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ガミースマイルの改善は歯列矯正でもできるの?

ガミースマイルの改善は歯列矯正でもできるの?

歯を見せて笑ったときに、歯肉が大きく見えてしまう状態をガミースマイルといいます。通常よりも歯肉が多く露出するため、恥ずかしさやコンプレックスを抱いてしまう方が多く、口元を隠して会話する癖や、あまり大口あけて笑えないなど、かなり気にされる方が多いです。
では、このガミースマイルを改善するためには、どのような治療があるのでしょうか。

この記事では、ガミースマイルの特徴とさまざまな治療法について解説します。
この記事を読むことで、「ガミースマイルの原因と歯列矯正で改善できるのか?」「他にはどのような治療法があるのか?」を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問を解消!

  • ガミースマイルの原因
  • ガミースマイルはワイヤー矯正やインビザラインで治療可能なのか?
  • アンカースクリューを用いた歯列矯正の治療法
  • アンカースクリューを用いた歯列矯正のメリットとデメリット
  • 歯列矯正以外のガミースマイルの治療法

目次

ガミースマイルについて

ガミースマイルになる原因と症状、そのままにするリスクについてみていきます。

ガミースマイルとは

ガミースマイルの症状といえば、歯肉が見えすぎてしまうことによって「人前で笑えない」「印象が悪くなる」といったコンプレックスを抱くことがあります。つまり精神的なものです。

またガミースマイルの方では、歯肉の露出する部分が広いため、より乾燥しやすい状態にあります。そのため、唾液の持つ自浄作用が十分に働かず、虫歯や歯周病になるリスクが高くなるともいわれています。

ガミースマイルになる原因

ガミースマイルの原因には、主に骨格によるもの、上唇の筋肉のつき方や量によるもの、歯や歯肉の形態によるものの3つがあります。

顔の形は、両親からの遺伝の影響をある程度受けます。上顎の骨や歯の形が親の形を受けつぐことになり、親子でガミースマイルの方もおられます。

また、生後の指しゃぶりや舌で上の前歯を押すような癖がなかなか止められずに長期間残っていた場合、その影響で歯並びや噛み合わせが悪化し、ガミースマイルになることがあります。

ガミースマイルを治療しないままだとどんなことが起こる?

ガミースマイルを放置すると、歯肉が露出する量が徐々に大きくなってくること、そして先ほど述べた乾燥状態による虫歯・歯周病の発生リスクが高まることなどが挙げられます。

ガミースマイル治療の詳細はこちら

歯並びを改善する歯列矯正でガミースマイルは治るの?

次に、一般的な歯列矯正としてワイヤー矯正や最近ではマウスピース矯正がありますが、これらの矯正治療だけでガミースマイルの改善は期待できるののかみていきます。

ワイヤー矯正だけではガミースマイルは治らない

ワイヤー矯正だけではガミースマイルは治らない

ガミースマイルの原因に挙げた、指しゃぶりや舌で前歯を押す癖などで、上あごの歯列が前方に出ているような場合、症例によっては小臼歯を抜歯して前歯を引っ込めるようなワイヤー矯正で治療できる症例もないわけではありません。

しかし、ガミースマイルは他の原因である上唇の筋肉のつき方や唇そのもののボリュームの影響などの複合的な要因があったりしますので、ワイヤー矯正だけで治療できるとは言い切れません。

インビザラインではガミースマイルは改善できない

インビザラインではガミースマイルは改善できない

インビザラインは、マウスピース矯正の1つです。

歯並びから少し外側に傾斜している歯を内側に引っ込めるような症例に使われることがありますが、ワイヤー矯正ほどの歯の移動はできません。特に、ガミースマイルのような、歯を押し下げる(圧下)のような移動は難しいことや、上下の顎骨と歯との位置関係について、圧下させる必要がない場合もありますので、マウスピース矯正だけでのガミースマイルの改善は困難と思われます。

ガミースマイルを改善する部分矯正が可能なインプラント矯正について

インプラントとは、体に埋入するもの全てを指します。手足を骨折した時に埋め込んで使う金属や、虫歯や外傷で抜歯になり欠損した部位に、噛み合わせを回復する治療として埋入するインプラント治療が有名です。

この矯正でのインプラントとはアンカースクリューとも呼ばれ、細く小さい直径1.6〜2.0mm程度のチタン製のスクリューを用います。

通常、歯列全体にワイヤーブラケットを装着し、大臼歯を固定源にして歯を後ろに下げたりします。しかし、これでは歯を圧下させる方向へ動かすことは困難です。そこで、歯と歯の間にこのアンカースクリューを埋入して固定源とし、歯を圧下させます。

インプラント矯正のメリット・デメリット

メリットとしては、ワイヤー矯正を組み合わせることで、歯を圧下してガミースマイルの改善が期待できます。

デメリットとしては、歯と歯の間に埋入しますので、その分、歯根が離れ、骨がしっかり存在している必要があります。インプラントの周囲を清潔に保っておかないと、炎症を起こしインプラントを除去しなくてはいけなくなったり、インプラントが唇や頰の粘膜に当たり、口内炎ができることがあります。

インプラント矯正の術式

インプラント矯正では、まずレントゲンやCTなどで歯根の向きや位置、骨がどれくらいあるかを確認します。

圧下させたい歯について、どの部位に何本のインプラントが必要かを決定したら、歯肉に麻酔の注射をして埋め込みます。数日おいて創部がしっかりしたら、ワイヤーをかけて歯を圧下していきます。

目的とする位置まで歯が移動したら、インプラントを除去します。さらに圧下させたい場合は新たな位置に再度埋入することもあります。

インプラント矯正の手術費用はどのくらい?

インプラント矯正の手術費用はどのくらい?

イメージとして、ワイヤー矯正にインプラント埋入が加算されると考えていただければと思います。何本を埋入するか、どのくらい圧下させる必要があるのかなど、症例によって異なりますので、治療前に歯科医師としっかり相談してください。

その他のガミースマイル治療も紹介

ガミースマイルの治療法には、インプラント矯正の他にもいくつかの選択肢があります。

ガミースマイルを改善する外科矯正治療について

外科矯正とは、歯を抜いたりして並べるだけでは理想とする咬み合わせが得られない時、歯を支える骨を手術で切って動かすことも合わせて行う歯科矯正治療です。

上顎が前に出ている(上顎前突)、受け口(下顎前突)、正面から見た時に咬み合わせの面が水平ではなかったり、左右の顎の大きさのバランスが異なる(偏位症例)の場合には適用となることがあります。

外科矯正のメリット・デメリット

手術は全身麻酔で入院が必要です。口腔外科か形成外科で行われます。

まず各種検査を行ってこの手術の必要性を検討し、「顎変形症」の診断として手術が必要と判断されたら、手術前の歯列矯正治療を行います。

約2週間程度の入院で手術を受けた後は、術後の歯列矯正治療を行います。治療期間がかかることと、全身麻酔の手術が必要となりますが、骨格を含めた理想的な咬合状態を確立することができますし、手術およびその前後の治療は保険診療が適用となります(2020年8月現在)。

ガミースマイルを改善する骨切り術の種類と治療が受けられる医療機関

歯肉整形について

ガミースマイルの印象を決める一番大きな要素は、上の歯の歯肉が大きく(広く)見えていることです。その点に着目した治療法です。すなわち、上唇の位置と上の前歯の大きさ、そしてその間の歯肉のバランスを調整することで、前歯の歯肉を少し切り取って前歯の見える部分を大きくします。

その結果、上の前歯の大きさ、その間の歯肉のバランスが変わって、ガミースマイルの持つ歯肉が広く見えるという印象を変えます。

歯肉整形のメリット・デメリット

この治療のメリットは、前歯の近くの歯肉を切り取る方法ですので、治療が短期間で終わります。しかし、歯肉を切り取る必要がありますし、歯根が近くなりますので、冷たいものなどによる知覚過敏を起こすこともあります。

歯肉整形の詳細はこちら

ボトックス治療について

ボトックスとは、ボツリスヌという細菌の作る成分で、筋肉の緊張を取る作用があります。

通常は、効かせたい部分に注射をします。注射をされた部分は、力を入れた時の筋肉の緊張が軽減されます。そのため、上唇にボトックスを注射することで、上唇が上に動きすぎることを緩和してガミースマイルを改善させます。

ボトックス治療のメリット・デメリット

まず、細菌由来の成分ですので、アレルギーのある方には使えません。また、効果も長続きするわけではなく、一定期間経過すると治療効果が薄れていきます。継続的にボトックスを注入する必要があります。

ボトックスによるガミースマイル治療の詳細はこちら

【まとめ】ガミースマイルの改善は歯列矯正でもできるの?

ガミースマイルの原因から歯列矯正でガミースマイルを改善できるのかについて解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

ここがポイント!

  • ガミースマイルの原因が歯列不正以外にもある場合は、ワイヤー矯正のみでの改善は難しい
  • インビザラインだけで前歯を圧下させることは難しいため、インビザラインのみでのガミースマイル改善は難しい
  • アンカースクリューを用いたインプラント矯正であれば、効率よく圧下が可能なのでガミースマイルの改善に期待できる
  • アンカースクリューを用いた治療法以外にも、外科矯正治療や歯肉整形、ボトックス治療がある

ガミースマイルは病的なものではないですが、コンプレックスに感じる方が多いです。
また、ガミースマイルの原因には、歯並びによるもの、上唇の筋肉のつき方やボリュームなどさまざまあり、これらが複数重なり合っていることが多いです。治療法にはワイヤー矯正や外科矯正、ボトックスなど様々な方法があります。そして、矯正によるガミースマイルの改善については、歯を押し下げる必要が多いため、インプラント矯正を中心とした治療方針の検討をおすすめでしょう。
例えば、出っ歯が原因であるガミースマイルの場合は、ワイヤー矯正だけで改善できることもあります。ただ、上唇の筋肉や形も影響している場合は、ワイヤー矯正だけで治すのは難しく、ボトックス治療なども必要となります。
このようにガミースマイルの原因は歯、骨、歯茎、リップラインのどれなのかを診断して適切な治療法を選択しなければいけません。

南青山矯正歯科クリニックでは、矯正歯科医によるアンカースクリューを用いた矯正治療の他にも、歯肉整形やボトックス療法なども対応しております。
一人ひとりに適した治療プランを提案させていただきますので、ガミースマイルでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

運営法人 医療法人社団 真善美会
医院名 南青山矯正歯科クリニック
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診療科目 歯科・矯正歯科
主な診療内容 セラミック矯正インビザライン歯肉整形セラミック治療マウスピース矯正ガミースマイル治療など
治療費について 当院の治療は全て保険外診療です。
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