結婚式までに歯を白くするブライダルホワイトニングとは?
結婚式までに歯を白くする方法のひとつとして、ブライダルホワイトニングがあります。
ブライダルホワイトニングは、PMTCやホワイトニングで歯を白くしていきます。
ホワイトニングは、ホワイトニング用の薬剤を使って、歯を漂白する処置ですが、結婚式までに、きちんと歯が白くなるのか不安視される方もいらっしゃいます。
この記事では、結婚式を控えた方へ向け、ブライダルホワイトニングについて解説します。
この記事を読むことで、ブライダルホワイトニングとはどういったものかを理解でき、下記のような疑問や悩みが解決します。
こんな疑問を解消!
- ブライダルホワイトニングとは何か
- ブライダルホワイトニングの方法
- ブライダルホワイトニングいつから開始するの?
- ホワイトニング以外の歯を白くする方法
ブライダルホワイトニングとは
ブライダルホワイトニングは、結婚式を控えた新郎新婦が受けるホワイトニングのことで、結婚式までの限られた期間で歯を効果的に白くしていきます。
結婚式で着用するウェディングドレスや和装はたいへん白く、それに合わせてお化粧も日常よりも白くします。そのようななかで、普段は歯の色が特に気にならなくても、結婚式での白いお衣装やお化粧では歯の黄色みが目立つことがあります。
ブライダルホワイトニングで歯の色をあらかじめ白くしておくと、そのような事態を未然に防ぐことができます。
ブライダルホワイトニングの方法
ブライダルホワイトニングの方法は、PMTCとホームホワイトニング、オフィスホワイトニングなどになります。
PMTC
PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字をとった言葉です。
具体的には、歯科医師や歯科衛生士が専用の研磨用ペーストを使って、歯の表面をきれいに研磨する処置で、一般的には歯のクリーニングとして知られています。
ホワイトニングでは、歯の表面についたステイン(着色汚れ)は取り除けないばかりか、ステインがついた状態で薬剤を作用させると、歯の表面に色むらが生じるリスクがあります。
そこでまずPMTCを行い、歯の表面についたステインやプラークを取り除き、歯本来の色合いを出します。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、ご自宅などでご自身にて行なっていただくホワイトニングです。
歯科医院で歯列を印象採得し、マウスピース型のマウストレーを製作します。そのマウストレーにホワイトニングジェルを入れ、一定時間ご自宅で装着して歯を白くします。
ホームホワイトニングは、通院の手間がかからず、ホワイトニング効果が長いのが利点です。一方、ホワイトニング効果を実感できるまで、次に解説するオフィスホワイトニングと比べると時間がかかります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で受けるホワイトニングです。
歯の表面にホワイトニングジェルを塗り、専用の光照射器で照射することでホワイトニングジェルを活性化して歯を白くします。
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うため、歯肉などにホワイトニングジェルが触れることがなく、安全性が高いうえ、比較的早い段階で効果を実感できるのが利点です。
一方、後戻りを起こしやすいという難点があります。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせたホワイトニングです。
ホームホワイトニングのホワイトニング効果が長持ちするという利点と、オフィスホワイトニングのホワイトニング効果が早いという利点が得られるほか、後戻りも起こしにくいという利点もあります。
一方、2種類のホワイトニングを同時に行うため、費用が高額になるところが難点です。
ブライダルホワイトニングの安全性
ホワイトニングでは、専用のジェル状の薬剤を歯に塗布します。
このホワイトニングジェルは、製品によって濃度に差がありますが、ホームホワイトニングでは過酸化尿素、オフィスホワイトニングでは過酸化水素が主成分です。
いずれも体内で生成と分解が繰り返されている物質なので、ホワイトニングの薬剤の安全性は高く保たれています。
ブライダルホワイトニングの開始時期
ブライダルホワイトニングの開始時期は、ホワイトニングのタイプによって違います。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、効果が長持ちするのが利点なのですが、すぐに効果を実感することが難しいです。
そこで、ブライダルホワイトニングにホームホワイトニングを選ぶ場合は、余裕をもって結婚式の3〜4か月ほど前から取り組むといいでしょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、即効性が高いこともあり、結婚式の2〜4週間ほど前から取り組めば十分間に合います。
ブライダルホワイトニングのメリット
ブライダルホワイトニングには、次のようなメリットがあります。
歯が白くなる
ブライダルホワイトニングの最大のメリットは、歯が白くなることです。
永久歯は黄色みがかった白色を呈していますが、これを理想的な白さに整えることができます。
歯を削合しない
ホワイトニングは、薬剤の作用で歯を漂白して白くします。歯を削合しないので、歯への侵襲性の低い処置です。
ブライダルホワイトニングのデメリット
ブライダルホワイトニングにはデメリットもあります。
妊娠中や授乳中は受けられない
ホワイトニングで使う薬剤の安全性は高いのですが、妊娠・授乳中の方への安全性が確立されていません。妊娠中や授乳中の方は、ホワイトニングを受けるのは控えていただきます。
補綴物や充填物には効果がない
ホワイトニングの効果を得られるのは天然歯だけです。補綴物や充填物には、ホワイトニング効果は得られません。
施術直後の食事制限
ホワイトニングを受けた直後の歯は、着色しやすい傾向があります。
ホワイトニングを受けてから12〜24時間程度の間は、コーヒーや緑茶、ワイン、カレーなどの色素の濃い飲食物、タバコは避けるようにします。
知覚過敏
ホワイトニングを受けると、象牙質知覚過敏症に似た疼痛を発現することがあります。これは、ホワイトニングで使う薬剤の刺激が原因です。
1〜2日で寛解することが多いですが、それ以上続くこともないわけではありません。
齲蝕症や歯周病があると受けられない
齲蝕症や歯周病があると、それらの治療が優先なので、ホワイトニングは受けられません。
ブライダルホワイトニングの治療費
ブライダルホワイトニングは保険診療の適応を受けていませんので、歯科医院によって治療費に差があります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、2〜5万円ほどが一般的な相場です。
ホワイトニングジェルが足りなくなった場合は、ホワイトニングジェルだけ別途購入することが可能です。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、1回あたり3〜5万円です。
希望する色になるまで回数が重なると、それだけ費用が高くなります。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを合わせた額になります。
オフィスホワイトニングを何回受けるかで、費用が大きく変わってきます。
ホワイトニング以外の選択肢
歯を白くする方法として、ホワイトニング以外の選択肢もあります。
ホワイトコート
ホワイトコートは、“歯のマニキュア”とも呼ばれる歯のコーティング剤です。
歯の表面に白色のコーティング剤を塗布して、歯を白くします。
金銀パラジウム合金の鋳造被覆冠、いわゆる銀歯の頬側面も白くコーティングできますし、1日で完了するので時間がない方も受けていただきやすいです。しかも、歯の色合いが納得できない場合は、コーティングを除去することで元の状態に復帰できます。
一方、歯の上からコーティング剤を塗布するので、厚みが出やすい上、咬合面には塗布できません。そして、1〜3か月ほどで剥がれてしまうという難点もあります。
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、薄いポーセレン(セラミック)を前歯の唇側面に専用のレジン系セメントで装着する治療法で、ポーセレン・ラミネートベニアとも呼ばれています。
前歯部の唇側面のエナメル質を削合しますが、削除量は0.5㎜と非常に少なく、侵襲性の低い処置です。
変色歯やエナメル質形成不全症などの色調、矮小歯などの奇形歯の形態を違和感なく改善できます。
ラミネートベニアには、形成面がエナメル質であること、残存歯質が健全歯の60%以上で歯の排列が正常であるなどの条件があります。
セラミッククラウン
セラミッククラウンは、セラミック製の全部被覆冠です。
支台歯の全周をセラミックで被覆するオールセラミッククラウンと、内面フレームに金属を使う陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)に分けられます。
オールセラミッククラウンは、内面フレームにジルコニアを使ったジルコニア・オールセラミッククラウン、二ケイ酸リチウムガラスのみの単材セラミッククラウンのe-maxが主流です。
いずれのセラミッククラウンも、透明感や自然観に優れ審美性が高いのが利点です。
オールセラミッククラウンは、金属材料を使わないため、陶材焼付鋳造冠より透明感が高く、より天然歯に近い自然な光沢感や透明感が得られます。
セラミックインレー
インレーは、小窩裂溝など歯の一部に限局した充填物です。
保険診療のインレーの材料は、金銀パラジウム合金が一般的で、強度は十分ですが審美性に劣ります。一方、セラミックで作られたセラミックインレーは、強度だけでなく、審美性にも優れており、天然歯に近似した仕上がりになります。
金属インレーの審美性を改善するなら、セラミックインレーが適しています。
【まとめ】結婚式までに歯を白くするブライダルホワイトニングについて解説
ブライダルホワイトニングについて解説しました。
ブライダルホワイトニングは、結婚式を控えた新郎新婦が歯を漂白して白くする処置です。
ブライダルホワイトニングも通常のホワイトニングと同じ方法で歯を白くしますが、結婚式という期日を目標にホワイトニングを進めていく点で異なります。
この記事では、下記のようなことがご理解いただけたのではないでしょうか。
ここがポイント!
- ブライダルホワイトニングは安全に歯を白くする
- ブライダルホワイトニングの開始時期はホームホワイトニングなら3〜4か月前、オフィスホワイトニングなら2〜3週間前が目安
- 結婚式まで時間がないならオフィスホワイトニングがおすすめ
- 妊娠中や授乳中には、ブライダルホワイトニングはできない
- 補綴物や充填物には効果がない
結婚式までに理想的の歯の色を得るには、計画的なホワイトニングが欠かせません。
ブライダルホワイトニングには、通常のホワイトニングより豊富な専門的知識と経験が必要です。
南青山矯正歯科クリニックは、審美歯科治療の実績が豊富な女性歯科医師が在籍する歯科医院です。結婚式が決まった方やブライダルホワイトニングに関心のある方は、ぜひ当院にお越しください。