?【原因・症状・治療】

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口元の見た目には歯はもちろんですが、歯肉(歯ぐき)も大事な役割を果たします。

歯肉退縮によるブラックトライアングルはそのひとつですが、逆に歯肉がありすぎてもまた審美的な問題が生じます。

今回は歯肉増殖症についてお伝えしたいと思います。

歯肉増殖症とは?

さまざまな原因で引き起こされる歯肉の過形成(過剰な細胞分裂による組織の増大)のことを歯肉増殖症と呼びます。

過形成は傷の治癒過程などでも見られる現象で、それ自体は身体の正常な機能のうちですが、程度により機能的、審美的な障害があると治療の対象になります。

歯肉増殖症の種類

歯肉増殖症にはいくつか種類があります。

単純性歯肉増殖

歯肉の組織の増殖と、血管の反応性の変化が合併して起こるものです。

口呼吸をよくする人が歯肉が炎症性の反応を起こして、この状態になることがあります。

原因となる炎症が取り除かれれば改善されることがあります。

歯肉繊維腫症

歯肉全体に起こる歯肉の肥大で、炎症とは関係なく発生します。

「象皮症」など別の呼び方もあります。

原因は不明で、乳幼児期など歯の生え始め、生え替わりの時期から発症する、非常に稀な病気です。

増殖した歯肉はピンク色で、硬く、均一なきめの細かい皮のような表面性状をしています。重症例では歯がほとんど増殖した歯肉で覆われるようになります。増殖した歯肉を顕微鏡で観察すると、上皮が厚く、血管が少なく、コラーゲンが密に並んでいます。

薬剤性歯肉増殖症

いくつかの種類の薬剤を服用している人に見られることがある歯肉増殖症で、一般の歯科医院でもときどき見られます。

代表的な薬剤として抗てんかん薬のフェニトイン、免疫抑制剤のシクロスポリン、高血圧治療薬のうちカルシウム拮抗薬のニフェジピンが知られていますが、これ以外にも200種類以上の薬剤が可能性があるとされています。

若い人では、抗てんかん薬による歯肉増殖症を見かけることがあります。

免疫抑制剤のシクロスポリンは、アトピーの治療薬として塗り薬が処方されることもありますが、これで歯肉増殖症となるリスクはきわめて低いため、安心してお使いいただけます。

フェニトインでは服用患者の50%、ニフェジピンでは15%、シクロスポリンでは30%程度とされています。(文献等により差があります)

歯肉繊維腫症とは異なり、上皮の厚さが大きく変わることはなく、結合組織(コラーゲンなど)が増えて歯肉の厚みが増すようになります。歯肉増殖が起こることでプラークコントロールが難しくなり、歯肉の炎症を起こしていることも多くあります。

どうしてなるの?

単純性歯肉増殖症は、口呼吸やプラークコントロール不良による炎症が原因と考えられます。

歯肉繊維腫症は遺伝的原因があったケースもありますが、多くは原因不明です。歯が抜歯されると改善することから歯に付着したプラークが関与するのではないかとされますが、稀な疾患でもあり、詳しいことはわかっていません。

薬剤性歯肉増殖症は、薬剤そのものの影響とプラークコントロール不良による炎症が原因と考えられています。

2020年に広島大学から発表された研究によれば、細胞内のあるタンパク質が薬剤性歯肉増殖症の発症と関係しているということであり、今後のさらなる原因究明が期待されます。

歯肉増殖症の治療は?

歯肉増殖症の治療にはどんなものがあるのでしょうか?

ここでは薬剤性歯肉増殖症の治療を主に説明します。

歯肉増殖症のうち炎症により歯肉が腫れている状態(浮腫性の歯肉増殖)を改善したり、歯肉増殖症の再発予防のためにはいわゆる歯周病の治療が重要になります。

歯周基本治療

プラークコントロールの改善と炎症の除去を目的とした治療段階です。

プラークによる歯肉の炎症とそれに伴う歯肉の腫れが改善されるだけで、歯肉増殖症の大部分が改善されてしまうケースもあります。

プラークコントロール

プラークの付着がない清潔な状態にし、それを維持するために、ブラッシング指導やフロスなどの補助清掃器具の指導を行います。また、合っていない詰め物などを取り除くことも含まれます。

これからの治療の効果を確実なものにしたり、治療後にもよい状態をキープするために大事なステップです。

スケーリング、ルートプレーニング

既についてしまった歯石を取り除く治療です。

スケーリングでは主に歯肉より上の部分にあるプラークが固まってできた歯石(縁上歯石)を、ルートプレーニングでは歯肉より下の部分にある細菌と免疫細胞の戦った残骸が歯にこびりついてできた歯石(縁下歯石)を取り除いていきます。

縁上歯石はプラークがたまりやすくなる原因(プラークリテンションファクター)のひとつであり、縁下歯石は歯肉に持続的な炎症を引き起こし、歯周病の悪化や縁上歯石とともに歯肉増殖症再発に関わるため、しっかり取り除いておきます。

歯石取り・歯垢 (プラーク)除去について

歯肉切除術

歯周基本治療で歯肉の炎症が改善されても、残った増殖した歯肉を切除して本来の歯肉の形を取り戻すために行う処置です。

コラーゲンが主となって増殖し、モコモコとした形になった歯肉は自然に元の形に戻ることは期待できないことが多く、一時的に落ち着いた状態が得られても、再びプラークコントロールが悪くなれば悪化してしまうことがあります。

そこで、本来の歯肉の形を取り戻させてプラークコントロールが行いやすい環境を作り、再発を予防しやすくします。

歯肉切除術は、歯周外科と呼ばれる歯周病の手術のうちのひとつです。

歯肉切除術後、およそ3週間ほどで術後の歯肉は落ち着きます。

その後は改善した状態を維持できるようにブラッシング指導などを行い、全身状態のチェックを含めた定期的なメンテナンスに移行します。

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【まとめ】歯肉増殖症とは?【原因・症状・治療】

歯肉増殖症は見た目だけでなく清掃性、発音や食事などの機能性にも問題になることがあります。

若い人では見かけることは多くはないですが、ゼロではありません。

歯肉(歯ぐき)で気になることがあったらお気軽にご相談ください。

参考文献

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